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ジャズのSpotifyマーケティングとは?

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:音楽もマーケティングが必要な時代。フォークはどこへ行った。ジャズ界がマーケティングに立ち上がった。高校生のキミもマーケティングが必要だよ。

フォークはどこへ行った

高校生のキミは、フォークミュージックって知ってる?

じゃあ、吉田拓郎は?

昭和のお父さんはみんな持ってるアルバムだよ。https://qr1.jp/elqdch

知らないの?

そりゃそうだよね、アコースティックギターを掻き鳴らして、ジーパン&Tシャツ姿で若者の反抗を歌っていたフォークミュージックは、60年前の話で、キミたちが生まれるずっと前だものね。

吉田拓郎は、そのフォークのアイコンだったんだ。

泉谷しげる、岡林信康、かぐや姫などが、その音楽ジャンルのスターだった。

でも、フォークってどこへ行っちゃったんだろう。

もうフォークって時代の産物だから、令和の時代にはお役御免ってことなのかな。

ただ、今の時代って、当時に似た匂いがする。

それはデジタル時代だからこその、生身の触れ合いや人間や自然に対しての、飢えや乾き、だ。

今、人間らしさを歌ったフォークは、再ブレイクの可能性があると思う。

キミのブームを起こせ

しかしね、昔と今が違うのは、昔は、ほっておいてもいいものは、ブレイクしたってことなんだよ。

今はあまりにも世の中が多様化、つまり多くの選択肢があるために、選ばれにくいんだ。

ホームページで宣伝し、ストリートでパフォーマンスし、ツイッターで告知し、noteで自分の哲学を語る、ってことをやっていかないと、世の中が注目してくれないんだ。

例えば、僕は昔、プロレスの経済学という本を書いた。

プチブレイクしたよ。マスコミに取り上げられてたり、企業から研修頼まれたり、プロレスラーや読者からの反響があったり。

でも、あくまでその程度だった。

でも、自分でもプロモーションやらなきゃ、ダメだったんだ。

もっとオンライン、オフライン上でキャンペーンみたいなことをやらないと、社会を動かすような反響は得られないんだ。

今、そういうことに気がついたよ、あんとき、マーケティングをかけておけばよかったな、と。

現代の音楽マーケティングとは

さて、本題だ。

アーティスト個人のブレイクを目指すんじゃなくて、音楽ジャンルそのもののマーケティングをやる方が、個人もジャンルそのものも、時代にもてはやされるんじゃないかなあ。

もちろん、シティ・ポップみたいな例もあるよ。

https://qr1.jp/yx5xdl

そう、半世紀も前に流行ったシティ・ポップが、数年前から火がついたんだそれも外国から。このジャンルの代表曲、松原みきの真夜中のドア、が突然再ブレイクした。

https://www.youtube.com/watch?v=nuU2YHtxMik

でも、それは偶然にすぎない。

やはり、きちんとマーケティングをやったほうがいい。

この間、ジャズが危機的状況にあることを書いた。

危機感を抱いたジャズ界が打ち出したマーケティングは、ストリーミング戦略だ。

具体的に言うと、スポティファイユーザーにできるだけジャズを聞いてもらう、という作戦だ。

ジャズ、というジャンルをあえて伏せて、「いい音楽」「注目曲」のようなジャンルにジャズ業界推しの楽曲をしのばせる。

スポティファイで聞けるナンバーは、あえてショートバージョンの録音にして、飽きられないようにする。

そのほうが、スポティファイが採用しているアルゴリズムに引っかかりやすくなるというメリットもある。

とにかく、いい音楽だから聞かれる、ブレイクするという時代ではない。

でも、僕が思うに、最も大事なのは、そのジャンルの音楽関係者、業界の情熱だと思うんだよ。

フォークミュージックの関係者、立ち上がれよ、そう言いたいんだ。

でも、マーケター目線にたつと、「市場拡大のチャンスだ」と言いたいんだ。

フォークは行ける。

古いファンを呼び覚まし、そして今新しいファンも獲得できるんじゃないか。

僕は音楽業界に限らないんだけれど、まあエンタテイメント全般にこれは言えると思うんだけれど、コロナの痛みを忘れたのか、と言いたいんだ。

音楽業界は、ツアーという金のなる木をコロナで失ったよね。

どんだけの損失だったんだよ。

この前週プロ(週刊プロレス)読んだら、新日本プロレスの幹部が試合中止でどれだけ損失を被ったか、しみじみ語っていた。

だからこそ、有料配信で、グッズで儲けなきゃならないんじゃないの。

それには、業界をあげてマーケティングに取り組む、という姿勢がないと。

音楽業界も、プロレス業界もバラバラで、危機感も分散されている。

だからコロナの手痛い教訓を、プラスにすることができないんだ。

いや、他の業界もそうなのかもしれない、いや、日本そのものがそうなのかも、だ。

こんな哀愁をフォークで歌えば、ヒットすると思うんだけれどなぁ。

そうそう、これからはフォークよりも、プログレッシブ・ポップの時代かもしれない。

こう言うと的はずれすぎて、異色のバンド・5mm(ごみりめーとる)のベース奏者「ねこっぱち」に怒られると思うんだけれど、プログレッシブ・ポップってフォーク+シティ・ポップス的な感じがするんだ。

ライブも近々やるよ。

フォークより、時代が求めている気がする。

きょう、高校生の皆さんにいいたかったのは、情報発信しろ、自分を表現しろ、目立て、ということ。

そうしないとキミという世界遺産がうずもれちゃうぞ、といことだ。

今日は暑かったね、水分補給を忘れずに。

野呂 一郎
清和大学教授

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