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11月に子育て家庭が気をつけたいことまとめ/キッズドクター看護師からのお便り

こんにちは。キッズドクターで「チャット健康相談」を担当している、看護師の金城です😊

寒さが日毎に増していますね。 最近はインフルエンザウイルスが保育園や学校で流行し、保護者も感染して家族全員がインフルエンザに罹患している…といった相談が増えています😰今月はそんなインフルエンザについてお伝えします。

11月に気をつけたいこと:インフルエンザ🦠

インフルエンザウイルスにはA型・B型の2種類があり、毎年流行の型が変わるため何度も感染することがあります。感染したときに焦らないよう、まずは基本情報をお伝えしておきますね。

💡インフルエンザは予防が大切

何よりも大切なのは、インフルエンザに感染しないよう予防することです。基本的な感染対策として、手洗い・うがいをこまめに行いましょう。アルコール製剤での消毒も効果的です。

また空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜の防御機能が下がりインフルエンザに感染しやすくなります。室内の湿度は50~60%に保ちましょう

💡インフルエンザの症状は?熱はいつまで続く?

インフルエンザに感染すると、普通の風邪では現れないような強い倦怠感、食欲不振、筋肉痛などの症状が現れます。
発熱もインフルエンザでは38℃以上となることが多く、風邪の発熱に比べて高くなるのが特徴です。

インフルエンザウイルスは発症から3日程経過すると減少していき、解熱が始まるのは発症から4〜5日程経過してからです。

💡インフルエンザ検査は発熱後24時間以上経ってから!

インフルエンザの検査は、発症後24~48時間の間に受けるのが適切です。発症から24時間以内の検査で陰性だった場合でも、翌日に再度検査をすると陽性になることもあります😢

インフルエンザの検査は、お子さんにとって苦痛を伴うものです。発熱したらすぐに検査を受けさせたくなるかもしれませんが、発熱から24時間以上経ってから検査を受けた方がより確実な結果がでますし、何度も検査を受けることによる苦痛もありません。薬局やドラックストアなどでも簡易検査キットの購入が可能です。

💡インフルエンザのお薬について

抗インフルエンザ薬には、インフルエンザウイルスが体内で増殖するのを抑える働きがあります。インフルエンザウイルスが増えてしまってからでは効果が期待できず、発症後48時間以内に内服を開始すると効果が出やすいと言われています

絶対に服用しなければいけないわけではありませんが、できる限り早めに治療を始めることで重症化を防ぐことにもつながります

また市販薬のなかには使用できない成分がふくまれている可能性があるので、自己判断での薬の服用は避け、必ず医師に相談してください。検査で陽性が出ている場合や、インフルエンザに感染しているご家族がいて発熱など何らかの症状が出ている場合は、オンライン診療でも抗インフルエンザ薬の処方が可能です。

💡インフルエンザの看病について

インフルエンザに感染したら、症状が落ち着くまで1週間程度は安静にし、睡眠をしっかりとって体力を回復させましょう一旦熱が下がっても数日後にぶり返すことがあるので、元気になってきたように見えてもしばらくは安静にして様子をみてください。

インフルエンザは高熱が出るので、脱水症になりがちです。乳児は母乳やミルク、幼児は経口補水液や麦茶などでこまめに水分補給をしてあげましょう

またインフルエンザは家庭内感染に注意が必要です。家族全員で手洗いうがいなどの感染予防をしっかり行い、小さな赤ちゃんがいる場合はできる限り接触させないようにしましょう。


💥インフルエンザは異常行動に気をつけて💥

インフルエンザに感染すると、抗インフルエンザ薬の服用の有無や種類に関わらず、異常行動が見られることがあります。

原因は「熱性せんもう」「脳症」「抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタ・ゾフルーザ)」などです。原因はさておき、「インフルエンザに感染したら異常行動が見られることがあるかもしれない」と知っておき、注意することが大切です。

💥異常行動が起こるタイミング

異常行動の多くは、発熱後間もなく(24時間~48時間以内)起きています
発熱中、特に高熱が続く最初の1~2日は、お子さんを一人にせず保護者が注意深く観察してください。

💥異常行動の例

  • 突然立ち上がって部屋から出ようとする

  • 興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う

  • 興奮して窓を開けてベランダに出ようとする

  • 自宅から出て外を歩き、話しかけても反応しない

  • 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す

  • 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る

  • 突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする など

💥異常行動の対策

異常行動があっても危険なことが起こらないように、お子さんがインフルエンザに感染したときは以下のような対策を行いましょう。

  • 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する

  • 窓に格子がある場合はその部屋で寝かせる

  • ベランダに面していない部屋で寝かせる

  • 一戸建てで1階に部屋があれば、なるべく窓のない1階の部屋で寝かせる

💥異常行動での受診の目安

異常行動が長時間続く場合、何度も繰り返す場合は、早めに医療機関を受診して下さい。

📝インフルエンザの登園許可証はオンライン診療でも発行できます!

インフルエンザの出席停止期間は「発症した後5日かつ解熱した後3日が経過するまで」です。
登園を再開する際、医師が記入した「登園許可証」の発行を求められる場合があります。キッズドクターでは、インフルエンザ検査の結果が確認できるお写真などがあれば登園・登校許可証の発行が可能です。ぜひオンライン診療をご活用ください😌

11月も元気に過ごせますように🍀

これから年末年始に向けて、楽しいイベントや家族団欒の機会が増えてくるかと思います。残り2ヶ月も元気に過ごし、 今年の思い出をたくさん作っていきたいですね。体が冷え込むと体調を崩しやすくなるので、温かいものを食べて元気に過ごしていきましょう🥰ご不安なことがあったら、いつでもキッズドクターにご相談くださいね。