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ChatGPT時代幕開け、2023年は人間維新と言われる年になる。そんな時代をどう生き抜くか、9つの視点

最近私はこんなことをいろんなところで言ってる。

ここ数百年で変革のタイミングは3回しかない。

1867年、明治維新(海外で言うなら、1712年蒸気機関の発明)

1945年、終戦

2023年、人間維新


人類が誕生して約200万年。人類が文明化し始めてから数万年。

これまで人類より高度な生命体は存在しない地球だった。しかし、人間より高度な知的生命体、AIがまもなく誕生する。

ChatGPTに始まる生成AIの急速な普及。これは、人間そのものが変わるきっかけを作り出そうとしている。

後世(いやもう数年後には)、2023年は人間維新が起こった年だと解釈されることになるだろう。

私は毎日とてつもなく興奮している。こんな激変の時間を過ごす日々に。

1867年、明治維新

封建社会から民主化が始まった。日本の世界に向けた躍進はここから始まった。何が開かれたのか。

将来へのチャンスが平等に変わった。

勉学に励めば誰もが出世でき、稼ぐことができた。チャンスの平等化が起こった。

1945年、終戦

8月6日、9日の2つの原爆によって、日本は終戦を迎えた。人類史上最大規模の犠牲者を出した第二次世界大戦は終局した。

何が変わったのか。

侵略戦争から、経済戦争への転換が起こった。

土地を奪うのではなく、顧客を奪い合う。それが国を発展させるためには、より効率的となったのだ。

補足:1995年、インターネット革命

インターネットは革命だと、ついこの間まで思っていた。変革だと。何が変わっただろうか?

情報の流通コストがゼロになったくらいだ。

むろんそれによって、大きな変化はあった。世界規模に広がるアプリも生まれた。

ただ、そこには同時に大きな障壁が残っていた。

言語の壁

実現するプログラミングの壁

データ速度の壁

1995年から20数年をかけて、この言語とデータ速度の壁はだいぶなくなりつつあったが、プログラミングの壁は以前として残り続けた。

そのスキルの習得に励んだものが、多くのグローバル企業から求められる人材となった。ある意味、それはチャンスの平等化であり、これまでと変わらない。

2023年に起こる変革に比べれば、小さな話だった。

2023年、人間維新

人間が改めて変わる時が来た。

働き方が変わる。

努力の仕方が変わる。

必要な能力も変わる。

1人の人間ができる守備範囲が変わる。

生き方が変わる。

人類史上初めて、自らを超える存在がもうすぐそこに来ている。そして、それをすべての人間が(インターネットに接続でき、そのリテラシーを身につけた)扱えるようになる。

すべての人間が、超人間的な能力を手にした。その始まりが、人間維新の2023年。

これまでどうやって人は生き抜いてきたか。

人との差別化。能力の高さでの差別化。知識の守備範囲での差別化。努力は、差別化を極大化する方向に向けられた。

そのすべてが変わる。

人間維新後の世界、私たちが持つべき視点

1 学びの維新

詰め込み型教育。覚えることを図るテストが終わってることは、もう誰もが承知している。では、どう学びをアップデートしていくか。

まず、フルカスタマイズ。ひと通りの道筋はもう必要ない。個人ごとにAIによってフルカスタマイズしたカリキュラムの開発が可能になる。
そのうえで、共同学習が基礎となる。AIによって誰しもが超人間的な能力を手にするこれからの時代、我々人間が解くべき課題は、超難解なものとなっていく。共同で学び、リレーションを図りながら進める情緒教育がさらに重要度を増す。

義務教育期間は、AIは敢えて利用しなくてもいい。利用させない。まずは、広くこれまでの人類が築き上げてきた学問、文化により多く触れさせることが重要となる。もはや、暗記テストは不要、現在の入試問題はますます不要。子供達に教えるべきは、なぜそれ(計算、数式、化学現象、物理現象、歴史的な出来事)が成立したのか、なぜそれが重要なのか、なぜそれが必要なのか。そうした背景の物語を教えることにシフトしていく。

自分にカスタマイズされ、他社とリレーションを図りながら学ぶ環境を、いま持ってますか?

2 倫理と道徳の維新

AIが出したものは信じるべきか。AIの決定に、人間の偏見や意図、企みは加わっていないか。AIの言うことは公平なのか。人間の倫理観や道徳観を再定義し、それをAI技術に反映させることが必要となる。

AIが出してきたことの公平性、信頼性、偏見の有無、それをどう捉えていきますか?

