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「保育園の洗礼」を予防する、正しい手洗い・うがいの方法/キッズドクター看護師からのお便り

こんにちは。キッズドクター看護師の堀です🌸
4月になり、新しい生活が始まりますね。入園入学や進級を迎えたお子さんも多いですよね。おめでとうございます😊

4月は「保育園の洗礼」の相談が多いです💡

この時期のチャット健康相談には「子どもの体調不良で保育園や幼稚園を休むことが続いている」「こんなに繰り返し体調不良が続くの?」という相談が増えてきます。「保育園の洗礼」とも言われたりしますね。

もともと子どもは抵抗力が高くありません。 そのため大人だと軽い症状でおさまるようなウイルスでも、子どもは発熱するなどして体がウイルスに抵抗しようとします。 また子ども同士の接触では、大人のように咳エチケットなどに気をつけることができません。 そのため感染の機会が多く、治ったと思ってもまた新たなウイルスなどに感染してしまい、体調不良が続くことがあります。

そこで大切になるのが、感染対策の基本である「手洗い」と「うがい」です。ここからは手洗いとうがいの正しい方法について詳しくお伝えしますね。

🙌正しい手洗いの方法🙌

感染症の原因となるウイルスなどの病原体は、手に付着し、その手で目や鼻、口などを触ってしまうことで感染します。そのため手洗いが大切なのですが「こまめに手洗いを」といっても子どもにとっては難しいかと思います。そのためまずは、下記3つのタイミングで手を洗う習慣をつけていきましょう。

①外から帰ってきた時
②食事の前
③トイレの後

👏手の上手な洗い方👏

手洗いは以下の手順で丁寧に行いましょう。

① 水で濡れた手に石鹸をとり、手のひらをこすりあわせながら石鹸をよく泡立てます(うまく泡立てることができない年齢の子どもには、泡で出てくるタイプの石鹸を使うのがおすすめです)
手の甲を洗います
指先とつめの間を洗います
④ 両指を組み、指の間を洗います
⑤ 親指を反対の手でにぎり、ねじり洗いをします
手首を洗います
⑦ 爪の先から手首までよくすすぎ、よく乾燥させます

この方法で行うと15秒以上はかかると思います。子どもはここまでしっかりと手洗いをすることが難しいかもしれませんが、コミュニケーションの1つとして「まねっこしてみてね」と声をかけ一緒に手洗いをするのもいいですね。

アルコール消毒も感染症対策としては有効ですが、ウイルスによっては効果がないこともあるので、流水と石鹸を使った手洗いを行うのがおすすめです。また流水だけよりも石鹸を使った手洗いのほうがより高い効果が期待できるという研究もあるので、石鹸を使うのがおすすめですよ😊

🙌正しいうがいの方法🙌

口腔内を清潔に保ち、のどの乾燥を防ぐことができるうがいは、感染症の原因となるウイルスなどへの感染を防ぐ効果が期待できます。

うがいには「ぶくぶくうがい」と「ガラガラうがい」がありますが、ぶくぶくうがいは2歳頃からガラガラうがいは4歳頃からできるようになってくると言われています。まずはぶくぶくうがいから練習を始められるといいですね。

👏うがいの練習方法👏

口にお水をためる→口から出すという練習をしましょう
② 水を含まずに口を膨らませる練習をしましょう
ママ・パパがお手本を見せてあげましょう。口の右側に空気をいれて膨らませ、子どもに右の頬をつっついてもらいましょう
④ つっつかれたら今度は左側を膨らませます。交互に何度か繰り返すことで、うがいをするときの動きになります
⑤ 子どもにもほっぺを膨らませてもらい、同じように遊んでみましょう
⑥ 水をふくんで同じ動きをしてみましょう

①と⑥は、濡れてもいいお風呂場などで練習するのがおすすめです。うがいができるようになってきたら、お気に入りのキャラクターのコップを用意してあげるのもいいですね。

ちなみにうがい薬は、体にとって良い菌もやっつけてしまうことがあることから、日常のうがいについては使わなくても良いと言われています。
またうがいができない年齢の子どもは、飲み物を飲んで喉を潤すことでうがいと同様の効果が得られるとも言われています。

4月も元気に過ごしましょう😌

新しい生活が始まると、環境や生活リズムが変わることで子どもも大人も体調を崩しやすくなります。 今回お伝えした手洗い・うがいだけではなく、お食事や睡眠も大切です。 保護者様もどうぞ、体調に気をつけてお過ごしくださいね😊