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今日の気になる言葉123

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2020年11月の記事一覧

お金から自由になりたい。

と福岡にある4畳半に住むミニマリストしぶ氏(先日の『マスメディアン 妄想の泉』)。持ち物200個(ビジネスホテルで150個)で物を買わず家賃2万円を含む生活費7万円で暮らすがストレスなしの、株式会社代表でブロガーでプロダクトデザイナーという生き方。

「妻の気持ちがわかる本。」

を書店で見つけ「またか」と思う。「怒られる前に知っておきたい」と副題が付くが「怒る」という妻の表現を避ける時点で既に妻に向き合っていない。この種の本に共通するのは、世の夫婦が全て同じ関係の下で生活している前提に立つ事で、何もかも絵空事に過ぎない。

かけがえのない私の恩人です。

クリスマス慈善音楽会の舞台で裕一(窪田正孝)は妻・音(二階堂ふみ)をこう讃えた(本日の『エール』)。「音楽家として続けて来られたのは彼女のおかげ」と。翻って「ありがとう」も言えないのが日本の「夫」とか。恩人、私はなぜこの言葉が浮かばなかったんだ。

1日6万回、マイナス思考する。

と人間の一般的な傾向を示した柏木理佳・城西国際大学院准教授(昨日の『MOTIVE!!』)。しかも翌日も95%繰り返すとか。同教授は、毎日10秒、楽しい事を考えるだけでトラウマを減らせると語る。不安になる心の足枷を外すには、ほんの少しずつのトライ。

「夜のパン屋さん。」

は売れ残りのパンを買い取り格安で夜間に販売する事業(先週の『ワールドビジネスサテライト』)。枝元なほみ・ビッグイシュー基金共同代表が主導するが東京・神楽坂「かもめブックス」では1時間で完売。18年の食料自給率38%を無視した無駄が罷り通る日本で。

美味しさは恋で、栄養は愛だ

なる遠藤彩見著「二人がいた食卓」の一節を紹介した恋バナ収集ユニットの清田隆之氏(先日の『ACROSS THE SKY』)。恋愛中は彼好みの味に、結婚後は健康を考えた味になる事を表す。なぜ料理は女が?という疑問はその通りだが、この二つはいずれ両立する。

「decency.」 品位・良識を示すこの語をバイデン・ハリスの正副大統領候補が、米国が取り戻すべき価値として使ったと「日本経済新聞」昨日朝刊。鶴見俊輔は「まともである事」と訳したらしいが、トランプは元より中国共産党、他者を傷付ける日本人までこの言葉を見つめるときだ。

仕え(奉仕し)合う仕合わせ

と、中島みゆき詞・曲「糸」の「仕合わせ」という文字に素敵な自説を述べた森口博子氏(先日の『KISS & SMILE』)。この言葉、本来は単なる二つの巡り合わせを指すらしいが「幸せ」も巡り合わせなくして生まれぬ。それが仕え合う仲に昇華するのが醍醐味か。

何かとだまされやすい世の中で。

と言いつつ巻き尺が戻る音がカメラのシャッター音に似るなど類似音の例を挙げるキヤノンマーケティングジャパンのラジオCM。最後は「合成音声がお送りした」と正体を晒すが、証拠もないのに「フェイク」と言えば成立する世に、真偽混濁は極まり判断は放棄される。

いつも強い風に吹かれている。

と日本を表した森達也氏(『生活と自治』11月号)。この「風」を「(メディアが生む)一極集中と付和雷同」としたが、ステイホームの乱発や菅新首相礼賛などの情報洪水は散歩も悪という誤解や安倍政権の腐敗を許す支持率上昇を演出した。それは報道とズレている。

体は疲れるが心は疲れていない

と徹夜で朝5時に作品を完成させたフィギュア原型師・HYO氏(先週の『金曜日のソロたちへ』 )。究極の仕事観だが、私も30代前半、過労死で報じられるどの事例より遥かに多く深夜まで残業したがこの言葉と同じだった。好きな仕事は量多くとも労苦にはならない。

「よし、やめよう。」

と新入社員代表挨拶まで任された大手損保を蹴って留年した池辺和弘・電気事業連合会会長(今週の『日本経済新聞』朝刊)。花王を3年目でやめた私は、さすがに新卒で入社を断る勇気はなかったが、人生の進路を変更するなら不安を感じ迷った時点で中止した方がいい。

関係ないじゃん!

「みんな人の目を気にして苦しそうな時代に、そう言って明るく生きる女性に底力を感じる」と谷村志穂氏(先日の『Color of Life』)。氏がヨレヨレなとき、そんな女性たちに取材し刺激を受けたと語る。明るさが全てではないが明るさがないと女神は来ない。

そのために生まれてきたのかも と「朝から晩まで足がむくむまでず~っと料理していると本当に幸せ」と述べた印度カリー子氏(昨日の『LIFESTYLE COLLEGE』)。東大院生のスパイス料理家だが、何のために生まれてきたかを知るために人は生きるとも言え、それを知る瞬間こそ至福だ。