3  感性の維新

AIの計算能力やデータ解析能力は私たちを圧倒するかもしれない。しかし、人間の感性や創造性というのは、AIには再現できない。

これからの時代、人の持つ感性や情熱が真の価値を持つようになる。アートや音楽、そしてイノベーションの原動力としての感性は、これまで以上に重要となる。感受性を高めることが重要となる。芸術、アート、小説、哲学。より物語や文化をインプットしていく必要性が高まっていく。

ゼロから構想することはAIにも可能だ。何もないところから考え始める最初のきっかけはAIに頼り、そこから感性によって、非連続なアイデアにしたてあげていく。

ゼロから0.1はAI、0.1からユニークなものを生み出すことができるのは、人間となる。

あなたは、どれだけの芸術、アート、小説、哲学をこれまで見てきましたか?

4 アイデンティティの維新

異文化コミュニケーション。言語の壁、距離、時差、歴史。それらが生み出した異文化。だからそこにはギャップがあり、面白さがあった。

だが、Netflixで配信されるコンテンツはグローバルで同じものが目立ち始め、世界に普及していく超人間的なAIを、どの国の人も使う時間が長くなったとき、言語の壁、距離、時差、歴史、これら4つが限りなくなくなっていく。そんな時、アイデンティティはどこへ行くのか。共通項が多くなり、コミュニケーションが異文化間(もはや異文化ではなくなる)でスムーズになったとして、自分のアイデンティティはどう育むのか。

世界中の人が見る大ヒット映画だけを見てる状態は、楽しいだろうか?

5 情報の維新

情報の透明性と信頼性はどうなっていくのか。フェイクニュース、ディープフェイク。何が嘘で、何が本当か。シェアされ、自動翻訳され、自動でAIにより要約され、解釈され、世界を駆け巡る。

目の前の情報が真実なのか、どう見極めればいいのか。文字も写真も声も、動画でさえも、あらゆるものが自動で生成されていく。

人間にとって最も重要な仕事は現地現物のジャーナリズムを徹底した情報の収集になっていく。

あなたは、目の前の情報を信じ続けることが、できますか?

6 共生の維新

人より優れた努力をすることが差別化ではなくなるかもしれない。従来までの差別化は生まれにくい世界に変わっていく。超人間的な処理能力を持つAIが普及した時、人間の能力の差異は、AIの能力が補う。差別化はどんどんと実現しにくくなっていく。

そんな時に残るものは何か。共生できる素養となる。人間がより集まるグループ。共生しているグループの塊での差別化は残る。さらにそんなグループがAIとも共生していく。

誰とでも仲良くなれる。これこそが、史上最強のスキルに変わっていくだろう。

いつでも連絡が返ってくる友人が何人いますか?

7 セキュリティの維新

指紋認証、FaceID認証、瞳孔認証。映画、マイノリティリポートでは目を交換する技術によって、瞳孔さえも破られた。セキュリティの問題はどこまでも続く。

個人のプライバシー情報の確保もAI処理の進展によってますます複雑化していく。パスワードからは解放され、少しの安堵をしつつある現在、本当の安心はいつやってくるのだろうか。

いつも使う認証はどれですか?

8 健康の維新

毎年医療は発展してきた。予防、診断、治療、薬、手術。人類はDNAをすべて解析し終えているとはいえ、不明なことの方が多い。脳細胞のニューロン構造は宇宙よりも複雑だ。人生100年時代、健康寿命と認知症が最も大きなテーマとなる。

ChatGPT以後の時代、最も発展、改善余地、伸び代が大きのが医療なのではないだろうか。医学が進むことで、福祉と社会保障のあり方も変わっていく。

100歳になった時に、あなたは何をしたいですか?

9 人間関係の維新

AIと話している方が、気持ちが楽になる。落ち着く。

そんな感想をもうすぐ人は抱くようになる。AIの進化によって、リアルな人と人とのコミュニケーションは変わってくる。あらゆることが、AIとの会話で解決するようになった夜、人は、果たして人と何を話すのだろうか?

人が人に求める人間関係、そしての価値とは。モスキート(蚊)を除けば、人間を最も殺しているのは人間。その数約50万人。いまも中東では諍いが起きている。

笑いたい。もうAIも笑うようになる。では何を?

物語を一緒に作る。物語を一緒に見る。感じたことを共有する。絵本の読み聞かせ。そんな形が最後に残る人間関係。

AIの急速な進展によって、仕事が奪われる。

AIが契機となって、戦争や攻撃が、ハリウッド映画のように始まってしまう。

AIに使われる。

AIの知能がさらに発展し、シンギュラリティを超えたその先にあるもの。それはAIに凌駕される世界というよりも、AIによって人は、またもう1段階アップグレードされる世界が訪れる。

コロナによって、リモートでも物事が進み、信頼関係を構築でき、自分の時間を作れるようになった。コロナは人類を2.0へと進化させてくれた。

AIもまた同じ。人間が生み出したAIは、もうすぐ人間を凌駕する知能を手にいれる。そんな存在が、世界に100億台普及する世の中になった時、人類は3.0へとまたアップグレードするだろう。

3.0となった人類が過半数を超える時、私は戦争がなくなる気がしてならない。

これからの変革の時代の到来が、私は楽しみでならない。

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