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今日の気になる言葉123

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#140字では足りないつぶやき

「一寸先は闇。」
を新大関で夏場所休場を決めた貴景勝が「あなたが大切にしている言葉」として挙げていた(『&Premium』4月号)。山田道紀・埼玉栄高校相撲部監督に教えられたと言う。「調子に乗ると必ず気の緩みが生まれる」と自戒していたが膝の負傷は真剣勝負の結果だ。

「肉を焼き、飯を食う。」
この後に「俺の箸は蒸気機関車のピストンだ」と続く先週の「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重 豊)の台詞に実感があった。ホルモンを食しつつ「塩→タレ→塩に戻れる俺、大人だ」と自己満足しながら3皿注文し白米を頬張る大食漢ぶりは、いつもながら見事。

「Z世代。」
とはスマホやSNSと共に育った現在9歳~22歳世代(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「ごめんねミレニアル。あなたたちが脚光を浴びるときは終わった」と英金融大手バークレイズは昨年、分析した。未来志向で現実主義、自立して我慢強いとか。この未来志向って?

校門でおはようを言うのが辛い。
や「同じ事を強制されるのが無理」という中学生の声(先日の『NHKスペシャル/子どもの声なき声“不登校”44万人の衝撃』)をなぜSOSと捉えるのか。「おはよう」が苦手、強制が嫌い、な大人もいる。だから意識し奮い立たせるのだ。その言葉の源を見るべき。

「吐血ベイビー。」
なる口から赤いリボンが出た携帯ストラップを購入した堀口ミイナ氏(先日の『CHINTAI COLORS OF WONDER』)。ピンク色の内外観と現代アートで話題の「あさくら画廊」の辻修平氏作だが、この突き抜けた珍奇さが注目されるという現代の、あるある。

「一人残らずスーツね。」
明治大学情報コミュニケーション学部の新入生セレモニーで森達也氏は隣の教員のこの言葉を聞く(『生活と自治』6月号)。入学式に服装の決まりはないのに学生たちは濃紺などを含め全員黒系スーツ。“個性重視”はお題目だけの異様な集団帰属意識は他学も同じとか。

「大人の発達障害。」 について成人の認定者は約24万3千人と先日の「日本経済新聞」朝刊。小島慶子アナも「あさイチ」で軽度のADHDと告げた。対人関係が苦手、衝動的に行動しやすい、読み書きや計算が不得意な人は自身も含め日常にいる。仮に認定されても普通にしているしかない?

「語彙力辞典。」
が人気と先日の「おはよう日本」。「はっきり言語化できないものを辞典が助ける」と主張するが、表現できない気持ちを認知されていない単語で書いても伝わらない=言語ではない。恋人に「幸甚」と書く陳腐さを晒しつつ、だからNHKは発音も劣化させるのだと納得。

『分かれ!』って言うのはやめよう
と、もっと妻に言葉で返そうと呼びかけた安東弘樹アナ(先日の『MOTIVE!!』)。放送媒体に登場する男性MCは職業柄、得てして“妻の意識に鈍感で口下手”な男性像を作り上げる。それこそ、やめよう。私は敏感とは言えないが「好き」と言うのに抵抗はない。

「脚の筋肉、落ちてるな。」
乳がんで1年以上の休養を経て舞台に復帰した藤山直美氏は稽古でそう感じた(先日の『ディア・フレンズ』)。最初は片足立ちで足袋が履けなかったとか。私の妹も原因不明の眩暈で1か月寝ていたら歩けなくなった。今は正常になったが歩ける事の幸福をかみしめたい。

「野党は反対ばかり。」
と言ったら「私は政治を知りません」と宣言したのも同じだ。先月閉幕の通常国会での新規法案95%成立は史上最高で、内43%が全会一致で可決(先日の『日本経済新聞』朝刊)。与党が選挙前に法案を絞った他、立憲民主以外の野党の親自民化も一因とは嘆かわしい。

「NEXT LADY GAGA」
とタイムズ紙で称賛されたリナ・サワヤマ氏(先日の『情熱大陸』)。インスタで注目された彼女は作詞・作曲はもちろん衣装やMVの演出、振り付けまで自分で決める。「本当のことを言わずに生きてきた」という詞に英国での差別経験とパンセクシャルな性愛がのぞく。

「これ使ったの私だっけ?」
モノを出しっ放しにする夫にはこう言えとナチュラルライフ研究家の佐光紀子氏(先日の『Blue Ocean』)。「直接的に言うと怒る」と言うが、これは夫婦の意思疎通を無視している。炊飯器のスイッチを入れ忘れたら「あれ、ご飯ないねぇ」って、漫才のネタか。

「たちのいいストーカー。」 とトミヤマユキコ氏は夫のオカモト"MOBY”タクヤ氏を表した(先日の『GOLD RUSH』)。「どこでもついてきて気づくと女子会にもいる」のが理由だが、私も12歳下の妻の専門学校同期の飲み会に行き、妻とお客様との女子会に顔を出す。夫婦に定型はない。