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移住後に初めて体験した雪国の小正月行事

こんにちは!
小正月行事を体験してきた記録をまとめてみました。


小正月行事の思い出

小正月といえば、小さい頃に1月15日にどんど焼きをやっていたのを覚えています。
正月に使用した「しめ縄」等を焼きます。
その炎でアルミホイルで巻いた鏡餅を焼いて食べるというが、私が育った熊本での小正月行事でした。

また、小さい頃に通っていた剣道の道場にて稽古後にぜんざいを食べるという思い出もあります。

秋田の小正月は2月中旬頃に開催されます。
旧暦1月15日ですので、新暦に直すと2月15日前後になります。

秋田を代表する小正月行事

移住してから感じていましたが、秋田は、雪の時期にイベントが目白押しです。

ちょうど今年は小正月行事を楽しむチャンスが巡ってきましたので
楽しんできました。

  • 角館の火振りかまくら(秋田県仙北市)

  • 横手のかまくら(秋田県横手市)

  • 横手の梵天(ぼんでん)

鬼滅の刃を想像させる「火振りかまくら」

角館の火振りかまくらは、1メートルくらいの縄の先につけた炭俵に火をつけて縄をブンブンと振り回すのが大きな特徴です。無病息災や家内安全などを祈願するそうです。

角館町内で30箇所も会場がありました。
各町内毎に会場がありました。

18時過ぎに会場に着いた時は、大掛かりなキャンプファイヤーのような状態でした。

焚き火も感じていますが、火ってなんとも言えない癒し効果があります。
寒空の中での炎は格別です。

火と雪の相性が抜群

しばらく経つと、火を振り回す行事がスタートしました。
「日の呼吸、壱の型」とか口から出てしまいそうです。

これが「火振りかまくら」

振り回す場合は燃えにくい服を着用した方が良さそうです。
ダウンを着てやると、穴が開いてしまうことがあるそうです。

火の粉が飛んできて少しヒヤッとしました。
この祭り、ヤバイ!笑

この日は2月14日。
とてもアチチなバレンタインを過ごすことができました。

憧れのかまくら

小学生の頃に雪のかまくらの中でお餅やみかんを食べているイラストを見たことがあり、雪が降ったらやってみたいと思っていたことがありました。

大人になってからも移住する前から雪山登山が好きで、いつか雪洞で食事や宿泊を体験してみたいと思っていました。

移住後に横手のかまくらの話を聞いてからずっと気になっていました。
今年はいよいよ体験するチャンスが巡ってきました。

えっ!雪がない!!

秋田の横手方面に初めて行ったのは2020年12月でした。
まだ移住前のこと。
その頃は街中もすごいことになっていて、大変驚いたのを覚えています。
当時の写真です。

2020年:雪の多さに驚いた当時
2020年:道も雪に覆われています

続いて今年の横手です。
本当に雪がなくなっていました。

2024年:雪はどこへ行った?

いざ、かまくら

横手のかまくらは450年もの歴史があるそうです。

藩政の頃、武家の住んでいる内町では、旧暦1月14日の夜、四角い雪の壁を作り、その中に門松やしめ縄などを入れ、お神酒や餅を供えてから燃やし、災難を除き子供の無事成長を祈った左義長のかまくらが行われました。

一般社団法人 横手市観光協会

雪が少なくて心配しておりましたが、無事にかまくらを観ることができました。

「こうじ庵」のかまくら

続いて、Y2(わいわい)ぷらざに移動しました。

Y2(わいわい)ぷらざのかまくら

かまくらの奥には水神様が祀られていました。
水神様を祀るのは、横手は赤い水が見られるなど、水に乏しいからだそうです。

どのかまくらも水神様を祀る

映えを意識したかまくらもありました。
映るしかありませんね。

行列が途絶えないくらい超人気かまくら

1年中かまくらを冷凍保管!?

横手にある観光施設では、かまくらを1年中楽しめる「かまくら館」があります。建物内にかまくらが設置されています。

2重扉が構える巨大な冷凍庫に入っていきます

食品の冷凍庫みたい

かまくらがオンステージ

七輪と鍋が置いてありました。

伝統のかまくらを味わいました。
来年はこのスタイルで街中のかまくらも楽しみたい!

かまくらの中の方が暖かい

かまくらを楽しんだ後は、「横手観光のレジェンド」浮嶋さんのお宿「シャンブル・ドットゆう」へ。

なんと「ミニかまくら」ができているではありませんか!
しかも、点灯式も体験させてもらいました。
水神様も祀ってありました。

かまくら点灯式

横手の梵天(ぼんでん)

かまくらの後は、300年の歴史を持つ梵天のコンクールに出かけてきました。秋田の神社では、3m-5mの棒に独特の装飾「頭飾り」をつけた梵天を作る文化があるそうでです。横手では、毎年梵天のコンクールが開催され、翌日には、旭岡山神社に奉納する行事もあるそうです。

コンクールでは各町内の梵天が並びました。
今年は辰年ですので、龍の頭飾りをした梵天が目立ちました。

梵天がずらり

実際に梵天を動かしている様子も見れました。
梵天を支える表情がいいですね!
平日の道路を封鎖してやる、やる気がすごい。

近くで見ると迫力があります

小正月行事は平日でも開催する

イベント開催日は「第◯土日」のようにした方が経済効果は高まるかもしれませんが、横手のかまくらは神様を祀る小正月行事であるので日付は変わらないとレジェンドに話を伺いました。

確かに、「ハッピーマンデーとして元旦を第一月曜日にする。」なんていうことはあり得ません。

横手やきそばとの出会い

横手市に行くのであれば、「横手やきそば」は外せない。
レジェンドに紹介してもらい、「焼そば・喫茶 ふじた」に行って参りました。

半熟目玉焼き焼きそばに絡んで美味しい!

焼きそばというと、油たっぷりで、ご飯の上に乗せてもおかずになるくらい味も濃かったイメージでした。

ふじたさんの焼きそばは、味は油っこいイメージもなく、ずっと食べ続けやすい味付けでした。
盛り盛りの大盛りでしたが、上の麺を食べても中がホッカホカで美味しかったです。

小正月の夜も満喫

昼は横手やきそば、夜は楽しい宴会。
宿泊先で入手困難の「天寿 立春朝しぼり」をいただきました。
立春の日に、一番良い状態になるように仕込まれたお酒。
気がついた時は全て飲み干していました。

入手困難なレア酒

来年も行くべし

今年の小正月は本当に雪不足で、「こんなもんじゃねえ(もっと雪があって素晴らしいイベント)」と聞いていました。
来年は雪たっぷりの小正月行事を楽しんでみたいです。


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