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今日の気になる言葉123

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#教育

パンダを想像しないで。

と目を閉じた人に言うと殆どパンダの姿を想像するから、保育では「走っちゃダメ」でなく「静かに歩いて」と言うと、てぃ先生(先月の『TIME AND TIDE』)。「正しい方法を根気強く言う」という考えに、ビジネス書の依頼も来るとか。その方がスッキリする。

型どおりにしないといけない。
と考える人が多過ぎると柳川範之・東大教授(先日の『日本経済新聞』)。高校入学せずブラジルに渡り独学で大検に合格した後、慶大通信教育課程で学び、東大でもぐりで聴いた講義で教授に誘われたのを縁に大学院に進み教授へ、という人生を前にしては頷くしかない。

校門でおはようを言うのが辛い。
や「同じ事を強制されるのが無理」という中学生の声(先日の『NHKスペシャル/子どもの声なき声“不登校”44万人の衝撃』)をなぜSOSと捉えるのか。「おはよう」が苦手、強制が嫌い、な大人もいる。だから意識し奮い立たせるのだ。その言葉の源を見るべき。

「基礎的読解力調査。」
の結果を基に「選挙公報が読めるか心配」と嘆いた新井紀子・国立情報学研究所社会共有知研究センター長(本日の『サンデーモーニング』)。胃がん検査の注意書きが読めない人が多いという病院関係者の声を聞いたのは約10年前。事実を隠蔽せず教育を変えてほしい。

「同じ教科書をみんなで読む。」
教育に中学生の坂口安吾は悩んだ(先日の『yes!~明日への便り』)。「一人ひとり違う」という安吾が主張した理由に驚くが「人と同じようにしたって人と同じになるだけだ」という卓見は現代にも通ずる。故郷の碑文の「ふるさとは語ることなし」に示された反骨。

「読解力15位。」

に日本が低下したOECD学習到達度調査(先日の『LOVE CONNECTION』)。ゆとり教育が否定された03年の14位より低い。他国・地域の平均に比べ読書頻度が低く一人用ゲーム機で遊ぶ時間が長い事実が原因を語る。整理し考え話す批判的思考が劣化か。

「掃除中のおしゃべり禁止。」 という校則の不可解さについて語った「生活と自治」(4月号)。これでは助け合う心やチームワークも育たないと思うが。先日は虐待児童の一時保護所での食事中の私語厳禁ルールが報じられていたが向かう先は同じだ。そこまで手が足りないか、日本の教育、子供支援。

「教えるとは。」

当たり前だと思っていたことがそうではなく、不思議だと思っていたことが実は当たり前だったと、ある種の美的感動をもって理解させること、と佐治晴夫・美宙天文台長(『サルース』4月号)。ただ「当たり前」が多様化したいま、それを教えるには哲学が求められる。

「願わぬ夢は、叶わない。」

そんな言葉を、大学入試前日に先生から送られたという投稿を紹介した先日の「SkyrocketCompany」。キットカットにこの言葉を書いた主がアトランタ五輪ウェイトリフティング代表というドラマ。自身がその言葉の実践者であるとは、何と心強いことか。

「人生に説明書はない。」

とは日本で兄妹二人の子供を育てるブラジル人ママのヴァニア・ファティマ・ミゲル・アラウジ氏の言葉(先日の『ワタシが日本に住む理由』)。だから「私は子供に1から10まで教えない」と。人は歯を食いしばり、自分を納得させるために人生の説明書を書き続ける。

SDGsと言ってる限りはダメ。

と「日経トレンディ」元編集長の北村森氏(先週の『MOTIVE!!』)。宮島咲良氏は「これでは普及しない」と言ったが、SDGsは義務教育を受けニュースを観れば分かる地球社会の基本で普及以前の話。企業の執心は分かるが騒がず何ができるかを考えるのみだ。

白い紙に最初に色を塗る人。

春に先生になる視聴者に向け彼は教職をこう定義した(『2021新春生放送! 年の初めはさだまさし』)。これに「一度塗られた色に違う色を塗る人」と付け加えたい。小学4年の私は「そのままで」という転校時の高田美紀子先生の一言で成績が上がり足も速くなった。