マガジンのカバー画像

今日の気になる言葉123

549
ぴったり123文字で、できる限り毎日更新を基本に当社WEBサイトで(前世紀末の11月より)継続中です。http://www.present-inc.com/           … もっと読む
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

「縁側。」

が換気のよさで注目と今週の「日本経済新聞」朝刊。平安の世を起源に大正時代には水回りと居室をつなぐ内廊下ができ憩いの場となった。日本家屋も見直されるなか東京都足立区の「古民家カフェ」も人気とか。そう言えば私の子供の頃は縁側の光景を映した写真も多い。

女だなぁと思った瞬間は?

なるテーマで話した、たなかみさき氏と岩谷香穂氏(先日の『MIDNIGHT CHIME』)。「女だもんね体がね」は一致したが結局そんな瞬間は浮かばず。「弱さが女性性じゃないし強さが男性性じゃない」の通りで、この質問は女らしさ男らしさを前提にしている。

「ハイダイビング。」

とは高さ27mからの飛び込み競技で「日本で最初の人間になれる」と始めた荒田恭兵選手が唯一の競技者(先週の『MAKE MY DAY』)。最大重力加速度10Gの負荷があるため足から踵を返し飛び込む。日本代表は当然、荒田選手だが、これぞブルーオーシャンだ。

365日の献立日記_NHK

で、昭和41年4月22日の「牛肉バタ焼き、そら豆 白ソース和、小松菜 蒲鉾煮浸し、若芽の味噌汁」に始まる、沢村貞子による26年間の食卓の記録を知る。「そうそう連れ合いを変えるのは無理だけど、料理なら変えられる」という言葉の裏に潜む達観の術を知りたい。

「一粒寿司。」

とは東京・浅草「すし屋の野八」で出すシャリ(米)一粒にちゃんとネタを乗せた寿司だ(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ロイター通信の取材を受けて以来、海外からの客も増えた。スウェーデン人女性は見るなり1時間涙を流し続けたとか。日本の職人の魂ここにあり。

「プレーの言語化。」

をし教えると再現性が高いと中西哲生氏(先日の『『TOKYO TEPPAN FRIDAY』』)。プロなわとびプレイヤーの生山ヒジキ氏は、あや跳びを「前跳びと交差跳びを順に」と言語化するが「考えるだけで動けない子が目立つ」のは普段動かないからとか、不安。

「人生に説明書はない。」 とは日本で兄妹二人の子供を育てるブラジル人ママのヴァニア・ファティマ・ミゲル・アラウジ氏の言葉(先日の『ワタシが日本に住む理由』)。だから「私は子供に1から10まで教えない」と。人は歯を食いしばり、自分を納得させるために人生の説明書を書き続ける。

スマイルフードプロジェクト。

とは都内のシェフら10人が実践する医療従事者への弁当無償提供だ(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ある日の主菜に「塩麹のローストポーク」があるがコース料理の手腕を弁当に注ぎ込んだ味は「おいしさに思わず涙した」という感想をもたらす。人を思う心の偉大さ。

「役積み。」

この河瀬直美監督独特の撮影手法について永作博美氏(先週の『サワコの朝』)。ロケで使用する家に家族役の俳優達がカメラ・監督なしで朝から食事をし歯磨きし子供の通園の仕度をし、思い出の地にまで実際に行く。役を染み込ませる工夫だろうが、完璧主義の権化だ。

見たことのない添加物。

入りの市販の商品は消化のために無駄に酵素を使うから食べないとトライアスロンインストラクターの中村美穂氏(先日の『MAKE MY DAY』)。炭水化物は体脂肪を燃やす着火剤になるから食べるとも。炭水化物ダイエットはやるが歩くのは嫌、じゃなおさら無意味。

「一日を一生と思い生きる。」

を「いま一番大切な言葉」に挙げた水前寺清子氏(先日の『ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~』)。今日は二度と来ないという意味を込めるが、これもつまるところ「今」に集中する事に尽きるか。人がくつろぐ夕食後にも仕事をする一日が私の晩年を暗示する。

「日本語で言え。」

と町田康氏がカタカナの多用に吠えた(先週の『日本経済新聞』朝刊)。ただ「俺に解らんこと言うな」の矛盾(解る言葉はカタカナの方が無難)にも気づき「漢字も外国から」と自嘲した。カタカナ語なんてまだ可愛い、と私は昨今の語彙の枯渇と平板読みの多用を嘆く。

ポジションとらない人が多い。

と世の発信者を評した安部敏樹・Ridilover代表(先週の『マスメディアン 妄想の泉』)。批判を恐れ立場を鮮明にせぬ態度を指すが、だから「考えは更新される=意見は変わる」と認めるべきと述べた。曖昧化の意識が日本語を変質させていると考える私も同感。

「フードサルベージ。」 とは余った食物を持ち寄って料理し食べる事でサルベージ(救い出す)活動(先週の『SEASONS』)。全く使わず捨てられる食物は年間612万トンで一人おにぎり1個を毎日捨てる量に匹敵。使いきれなかった際の罪悪感を胸に、外では食べきれる量のみ食べよう。