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違和感に敏感に 正直になる

何かに失敗した後に、「やっぱり。嫌な予感がしてたんだ」ということ、よくありますよね。そんな時は、違和感を感じていたにもかかわらず、何でそうなのかを解き明かさずに押し通してしまったからかもしれません。違和感は、失敗する未来のイメージがよぎった時に生まれます。だから違和感は、重要なサインなのです。気づかないほど小さな違和感に耳を澄まし、その正体をつきとめることが成功を左右します。そのサインに向き合わなかった時に妥協が始まり、その積み重ねから失敗が生まれるからです。

違和感が生まれるのは悪いことではありません。より良くできる場所が分かっているからこそ、そう感じるのです。むしろ貪欲に違和感を感じようと努めるべきです。それを修正する素直さと努力があれば、確実に成功に近づきます。

なんとなくワクワクしないけど「この選択肢でいいか」と済まそうとしている時には、我に返って、粘り腰で方向性を練り直してみてください。違和感がなくなる答えにたどり着くまで粘ることは、結果として失敗に対する強力なリスクヘッジです。良いアイデアが出せる人は、自分が出したアイデアに違和感があれば、何度でも立ち戻って、自分で代案を出し続ける人のことだと覚えておいてください。違和感を感じた時に大切なのは、最初の目的を思い出すことです。そもそも論は、違和感を解消する効果的な薬です。

また、違和感を打ち消すアイデアが出るようになるには、そんな時に自分の心がどう動くのかを観察しておくと良いでしょう。例えば僕にとって、いいアイデアが出たと自覚できる心の動きは「本当にこれが世界に存在しないなら、急がないと先を越されてしまう!」という状態です。「まあこれくらいでいいかな」というアイデアが、本当に良かった試しはありません。良いアイデアが出た状態の感覚を覚えておいて、その感覚を再現しようとするのです。違和感という本能的なセンサーを味方につけて、一歩でも良いアイデアに近づく感覚を養ってみてください。

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