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今日の気になる言葉123

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#妻

『分かれ!』って言うのはやめよう
と、もっと妻に言葉で返そうと呼びかけた安東弘樹アナ(先日の『MOTIVE!!』)。放送媒体に登場する男性MCは職業柄、得てして“妻の意識に鈍感で口下手”な男性像を作り上げる。それこそ、やめよう。私は敏感とは言えないが「好き」と言うのに抵抗はない。

「たちのいいストーカー。」
とトミヤマユキコ氏は夫のオカモト"MOBY”タクヤ氏を表した(先日の『GOLD RUSH』)。「どこでもついてきて気づくと女子会にもいる」のが理由だが、私も12歳下の妻の専門学校同期の飲み会に行き、妻とお客様との女子会に顔を出す。夫婦に定型はない。

大丈夫。とりあえず何とかする
とコウ・ケンテツ氏の奥様(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。それはコウ氏が料理研究家の仕事が皆無でアルバイトの履歴書を書いていたとき。「女房の尻の下に敷かれる」と言うが、これこそ旧態依然の男女関係が生んだ言葉で女房は強くていい。

「4低。」
とは「低姿勢・低依存・低リスク・低燃費」を指し中村泰子・ブームプランニング社長が挙げた理想の夫の条件(先日の『日本経済新聞』朝刊)。女性に威張らず、家事・子育てを妻に依存せず、堅実な仕事をし、趣味などで浪費をしない。私はリスクがある自営業で失格。

ラブラブな話をする人少ない。
と結婚2年目の横澤夏子氏(先週の『田中みな実 あったかタイム』)。「結婚はいいもんじゃないよ」と言われると田中氏。私が関わったFM番組で「暮らしで大切なことは?」と訊かれ「妻」と答えた世界No.1バリスタ・粕谷哲氏が忘れられない。私もそう言うはず。

「俺の飯まだなんだけど。」

という生後3か月の子供が嘔吐する状況での夫から妻への発言を紹介した小坂佳子「発言小町」編集長(今週の『SkyrocketCompany』)。「夫が邪魔に思えた」という怒りの声も示されたが、離婚件数の増加は不倫などより人間性の欠如にあると分かった。

「世の中の夫婦はみな変態。」 「普通の状態と違うこと」の意味での変態だがそう思う。「よくそれで一緒にいるね」と思う夫婦関係はよく聞くし「美人なのになぜこの男と」という夫婦も、その逆の関係もよく見るから。だが、世の夫婦関係は全てその夫婦にしか分からない固有の適合で成り立つのだ。

女房が作るまずい飯が一番旨い。

と病床に伏す妻を思いつぶやく外山(岩松了/『深夜食堂』3部1話:メンチカツ)。妻が料理下手で美味しい料理を求めるうち料理評論家になった設定だが、出来立てで自分の舌に合い共に食べる妻が作る家庭料理が一番旨いのは理に適っており免疫力向上も間違いない。

「彼が大好きだったから。」

と白血病で同い年の78歳の旦那様を失くされた女性は微笑みながら言った(先日の『街録』)。一時は生きる目標を見失ったが、残された趣味の絵画を「遺作展」で発表したらと勧められ「彼に相談しつつ」今は準備に忙しい。こんな言葉を最期に言われたら夫婦冥利だ。

「仕方ないがね。」

3か月後に結婚式を控えながら突如、全身円形脱毛症になった男性が悩みながら婚約者に相談した際の彼女の言葉だ(今週の『街録』)。農業を営む男性は、結婚後も苗木の接ぎ木ができないなどの問題が起きる度に、この言葉を返された。まず全て受け入れるという強さ。

「何とかなるから大丈夫。」

3歳と生後2か月の子を抱えた妻が、夫に長期治療必須の化膿性骨髄炎が発覚した際に言った言葉だ(今週の『街録』)。その通り専業主婦の彼女はあらゆる保険の請求を行いやりくりした。私も妻からこの言葉を聞いた覚えが。恥以外の何物でもないが何て奴だと思った。

「俺だけ男女愛。」

男女は結婚すると家族愛から人間愛へと変化するが、自分はまだ妻を男性目線で見ていると述べた関根勤氏(日曜の『ボクらの時代』)。披露宴のスピーチでさえ「結婚後は片目をつぶれ」など結婚をネガティブに考えるのが主流の社会に一石。私も同じと言っておきたい。

「妻の気持ちがわかる本。」

を書店で見つけ「またか」と思う。「怒られる前に知っておきたい」と副題が付くが「怒る」という妻の表現を避ける時点で既に妻に向き合っていない。この種の本に共通するのは、世の夫婦が全て同じ関係の下で生活している前提に立つ事で、何もかも絵空事に過ぎない。

かけがえのない私の恩人です。 クリスマス慈善音楽会の舞台で裕一(窪田正孝)は妻・音(二階堂ふみ)をこう讃えた(本日の『エール』)。「音楽家として続けて来られたのは彼女のおかげ」と。翻って「ありがとう」も言えないのが日本の「夫」とか。恩人、私はなぜこの言葉が浮かばなかったんだ。