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今日の気になる言葉123

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2019年7月の記事一覧

「脚の筋肉、落ちてるな。」
乳がんで1年以上の休養を経て舞台に復帰した藤山直美氏は稽古でそう感じた(先日の『ディア・フレンズ』)。最初は片足立ちで足袋が履けなかったとか。私の妹も原因不明の眩暈で1か月寝ていたら歩けなくなった。今は正常になったが歩ける事の幸福をかみしめたい。

「野党は反対ばかり。」
と言ったら「私は政治を知りません」と宣言したのも同じだ。先月閉幕の通常国会での新規法案95%成立は史上最高で、内43%が全会一致で可決(先日の『日本経済新聞』朝刊)。与党が選挙前に法案を絞った他、立憲民主以外の野党の親自民化も一因とは嘆かわしい。

「コーヒーでキノコを育てる。」
ビジネスがパリで拡大(『Text』03号)。同市内で年間60万トンも出るコーヒーかすに粉砕した段ボール・木屑を混ぜた菌床にヒラタケを植える。するとセルロースを養分に約15日で食用に育つ。ミシュラン星付き店舗のシェフは「水分が出ず濃厚」と味を称賛。

「基礎的読解力調査。」
の結果を基に「選挙公報が読めるか心配」と嘆いた新井紀子・国立情報学研究所社会共有知研究センター長(本日の『サンデーモーニング』)。胃がん検査の注意書きが読めない人が多いという病院関係者の声を聞いたのは約10年前。事実を隠蔽せず教育を変えてほしい。

自分がつかまる杭を打ちたい。
思いと共に暗い地元の夜の灯にと、鎌倉から南相馬市に移住した柳美里氏は「本屋フルハウス」を設立した(先日の『あさイチ』)。「人と人、本と本をつなぐ場所」と定め、80の質問を行い適した本を選んで届ける選書サービスも開始。新たな書店の可能性を創出した。

「クロスドミナンス。」
とは動作によって利き手が変化する人(先日の『ONE MORNING』)。ハサミは右手だが箸は左手、鉛筆は右手で歯ブラシは左手というように左右どちらか利き手か分からず、何でも両手でできる両利きとも異なる。左利きを右利きに躾けられてなる場合もあるとか。

この石を野球を通し磨き上げたい。 と年間安打数記録を樹立し3年連続首位打者を目指していたオリックス時代のイチロー選手は胸(の中にある何か)を指して一言(先日の『日本経済新聞』朝刊)。小久保裕紀氏の「モチベーションは下がらないか」という質問に答えたのだが、私も文章の感覚を磨きたい。

「NEXT LADY GAGA」
とタイムズ紙で称賛されたリナ・サワヤマ氏(先日の『情熱大陸』)。インスタで注目された彼女は作詞・作曲はもちろん衣装やMVの演出、振り付けまで自分で決める。「本当のことを言わずに生きてきた」という詞に英国での差別経験とパンセクシャルな性愛がのぞく。

「これ使ったの私だっけ?」
モノを出しっ放しにする夫にはこう言えとナチュラルライフ研究家の佐光紀子氏(先日の『Blue Ocean』)。「直接的に言うと怒る」と言うが、これは夫婦の意思疎通を無視している。炊飯器のスイッチを入れ忘れたら「あれ、ご飯ないねぇ」って、漫才のネタか。

「たちのいいストーカー。」
とトミヤマユキコ氏は夫のオカモト"MOBY”タクヤ氏を表した(先日の『GOLD RUSH』)。「どこでもついてきて気づくと女子会にもいる」のが理由だが、私も12歳下の妻の専門学校同期の飲み会に行き、妻とお客様との女子会に顔を出す。夫婦に定型はない。

自分がこの世にいていいかどうか
を確かめに55歳で測量に出た伊能忠敬(先日の『yes!~明日への便り』)。母を失い父に裏切られ11歳で放浪に出た彼は僧に数学を習い、才を買われ17歳で伊能家の養子となり地元の明主となる。それでなお還暦前からの17年で日本地図を作り上げた魂に敬服。

「ワークマン。」
は作業服チェーン最大手だが8期連続で最高益を更新(先日の『日本経済新聞』朝刊)。営業担当者のEXCELによる市場分析を促しデータ分析力を部長への昇進条件とする徹底ぶりで上司の勘による否定意見を抑えた。だから議論が活発になる。そこにAI任せはない。

「世の中みんな一色化していく」
と東京の街の個性喪失を憂えた矢野誠一氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。東京に山の手と下町の鮮明な文化圏があった子供時代を振り返り世の中も東京も固有の情緒がなくなったと嘆く。私は、音もなく広がる精神の危機と味わいなき街の変貌は無縁でないと確信する。

「できるんです。」 約20年前にある若手政治家の演説用原稿を書いた。選挙事務所で取材した際「なぜ人に頼むのか」と疑問視したが知人の事務所関係者の独断だったか。街頭演説を聞いたが使われた言葉は冒頭の一語のみで逆に安心した。オバマの「Yes, we can」よりは前だった。