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2人で「帰る場所」を守るということ〜片付けられない夫のための説明書〜

九州に帰ることにした。

まるで一年ぶりくらいに帰るくらいの気持ちでいるけれど、たったの5ヶ月くらいしか経っていないことに驚いた。

奈良滞在最後の日。部屋の片付けをして、いっぱいセックスをして、寝る前には2人で夜の散歩に出かけた。

明日の朝早くに家を出るはずが、ついつい出発が遅れ、結果として18切符ではなく船で帰ることになった。

部屋はキレイにしてから出ていく


出発が遅れたことに特に理由はない。ただ、青春18切符で山口〜岡山の鈍足区間を通ることがたまらなく嫌だったから迷っていただけだった。


一人暮らしをしていた時もそうだったけど、旅する前には必ず部屋を片付ける。


もちろん日常でも…と言いたいけれど、ここ最近はあまりそれができていない。


出張や旅行から帰ってきた後、どうにも部屋を散らかすことが多い。


「和光の時はしっかり掃除できていたのに、どうして私の家では散らかしちゃうの?」

その指摘を受けたのは名古屋から帰ってきたくらいのときだった。

たしかに、僕がいるときの部屋の汚さは異常だった。

それでも、出発前にはテキパキと片付けるし、洗い物も気が付いた時にはテキパキしているのに、なぜ部屋だけ片付けることができないのか。


片付けられなかった理由


旅行や出張から帰ってきたとき、まずは必要な荷物を広げる。

広げっぱなしになったまま時間が経つので、結果部屋が散らかった状態になる。

そして、僕のだいたいの荷物は普段、邪魔にならない押入れの上の段に入れられているために、そこにあげるのが非常に面倒くさかったのだ。

そのことを正直に話してみたところ、まちまちはすぐに聞き返した。

「今どのくらいのスペースを使っているの?」

上の棚の僕の荷物が占める割合を説明する。かなりの領域を占めていたので、まちまちは難しい顔をした。

「でも、下のスペースだったら上の幅が広いから今広げている半分くらいの床面積で済むはず。」

その見通しが本当かどうかはわからなかったけど、とりあえずそれで収めてみることを目標にして、上の段にあった良く使う荷物を下の段に移動させ、2人ともあまり使わない荷物を上の段にあげた。


すると、下の段の押入れにかなりのスペースが生まれ、結果として半分くらいの床面積で済むどころか2/5くらいのスペースで済んだ。

そのため余剰スペースも生まれたために、緊急で片付けが必要な場合の雑箱や洗濯した服を雑に突っ込むことができる袋なども入れることができた。

無事に問題を解決できたコミュニケーションの秘訣


「部屋を片付けない夫問題」は実にスムーズに解決した。

これらを実現できた理由としては

1.マチマチが問題をストレートに語ってくれた
2.お互いに部屋を散らかっていることが嫌だった
3.お互いが問題の原因の特定を第一に動いた。
4.解決方法が決まったらすぐにそれを実行できた


の四つだと考えられる。

1に関して、マチマチは「部屋が散らかっている」ことを問題として捉えてくれたために、僕に相談してくれたことが余計なトラブルを産まないで済んだ。

3も4も2のようにお互いがその問題を解決したいと考えていることが非常に大きく、そのおかげで問題をすぐに解決することができて、結果として2人でキレイな部屋になった喜びを分かち合うことができた。


お互いが居心地の良い場所を作りたいから


生活の空間を共有するのは絶対に嫌だ。

マチマチも僕もそう思っていて、その結果夫婦なのに一緒に住まない別居婚を選択した。

だけど、つい奈良の家に帰りたくなって、マチマチも暖かく迎えてくれるのは、お互いに「自分の居場所」を大切にする意識があるからだろう。

洗濯物を干したりする家事は2人でやったほうが断然早いし、料理も別々に作るから調理道具をすぐに洗うことを心がけることができる。


「自分の居場所」を良くするために、一緒に動いてくれる人がいる。

そうなれば、2人で一緒にいることは強みにしかならなくなる。特に僕にとってはマチマチの家は大切な「帰る場所」だから、なおさら丁寧に守っていきたいと思う。


逆に、2人がここを「自分の居場所」と考えなければ、その考えが抜けてしまって「あたりまえのようにここにあるもの」として考えてしまって、お互いのその努力を無視してしまうと、すぐに夫婦生活は破綻してしまうだろう。


こんな見送りをしてくれたから、書かずにはいられなかった投稿でした。

最後まで読んでくださってありがとうございました! サポートもらえると、テンション上がって更新ペースが上がるかもしれません。