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今日の気になる言葉123

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2019年12月の記事一覧

「お坊さん喫茶。」

とは大阪で開催された500円で現職の僧侶に相談ができるイベント(昨日の『おはよう日本』)。檀家が減り不安を抱える寺と不安を抱きつつ暮らす現代人が出会う場へ「あなたのモヤモヤをお聞きします」と誘う。「モヤモヤ」は悩みを抱える人の最近のキーワードだ。

「白淡麗。」

が2019ラーメントレンドと年間200杯を食す伊藤甲介「ラーメンWalker」編集長(先日の『LOVE CONNECTION』)。澄んだスープの淡麗系でも限りなく透明に近いタイプで、おすすめ店にミシュラン登場店主の東京・王子「キング製麺」を挙げた。

「田中みな実。」

と言えばTBS局アナ当時は嫌いな女子アナ常連だったが私は素直さとアナウンス技術を支持していた。「週刊文春」(11.21号)で林真理子氏は「綺麗で素敵」と褒めつつ「ちゃんと自分の脚で立ち直った」と記述。美容全般の情熱はときに可笑しくもあるが不変だ。

「ウイスキー&チョコレート。」

を特集した「メトロミニッツ」(12月号)。水割りとポッキーは定番だが、力強く芳醇なバーボンにホンジュラス産カカオ70%チョコなどテイストに合う組合せが並ぶ。大学時代に女友達の部屋で、ウイスキーをゆで小豆の缶を開けて飲んだのがお酒と甘味の初体験だ。

「結局、神さまはドSだ。」

挙式前の一方的婚約破棄から立ち直ったかと思えば8歳年下の理人(中川大志)の求愛にじらされる也映子(波留)がつぶやく言葉だ(前回の『G線上のあなたと私』)。ときに容赦ないと思うときは誰にもあろうが、神は耐えられる人にしかドSにならぬと思うしかない。

同じ女優って肩書でいいのか

と先日亡くなられた八千草薫氏に対する感想を述べた美保純氏(先月の『“永遠のマドンナ”八千草薫さんをしのんで』)。同番組で放送の「シャツの店」の「月にいっぺん『お前を好きだ』って言ってください」という言葉が33年のときを経てなお真実味がある不思議。

「バナナ神話。」 を先週の「トーキングウィズ松尾堂」で小松かおり・北海学園大教授が紹介。神が人に石とバナナを示し「石は不死になるがバナナは死ぬ。しかし子ができ子孫を残せる」と言い人はバナナを選んだ。房が多いため生まれたインドネシア他の神話だが、人はいつか不死にも?

「四文字熟語。」

を最近の人は使わないと「鶏鳴狗盗」を例に挙げた武田鉄矢氏(日曜の『ワイドナショー』)。この後、不思議な縁で人が巡り合う意味の「合縁奇縁」をさらりと入れた古舘伊知郎氏の発言を果たして何割が聞き分け意味を感じ取ったか。日本語はかくの如く非言語化する。

「花のように自然に生きる。」

というフィンセント・ファン・ゴッホの日本人観を先日の「日本に恋したゴッホ~北川景子が歩く天才画家の旅路」で紹介。浮世絵を模写し心酔していたゴッホだからこそ美化したとも言えるが、浮世絵の時代の日本は遥かに自然と共生していたはずだ。なぜか恥ずかしい。

「氏神一番。」

の名を大槻ケンヂ著「リンダリンダラバーソール」で見る。89年に「イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)」なるオーディション番組で沢田研二「TOKIO」の替え歌「OEDO」を歌い20万枚のヒットを記録した。いまYouTubeという巨大なイカ天が蠢く。

「謙遜的傲慢。」

と「させていただく」の乱用を批判した林望氏(『日本語へそまがり講義』)。氏は「日本語は(話し手)相互の相対的上下関係を勘案し話す」相対的敬語で「それを使いこなすのが洗練」と語る。全てに使うのだから謙遜に非ず自分の両親にまで使う浅はかさには呆れる。

「電話が重い。」

とマンボウやしろ氏(先日の『Skyrocket Company』)。「仕事の中断がイヤ」なら時間をズラせばいいし、賢明な方は“1分を争う急用、無理な依頼、メールで伝え難い内容”は電話だ(または会う)。「電話にラインで返す」のが主流とは理解できない。

たくさんの卒業生を送りだしました
と某脱毛サロンの車内広告。一定期間、何かを成し遂げ去る事を「卒業」と最初に呼んだのはいつか。TV番組の降板も卒業と呼ぶが、婚姻関係を維持しつつ干渉し合わない夫婦関係を卒婚と言う。永遠の愛を放棄しつつ便宜的に法的関係を残し卒業を匂わすとは図々しい。

話が止まらなくなり1年以内に死亡 した人を二人知ってる、という編集者の言葉を紹介した林真理子氏(『週刊文春』12月26日号)。ある高名な作家のスピーチが延々と続いたパーティでの一言だ。挨拶時に告げられる制限時間に私はぴったり合わせるが、長い挨拶を止められ怒りだす人はさらに危険だ。