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【気になる生態】 #19 ダチョウと何が違う 「エミュー」

「エミューは飼えるらしい。」

そんな衝撃の話を聞いてエミューに興味が湧きました。

ダチョウという存在にいつも隠れてしまいがちなエミュー。

ダチョウとは似ているようで全く違う生き物ということに気付かされました。

どちらも飛べない鳥で大きさや走る速さに関しては近しい部分がありますが、まず生息場所に大きな違いがあります。

ダチョウはアフリカに生息し、エミューはオーストラリアに生息しています。

砂地と草原という全く別の環境です。自然界で出会うことはないでしょうね。

そして最も大きな違いは足の指の数です。

ダチョウは2本足で立ち、エミューは3本足で立っています。

鳥類は基本的に4本足ですが、走るということに特化したこの2種類の鳥はそれぞれの場所で同じような進化を遂げました。

よく足の指が少なくなったり、飛べなくなったことを退化と表現されたりしますが、自身が生きていくために選択した手段と考えると一つの進化だと私は思います。

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画像で比較すると骨格は近しい感じがありますが毛並みなども含めて全然違いますね。

また卵にも違いがあり、エミューの卵は緑色です。

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これは草や緑の多いところで卵を産むため保護色のためと考えられています。

そんだけでかかったら保護色でも目立つだろと思ってしまいますが。。。

卵を温めるのはオスの役割で、孵化するまで2ヶ月間何も口にしないそうです。また、蓄えた脂肪だけを消費して過ごすので、ガリガリになるそうです。親父の卵を守るための覚悟がすごいですね。

コウテイペンギンのオスも飲まず食わずで子育てをしますが理由は異なるようです。

エミューのメスが子育てをしない理由は、エミューは一妻多夫制らしくメスは卵を産むと次のオスのところへ行ってしまうからだそうです。鳥類では珍しい気がします。

そして珍しいといえばこの行動。

雷・金属音・子供の甲高い声などに反応し走り回ることがある。

なんとも不思議な生態ですが、とても神経質なのかもしれませんね。もしくは天敵の声に似ているとか。

もしも抱卵中に雷が鳴ったら精神的に崩壊しますね。

そんな警戒心の強いエミューですが、人にはなつきやすく飼育が可能なようです。どんな環境でも生き抜ける強さがあるので、北海道でも飼育されています。

オーストラリアで生息しているエミューが北海道でも生き抜けるというのは適応能力の高さが伺えます。

ただしっかりとした広さの敷地と、逃げださないような設備をきちんとしないとニュース沙汰になります。

前半にもいったように、大きさと足の速さはダチョウに次ぐ世界二番目の鳥です。

捕まえるのは一苦労でしょうね。

ただ今回色々調べてみて、掛川花鳥園に行った時に少し怖いイメージがあったエミューですが、もし次に会う機会があれば前より愛着を持って接することができそうです。今のところ飼う予定は無しです!

エミュー牧場にも行ってみたい!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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