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今日の気になる言葉123

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2019年6月の記事一覧

型どおりにしないといけない。
と考える人が多過ぎると柳川範之・東大教授(先日の『日本経済新聞』)。高校入学せずブラジルに渡り独学で大検に合格した後、慶大通信教育課程で学び、東大でもぐりで聴いた講義で教授に誘われたのを縁に大学院に進み教授へ、という人生を前にしては頷くしかない。

「心の奥の違和感。」
に気づくとき人は主体的に生き始める、と村田沙耶香氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。この違和感こそ眠っている自分の意思であり、そもそも「本性」すら社会に植え付けられた考えだと。人は人生の多くを演技して生きるが、逆にある本性は自分のものだと思いたい。

蒸し蒸しするから体調に気を付けて
と本日の東京FMの女性MC。挨拶程度の気軽な言葉かもしれぬが、最近のテレビ・ラジオは、30度未満で熱中症を心配し、朝少し冷え一日の気温差があると言えば「体調管理をしっかり」と言い、現代人って、いまそんなにひ弱になったのか、とも思わずにいられない。

書く行為には癒しの効果がある。
という説を本当の話と直木賞作家の東山彰良氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。氏は博士論文が却下に次ぐ却下で皿洗いや通訳で糊口を凌いでいたとき突然、小説を書き始めた。そして「自己嫌悪や劣等感が言葉を磨く」ことに気づく。私は書く行為の原点を再確認した。

「ウチの娘なんだよね。」
武井壮氏は、泣きそうな眼で「ファンです」と20歳程の女の子に言われた数日後、学生時代に交際した女性から電話で冒頭の言葉を言われた(先日の『密会レストラン』)。年齢的に辻褄が合い50近くになればある話だ。私も「この子のお母さんは?」と思う事がある。

世の中、厳し過ぎると思いません?
とタクシー運転手に言われたと「シンクロのシティ」MC。つくばエクスプレスが20秒前の発車で謝り、盆踊りや祭り、ラジオ体操の音が騒音だと訴えられ、正論で攻撃的な発言がSNSを占め、二人の問題である不倫を周囲が意見する。批判する前になすべき事がある。

「真珠雲。」 はスコットランドやスカンジナビア、アラスカ地方に現れる特殊な雲(YAMAKEI COLOR GUIDE『雲』)。20~30キロの高い空に浮かび、陽が完全に沈む頃になって真珠貝色の輝きを見せるとか。凸レンズの形をしたレンズ雲と聞くとますます見たくなる。

「煎酒(いりざけ)。」
は醤油が普及する江戸後期まで万能調味料として用いられた(『RIN』5-6月号)。日本酒に鰹節と梅干を入れ煮詰めて造るが、これを銀座三河屋が復活させた。醤油と違って塩分が少ないが薄味にもならず素材の味わいが生きる。卵かけご飯に使うのがイチオシとか。

校門でおはようを言うのが辛い。
や「同じ事を強制されるのが無理」という中学生の声(先日の『NHKスペシャル/子どもの声なき声“不登校”44万人の衝撃』)をなぜSOSと捉えるのか。「おはよう」が苦手、強制が嫌い、な大人もいる。だから意識し奮い立たせるのだ。その言葉の源を見るべき。

「吐血ベイビー。」
なる口から赤いリボンが出た携帯ストラップを購入した堀口ミイナ氏(先日の『CHINTAI COLORS OF WONDER』)。ピンク色の内外観と現代アートで話題の「あさくら画廊」の辻修平氏作だが、この突き抜けた珍奇さが注目されるという現代の、あるある。

「一人残らずスーツね。」
明治大学情報コミュニケーション学部の新入生セレモニーで森達也氏は隣の教員のこの言葉を聞く(『生活と自治』6月号)。入学式に服装の決まりはないのに学生たちは濃紺などを含め全員黒系スーツ。“個性重視”はお題目だけの異様な集団帰属意識は他学も同じとか。

子供の頃の生活を話題にする。
のがデートで結婚の可能性を探る上手な会話と神崎メリ氏(先日の『これから、何する?』)。結婚後に習慣のミスマッチを防げると言うが、それは直せばいい。また、結婚相手をその程度のズレで判断する考え方は二人で築くべき結婚生活に反する。非婚化を助長したい?

「未婚のエリア。」
に属した男性の傾向「電子マネーを使わない/ノートPCやエアコンを買わない/温水洗浄便座なし/健診を受けない/仕事を家に持ち帰る/家電量販店に行かない」 (先日の『AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン』)は既婚の私に全て該当。AIにも苦手はある。

「大人の発達障害。」 について成人の認定者は約24万3千人と先日の「日本経済新聞」朝刊。小島慶子アナも「あさイチ」で軽度のADHDと告げた。対人関係が苦手、衝動的に行動しやすい、読み書きや計算が不得意な人は自身も含め日常にいる。仮に認定されても普通にしているしかない?