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【気になる生態】 #34 名古屋城に住み着く最後の1羽 「コブハクチョウ」

都心にいると基本的には自然が少ないので、野生の動物を見る機会は少ないものです。種類で言えば限られたものです。

しかし、人間がきっかけでたまに本来見かけるはずのない鳥を見かけけることがあります。

今回は少し生態とは違うかもしれないのですが、コブハクチョウについて取り上げていきたいと思います。

名古屋城に白鳥!?

そんな噂があり、半信半疑で名古屋城に。

都市部でハクチョウなんて見れるのか?

名古屋城を観覧するのには入場料がかかるのですが、入口のおじさんに「ハクチョウどこにいますか?」と聞いたところ、「向こうにいるよ。」と観覧エリア外を指差され言われた方に向かいます。

おじさんも認知してる。やはりいるんだと確信に変わりました。

城の外堀に水が張られているのですが、そこに白い影が。

最初はでかいビニール袋が浮いていると思ったのですが、近づいてみるとコブハクチョウが流れるように1羽だけ泳いでいました。

本当にいる…。

分かっていてもなぜかテンションが上がってしまうものですね。

そこまで好きな部類の鳥類ではありませんが、この大都会を生き抜いてきた逞しさのようなものが伝わってきたからかもしれません。

どこから来たのか?

本来日本に分布していないコブハクチョウがどのような経緯で名古屋城のお堀にいるのかというのを調べたところ、1978年に、名古屋城のPRなどを担う財団法人「名古屋城振興協会」から2羽の寄贈を受けたのが、残っている最初の記録だそうです。

その後、繁殖などを繰り返したそうですが現在は最後の1羽になってしまったということです。

皇居にいるコブハクチョウもここで育ったものが送られたそうです。

ハクチョウを送ることが流行ってたのでしょうか。

名前もついていたなら呼んであげればよかったと後悔。

飛んで行かないの?

せっかくなら水に浮かぶ姿だけではなく飛んでいる姿も見たかったのですが、おそらくどれだけ待っても飛ばなそうです。

そもそも渡り鳥であるハクチョウ。しかしほぼお堀で飼われているために、飛ぶ能力が徐々に必要なくなっていったのではないでしょうか。

さらに鳥類にしては10kgオーバーの重さもあるため、移動するためにはエネルギーをめちゃくちゃ使います。

ある程度餌も豊富で、競争することがないとなると移動する必要もなくなるのです。

最後に

かつてはコブハクチョウの子育ても見ることができたそうです。

ハクチョウの雛を近くで見ることができたなんて羨ましい限りです。

今は1羽だけなのでその姿を見ることは決してできませんが。

これからも名古屋城の癒しキャラとして暮らしていてほしいですね。

ちなみに名駅近くの堀川ではガチョウを見ることはできます。

15年以上も前からいるというような記事がたくさんありました。

都心にいるのにこういうレアキャラの鳥たちに会えるのは個人的には大変嬉しいことです。

また何か見かけたら報告します。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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