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オフィスで働く

いわゆる賃貸オフィスから引っ越して、シェアオフィスになった。アフターコロナでは常駐するほどのスペースは不要というわけだ。常駐しているのは経理や財務、秘書が主で一応最大三十名くらいは入れる。ちょっと仕事したい、対面で話したいときに使うことを想定してであって、全社員が常に居られる場所ではない。財務や経理も在宅で働くときもあって、毎日通勤しているわけではない。

リモートワークしない人たち

リモートワーク手当もついて、リモートワークが奨励され、実際にリモートで働く社員がほとんどだが、それでもシェアオフィスに通いつづける人たちがいる。どういう人かというと家だと仕事ができない、あるいは効率が上がらない人である。

・子供が小さいので、会議など一緒にいられない時がある。
・十分に仕事をする環境が揃ってない。(机や椅子がない、物理的に設置できる家ではないなど)

それぞれの状況があるので、良い悪いという話がしたいわけではないが、在宅でなんとかできないひとは一定数いる。必要に迫られて、というわけだ。

しかし、環境もそれなりに揃っていると想像される役員クラスほどシェアオフィスへ出勤していることが多い気がする。数えたわけではないのだが。

オフィスで働くことの意味

財務や経理が出勤していることが多いと役員も顔を出すことが多くなるので、必然的に人が集まる。そして周辺の部長クラスも情報量の多いところに集まる。そんな理由で出勤率が高くなるのではないか。ここでいう情報量とは言語化されたものだけでなく、ノンバーバルな情報も含まれる。

在宅で働いてから、オフィスにくると、オフィスの方が圧倒的に便利なのに気がつく。

お湯は常に沸いていて、トイレはきれいに毎日掃除されて、ゴミは捨ててくれる。気分転換に場所を変えて仕事もできる。家ではこうはいかない。毎日同じキッチン脇の机に向かい、仕事の合間にトイレ掃除をしなければならない。出すゴミの量も増えた。気分転換するには近くのコンビニにいったり、カフェにいったり。

毎日出勤していたころを思い出すと、もっと頭がスッキリしていたかもしれない。毎朝決まった時間に起きてご飯を食べて通勤するという行為によって、脳が活性化していたのかもしれない。また、帰宅時はリラックスモードになってメリハリを効かせられていたのかもしれない。

在宅からオフィスを行ったり来たりしていると、オフィスというのは仕事の効率をあげるための装置として機能していたことに気がつく。人間の習慣はそれほど変わらないのかもしれない。

昼間の人出に関する統計がある。これを見ると最初のSTAY HOME期間からここ1年の傾向を比べると立川ではマイナス50%からマイナス20%前後に戻っているのがわかる。都心部はマイナス70%からマイナス30%くらいの傾向だ。

在宅でWeb会議を駆使すればそれなりの効率で仕事を進めることはできる。それでも、やっぱりオフィスで働きたいと本能的に願っているのかもしれない。

オフィスに戻る流れ

在宅だと生産性が低いとする調査結果もある。

大手のIT企業は徐々に出社するように仕向けているような気がする。

企業としてのビジョンを反映したキャンパスを作りたくなる気持ちはあると思う。在宅だからといってそれが不可能だとは思わないが、かたちあるもの、大きな建物や造形への憧れはあるだろう。

それが広がって、まちづくりや都市づくりになったりするのかもしれない。


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