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2024年、あけましておめでとうございます!

2024年、あけましておめでとうございます!
Nosigner代表の太刀川英輔です。
僕自身の旧年振り返りと、抱負をもって新年のご挨拶とさせていただきます。

やっと明けたのか…?

そんな感想がつい漏れるのは、1981年生まれ・男性の僕はこの3年間、大厄の厄年だったから。ようやく後厄を終えた正月を台湾で迎えています。

この三年間、厄も役もたくさん経験しました。

進化思考の出版、七平賞など多くの受賞、不勉強の露呈、誤解やデマの拡散、炎上、改めて生物学を勉強し直しての増補改訂版の出版、海外版や海外での展示、そして博物館計画と、学び続け、書き続け、問いかけ続ける時間でした。
おかげで進化思考の増補改訂版は贔屓目抜きにいい本になりました。やっと世界に広く発信できるタイミングがやってきた気がします。

Nosignerのオフィスを引っ越し、法人化10周年の展示を台湾デザインミュージアムで行いました。
またADAPTMENTやSUSTUSなどの未来の持続可能性のためのプロジェクトを創業し、勉強しつづけてきました。
ものすごく忙しかった時間を頑張ってくれたスタッフに感謝。
時間やお金を未来に投資しまくったので儲かっていませんが、これからの道がはっきり見えました。

またデザイン業界のために、多くのお役目を引き受けてきた3年間でした。JIDA理事長に就任してからの様々な活動、D8のDOO化、JAPAN DESIGN SUMMIT開催、世界デザイン会議開催、経産省のデザイン政策検討、WDOの理事への就任、デザインミュージアム実現に向けてのアクション、ACC審査委員長など数十のコンテストの審査員…と、デザイン業界のために与えられた機会を全うし、いくつか歴史が刻まれました。

家族の方も充実しておりました。自宅購入とリノベーション、1歳と4歳の息子たちを妻と2人でジャグリングしながら、家庭の幸せを噛み締めました。

こうして振り返ってみると有難いことが並ぶ厄年でしたが、自分の状態を例えるならライフワークの重要案件や爆弾が次から次へ振りかかってくる、高速テトリスのような時間でもありました…ゼエゼエ。

そんな三年間について、2024年上半期しいたけ占い水瓶座によると、

「運命からの卒業!おめでとうございます!」
とのことで、これまでの三年間は…
「あなたあなたあなた、そう、そこのあなた。おめでとう。あなたは運命に選ばれました。色々な説明は省くけど、今のあなたはレベルが2なのね。だから、3年後までに、あなたはレベル50になりなさい。そして、運命から与えられる数々の試練に知恵と工夫と、あなたなりに生み出していくプラスαの何かを持って打ち勝っていきなさい。じゃあ、頑張って。いっぱい鍛えてあげるからね! 3年後にやってくる試練に打ち勝ちましょう! あ、それと、レベル上げのために、今日からあなたは合宿生活ね」
という運命と青春の合宿所、だったのだそうです。

さすが信頼のしいたけ氏。本当にそうだったと正座して読みました。

身に余るような活動を具現化できたのは、支えてくださった仲間や友人の皆さん、そして家族のおかげです。
改めて読んでくださっている皆さんと、様々なご縁に感謝をお伝えしたいです。
ありがとうございました。

そして新年を迎え、いま声を大にして言いたいのは、

「だから僕は、デザインがしたいんだって!」

ってことです。

年末に義理の親父こと(?)黒川雅之さんにトークイベントに呼んでもらって、
「話が大きいけど、僕は太刀川君の造形のセンスが好きなんだ。最近はちゃんとデザインやってんの?」
という、グサっと刺さる愛の一言をいただいて、やってるつもりでやりきれていない自分に気づきました。

先生、デザインしたいです…。

認めていただいて今があるけど、
評価や名誉のためにやってるわけではない。
僕自身や世界が驚くすごいものを作りたい。
それだけなのです。

そこで後厄が開けた今年の抱負は

「ニューゲーム」

としました。

約20年でいろいろな分野のデザインができるようにはなりましたが、
今はこの20年に1度のデザインツールの大進化の時です。
ここで新しい挑戦に必要なデザインのツールを学び直したいと思っています。
特にUIUXの分野・都市計画・ランドスケープデザインに関しては、一から学びたいと思っています。
たくさん実験をしたいし、
いつか歴史に残るようなマスターピースを作りたいのです。

そんな気分を反映して、かつて2006年に僕が最初にデザインした椅子と一緒に写真を撮ってもらいました。
この椅子の頃のように、手探りで不恰好でも、デザインをまた一から始めたい、と思っています。

気づけば僕はもう若手ではない、40代中盤のおじさんになりました。
ちゃんとこれからが「強くてニューゲーム」になっているといいのですが。

そんなわけで様々なデザインコンテストの審査員の役割は他の素晴らしい候補者に次々とお譲りしています。
有難い勉強の機会ですが、これまで充分に経験させていただきました。
貴重な機会をご依頼いただいた皆様、ありがとうございます。すみませんが、ご理解ください。

面白いデザインやプロジェクトを一緒につくりたいと思っているクライアントの皆さんとも巡り会いたいと思っています。
太刀川と一緒に素晴らしいデザインをつくりたいぞ、という方はぜひご連絡ください。
特に、サステイナブルな製品やブランドの開発がしたい企業の皆さん、ぜひご協力したいです。

進化思考で社内にそんなイノベーターをはぐくみながら、新しい企画を共創する方法が体系化できています。
環境対応についてはGXリーグに対応した形で事業所単位や商品1個あたりのCO2を測定して、
量を緩和したりオフセットしたりしながら、
CO2ゼロの商品やブランドや企業が作れるようになりました。
また再生可能エネルギー会社の経営に関わっているので、おトクに地域に役立つ再エネを供給できるようになりました。
…と、様々なご提案ができると思います。

また建築とランドスケープのプロジェクトをやりたい!という気持ちがむくむくと湧いています。
気候変動適応策に精通したので、生物多様性と気候変動に配慮したまちづくりや流域治水を踏まえた良いプランのご提案ができると思います。

そんな折、能登での大地震の報せが台湾まで届いてきました。
実は来週、まちづくりの可能性模索のために能登にお誘いいただいていたので、他人事ではありません。
改めて自然災害に強いまちづくりをご提案したいと思いました。北陸の皆さんのご無事を心から祈ります。

さあ心機一転。

また一からデザイン、やるぞ!

本年もどうぞよろしくお願いします。

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