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今日の気になる言葉123

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2020年3月の記事一覧

自分が大人になりきれていない。

と58歳になるキムラ緑子氏(『大人の休日倶楽部』2月号)。35歳で上京し本格的に女優業を始めた経緯から慣れない事が多いため年相応の余裕がなく、芝居に傾注してきて未経験の事も多いのが理由。経験の豊富さから出る余裕を大人と言うなら私は永遠に届かない。

「丁寧な暮らし。」

に「暮らしの手帖」(2-3月号)で疑問を呈した北川史織新編集長。「『丁寧な暮らし』というラベルを貼ったとたん、のっぺりと無個性に」と綴るが、皿一枚を重ねるにも丁寧と雑はある。雑にすればモノだが丁寧に扱うとそこに心が見える。そんな事もあると思うが。

神の言葉を種まく人になりたい。

とは牧師になる夢破れたゴッホが絵を描く行為に託した希望だ(先日の『日曜美術館』)。心病んだ彼がサンポールドモゾル修道院病院の窓から見た死の象徴たる糸杉、その絵の豊穣な生命力は、死への凍てつく恐怖から生まれたか。全ての芸術の始まりに「思い」ありき。

「賢いと思っている人間。」

は人の意見を聞かない、と人材派遣会社社長(先週の『ドキュメント72時間』)。それと逆に多くが中卒・高卒で昔は不良や不登校、社会でも長続きしない若者に営業術を学ばせる「ヤンキー・インターン」が人気とか。賢いと思わず、ひたすら一人前を目指す姿に共感。

年60のホットドッグを食べる
平均的な米国人の嗜好を紹介した先日の「JET STREAM」。ホットドッグ発祥の地・ニューヨークの人気店「GRAY'S PAPAYA」のセットでホットドッグ2個に付くドリンクは店と同名で濃厚なフルーツ牛乳の味とか。私は年間約120個の鶏唐揚げを食す。

40になってもケツ出したいね

と30歳のときに言っていた柴田理恵氏は40歳には「50になっても」、50歳では「60になっても」と言いながらここまでバカな事やってきたと述懐 (先週の『朝日新聞』朝刊)。「いくつになってもこんなんでいいんだ」と年齢の縛りを否定する。それでいいのだ。

エモーショナル・リテラシー。 とは「自分の感情を正しく表現して自分の意見を言い、相手の感情も理解すること」とブレイディみかこ氏(先日の『未来授業』)。英国では怒る、笑うなどの絵の表情を真似る演劇的手法を2歳児から実践。氏は日本人の生きづらさは、この点の未熟さが原因ではと問う。

「失敗ノート。」

に失敗についてびっしり書き込んでいると松浦弥太郎氏(先日の『GOOD NEIGHBORS』)。失敗をしたら失敗と向き合い、そこをスタート地点として出発すればいい、と語る。私は失敗する度に反省点を探すが衰えてきた記憶に留めるだけなのでノートが必要だ。

ケイ、まだ星二つだよ。

日本人初のミシュラン三つ星「RESTAURANT KEI」の小林圭氏は二つ星時代に三ツ星シェフからこう言われた(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。氏の目指す三ツ星は「バレエのような空間でまた来たいと思わせる」。味も接客も超一流か。

「俺の飯まだなんだけど。」

という生後3か月の子供が嘔吐する状況での夫から妻への発言を紹介した小坂佳子「発言小町」編集長(今週の『SkyrocketCompany』)。「夫が邪魔に思えた」という怒りの声も示されたが、離婚件数の増加は不倫などより人間性の欠如にあると分かった。

「意味なく生きる。」

を一番大切な言葉に挙げた高田純次氏(先日の『ザ・インタビュー』)。「ただ生きたいということですよね」と言った真意は、悩まず生きる歓びを追求するということか。意味なき言葉を連発する高田氏だが、意味を追って追いつけなかった個人史がその言葉を生んだか。

「右へ倣え。」

と横並びに執心する記者の意識を危惧した藤原新也氏(『生活と自治』3月号)。脱出が容易だったゴーンの住居の窓を撮らず玄関のみを映し報じた取材意識の欠如を指摘。失敗を嫌い目立つ行動を避ける空気がマスコミ志望者をも覆うか。志望理由は高給や好印象だから?

つまらないと思われているもの。

の中に「興味深いものが潜んでいると信じている」と被写体としての街を愛したソウル・ライター(先日の『日曜美術館』)。ノーベル化学賞を受賞した吉野彰博士も研究初期は無駄と言われた。写真も発見であるとすれば研究と同じだ。日常の違和感は我々の発見を待つ。

「フェムテック。」 とはfemail(女性)とtechnology(技術)を合体させた語で特に働く女性が生理前後の体調変化を把握し生活を調整するのが目的(先日の『日本経済新聞』朝刊)。63%が放置しているという私が殆ど知らない女性の体調の悩みに焦点が当てられ始めた。