そろそろ電車内防犯セミナーをやったら?
万が一の命の危機に備えよ
この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:あなたとあなたの大事な人が危機に襲われたときに、無傷でいられるヒントを得られる
さて、もうこれで小田急線のクライシスマネジメントは終わりにしたいと思います。
例のクライシスマネジメントの体系図をもう一度見てみましょう。未然防止に務めるとともに、万が一の準備をする、とあります。
万が一とは、襲われることです。万が一とは生命の危機に遭遇することです。生命の危機に瀕したら、二択しかありません。逃げるか、戦うか。
今回の事件では被害者の方は、逃げる時に背中を刺されたと報道がありました。逃げることが最も安全な選択かというと、必ずしもそうは言えないのです。じゃあ戦えというのか、となりますが、戦え、とはこの図の「万が一の準備」をすることです。
危機管理セミナーを開催し出席を義務化しろ
暴漢が凶器を持って襲ってくる、もうそろそろ、この万が一が万が一でなくなりつつある時代だということを、我々もこの認識を受け入れなくてはならないのではないでしょうか。
もうそろそろ、職場でも学校でも、クライシスマネジメントの訓練を本格的に、レギュラーにやったほうがいい、というか、義務づけたらどうでしょうか。
もちろん女性も。
ワクチン接種は義務か義務じゃないか論争が盛んですが、むしろワクチン接種より、以下のクライシスマネジメントセミナーを開催すべきじゃないでしょうか。地震や大雨はまた別枠でやるとして、今回の小田急線事件みたいな人災を想定します。
1. 痴漢にあった時
2. 刃物にあった時
3. ピストルにあった時
逃げる以外の選択肢も持て
もちろん基本は逃げる、です。しかし、逃げ切れなかった時、万が一の心得を知っておいたり、一度でもシュミレーションをしたことがある、ないでは、ダメージが変わってくる可能性があると思うんですよ。
例えば、ハンドバッグやリュックを盾に使って刃物攻撃を防ぐ、所持品を投げつける、急所を蹴る等の緊急避難も知っておくだけでも、いざという時に違ってくるでしょう。
今日は2の刃物にあった時、を想定して考えてみます。
セミナーの内容は以下です。
1. 講師は犯罪心理学者、護身術のもしくは武道のプロ、そして駅のセキュリティ担当者
2. まずは犯罪心理学者から、暴漢のプロファイリングを講義。プロファイリングとは、典型的な電車内犯罪を犯す人物の生い立ち、特徴、行動様式などを暴く手法のこと、転じて犯人の典型像そのものを指す
3. 駅のセキュリティ担当者からの、現場でどのように危機を伝えたらいいか、電車の止め方、電車の中での避難のしかたなどを学ぶ
4. 護身術、武道のプロによる実技訓練。参加者は本物の凶器を使った護身術を体験する。ある程度訓練しても、しょせん付け焼き刃ではあるかも知れないが、やったほうが安全か、やらないほうが安全かという問題だ。やったほうがいい
少しの知識と少しの経験が命を守る
なまじクライシスマネジメント・セミナーなどを受けて、持つべきでない自信を持ってしまい、犯人と対峙してかえって大事なった、などの反論もありえなくはありません。
しかし、このクライシスマネジメントのポイントは、乗客全員に義務付けるところです。全員が共通の方法論を持っていることで、個人のディフェンス努力は周りの協力を得られやすいと考えます。
クライシス・マネジメントの理論にはありませんが、僕はクライシス・マネジメントの要諦は、クライシスに対しての大衆の危機意識の醸成だと思うんですよ。
いつどこで、今回のような事件が起きないとは限らないという意識をなるべく多くの人が持つことが大事です。
しかし、それは、単に観念的であっては役に立たない。できるだけ多くの人がセミナーに出て、知識とそして多少の体を使った”ワーク”をすることで、意識は身体に宿るようになると考えます。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎
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