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ぼっち在宅介護 高齢者の浮腫対策②ほうじ茶のピラジン

父が今回急変するまでは…
目下父の浮腫に目が向いていました。痛そうだしつらそうなんです。
日に日に水脹れ感が増して、どんどん体が重くて動きづらい感じになっていきました。

夏場の猛暑の折は脱水症状から奇跡的に経口補水液ゼリーでたすかりましたが、秋から冬にかけて、だんだんと浮腫と言う形で体がボテボテしてきたのです。

飲む量を減らした方がいいのでは?と、少し控えてみるものの、父は喉が渇くため水分を欲しがります。どうすれば体にまとった水を減らせるのか悩んでいました。


飲み込みが下手になった父とって、唯一スムーズに飲めるものは経口補水液ゼリーだったので、私が他に水分を考えないことで、医療チームもそれなしに考える事はなかったんです。


12月になって、本当にオムツサイズを心配するような浮腫になり、変な話、陰部までが浮腫んで腫れて来ていました。


鼠径部をほぐして、足のマッサージをしたり、どうにかこうにかなだめすかしてましたが、だんだん下肢だけでなく、腕にまで浮腫が回りはじめました。


そこで私は、経口補水液ゼリーに疑問を持って見ることにしました。

浮腫の原因は、
⚫︎代謝の悪さ
⚫︎塩分の取りすぎ
あたりが有名です。

甘いエネルギーより体に溜まらないだろうと続けていた経口補水液ゼリーですが、ナトリウム〈塩〉がいくらか入っています。


塩は、脱水もしてくれますが、バランスを保つために保水に転じることもあります。

人間の体液バランスを保とうとするモノです。

体のサイズにあわせて、適度な塩分バランスが導きだされます。人体の不思議です。

例えば、脱水状態であれば、早く水分と塩分を補わないといけませんので、人体の体液バランスに近い経口補水液はスーッと体に入っていきます。

で、水分が多すぎる!塩分が多すぎる!
となると、どんどん腎臓を使って尿として排出をはじめます。

塩分が減ると→脱水、貧血、失神

塩分が増えすぎると→
塩水を薄めようとしますから、あらゆる水分を体に留めようとします。

これが、浮腫なんですね。


若い方は、腎臓が機能していますから、塩分をどんどん排出できて、濃いスポーツ飲料を飲んでも体内が塩分過多にはなりません。

高齢者はだいたい腎不全または、腎不全に近づいていますので、ナトリウム〈塩〉を濾過排出できず、体の中でぐるぐる回りはじめます。
これが尿毒症というのらしいんですけど。



塩分が排出できなくなると、飲めば飲むほど溜まる👉

塩分入りの経口補水液ゼリーだと、さらに塩分が高まる👉

塩分が高くなると、喉が渇く👉

という、塩魔術ループ🧂🔁に入ってしまうわけです。


逆に、気力がない、痩せ型な方は、塩分が足りないということが考えられるんだと思います。


ナトリウム〈塩〉は、
ないと気絶したり、死に至るし…
あると毒素を回す…

という厄介なヤツのようですが、適度なバランスで体内にないと健康ではいられないという、スーパー体内バランス制御物質でもある訳です。


注〉素人考察なんで、鵜呑みにしないでくださいね。詳しくは医師、医療関係者さんにお尋ねください。



で、12月に入り、経口補水液ゼリーを一旦やめてみようと考えていました。

で、緑茶が好きだった父は、ほうじ茶は全く飲まない人で、まだまだ介護序盤戦で何度もチャレンジしましたが、飲んでくれませんでした。

お茶のゼリーは、本当に美味しくないのです。


で、唯一、「美味しい」とコメントのあった

マルシン食品
国産ほうじ茶使用(水分補給用)無糖ゼリー 
100g 40個入り


マルシン食品さんの介護用飲料
国産ほうじ茶使用(水分補給用)無糖ゼリー 
を投入することにしたんです。

お値段、経口補水液ゼリーと変わりません。


無糖ですから、お蕎麦屋さんのお茶のような味わいで、ゼリー状態で口に入れれます。
嚥下が下手くそでも、塩分がなくても(塩分がある方が飲み込みやすい)飲み込めるんじゃないか?と思ってまして。

届いたのが、急変の数日前でした。

なんだかもったいなくて、バタバタしていて、段ボールを開けずにいましたら…
父が急変したんです。
体中ぱんぱんにして。

で、サチュレーションが下がる中、経口補水液ゼリーの合間にほうじ茶ゼリーを入れてみることにしたんです。
浮腫を少しでも解消できたら…もしも最後になっても少しは楽なんではないか?と思ったんです。が、これまで飲んでないので誤嚥の可能性もあり、一か八かのかけでした。



そこへ、高濃度酸素が登場します。


飲み込む際に、口で呼吸する必要がなくなりました。咽せそうになったら、思い切り咳ができるようになったんです。

体調の悪化で肺も不全になりはじめていたところ、呼吸の心配がなくなると、頭に酸素が回りはじめます。

飲むだけ飲んだら…

雪山で、「寝たら死ぬ!」と思ってアドレナリンをだし続けていた脳が、「休め」の号令をかけたようで…一日中眠ることになったようです。


目が覚めて…
ほうじ茶ゼリーを口に入れるとスムーズにパクパクと飲み込んでいきました。

カレーを食べることができました。
カレーの塩分が気になったので、たくさんほうじ茶ゼリーを食べさせました。


で、翌日

浮腫がちょっと縮んできたんです。


体内に入れたのは、ほうじ茶とカレーのみ。

この二つを探ることにしました。


ほうじ茶のピラジン

ピラジン
茶葉は熱を加えられると、ピラジンという成分が増加します。ほうじ茶は茶葉を焙煎して仕上げます(通常の煎茶より熱をより強く加える)。そのためほうじ茶は、煎茶などの他の種類の日本茶より多くピラジンを含有しています。
ピラジンには血行を促進する作用があるので、むくみの改善に期待が持てます。また、ほうじ茶はカフェインが少なく、苦味や渋みがほとんど無く飲みやすいお茶なので、子供から大人まで幅広い世代におすすめです。

広島千茶荘さんより引用


お茶屋でバイトしてたことがありましたが、ほうじ茶は香りのリラックス効果があることぐらいが売りと思ってきました。焙煎することで、カフェインは飛んでしまいますから…
カリウムや利尿効果も下がると思っていました。

でも、焙煎することでアミノ酸となんかが結合し、ピラジンとなるらしいんですけども、そいつが血の流れをよくしたり、まぁ、なかなかすごいヤツだったみたいなんです!


あ、2600文字になっちゃった…


すみません、この辺で第二話おわります。


とにかく、救急状態で水分補給は、経口補水液ゼリーがいいですが…
塩分バランスが整ってきたり、塩分過多で浮腫んできたら、バランスを見ながらほうじ茶飲むと良いかも!って話なんです。

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