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脱!依頼されたものを作るだけのデザイナー。育休後SNS運用にチャレンジして1万フォロワー達成した話

初めまして!
BABY JOBでデザイン・SNSマーケティングを担当している渡部みあり(@aimmiaririri)です。

突然ですが、私が担当しているインスタが1万フォロワーを達成しました✨
(むっちゃうれしい~!!🎉)

もともと私自身のキャリアはデザイナーだったため、SNSは未経験でした。
そんな私が独学でインスタをスタートして、ここまで来るには本当に紆余曲折あったのです。

今回は、デザイナーの私が「脱!依頼されたものを作るだけデザイナー」を目指しマーケティングを勉強してみたけど挫折し、育休明けにキャリアアップするためにSNS運用にチャレンジして1万フォロワーに至るまでの話について書こうと思います。

私はキャリアについて悩んだまま育休に入ってしまい、復帰後のキャリアがとても心配でした。

「職場復帰して、私の仕事はあるのかな?」「私って必要とされるのかな?」そんな風に自分に自信がなかった私のリアルな悩み・挫折を書いていこうと思います。

ぜひ、こんな方に読んでいただけたら嬉しいです。

・同じ職種で働き続けていて、今後のキャリアの広げ方に悩んでいる人
・育休復帰後のキャリアが不安な方
・もっと仕事の幅を広げたいデザイナーの方


自己紹介

■プロフィール
・大阪府 河内長野市出身
・夫と、2歳9カ月の娘の3人暮らし
・趣味:動画・音楽鑑賞
・特技:ダンス・ハンドメイド

ダンスの世界からデザインの世界へ

私は最初からデザイナーとしてのキャリアを順調に歩んでいたわけではありません。

高校生のころから漠然と芸術という分野に興味があった私は、芸大に進学しました。ただ、就活をしていく中、芸術で食べていけるのはほんの一握りの人なんだとわかった私は、芸術の道は諦めて、もともとやっていたダンスインストラクターをファーストキャリアとして選びました。

夫とダンスコンテストにチャレンジした時

毎日ダンスを教えつつも、アパレルの会社でバイトも掛け持ちしていました。デザインの仕事に出会ったのはその時です。イラストレーター、フォトショップなどデザイナーツールを使って写真の加工やバナーを作るという仕事を任せてもらえていました。

そこから数年後にアパレルの会社が潰れることになり、そのタイミングで今後のキャリアについて考え始めることになりました。

当時30歳だった私は、これから先ダンスのインストラクターを続けるのも体力的に厳しいし、結婚したばっかりだったのでちゃんと将来を見据えて会社で働きたいと思っていました。

そうなると自分にできることはデザインスキルくらいしかないと思ったので周りの知り合いに「デザイナーとして働ける場所探してるから、もしあったら紹介して!」と相談していたところ、たまたま縁があったのが現在のBABY JOBです。

今から6年前にデザイナーとして入社しました。

入社当時の事業は、保育園の運営や保育士の人材派遣サービスでした。
(現在は、おむつサブスク「手ぶら登園」や保育園探しサイトの「えんさがそっ♪」を運営しています。)

そこでチラシやポスター、看板・ロゴ作成などの販促物のデザインからWebデザインまで幅広く担当していました。

当時作ったチラシ(今見るとダサダサなデザイン、、、)

特にWebデザインは未経験だったので、当時の上長に丁寧に教えてもらいながら勉強していたのを覚えています。

当時は他部署から「これ作ってください!」と依頼されたものを制作するという仕事のスタイルでした。

コツコツと作りこみをするのが好きな性格なので仕事は楽しかったですし、スキルアップのためにWebデザインの勉強もさせてもらえていたので、働き方にはとても満足していました。


私、作るだけのデザイナーになってない?

入社して1年ほどたった頃、ちょうどおむつサブスク「手ぶら登園」を使ってくださる保育園さん・保護者さんが増えて、事業が拡大していくタイミングでした。

上司から「多くの保護者さんに使ってもらえるような、おむつサブスクのチラシ・ポスターを作ってほしい」と言われたのです。

自分なりに、保護者さんの利用率が上がるようなチラシを作って、上司に提案したところ「そうじゃないんだよね...」と何度か差し戻されました。

なぜこんなに修正されるのだろう?と考えたときに、上司と私で視点が違うことに気付きました。

上司からのフィードバックは「ユーザー目線」で考えて、こうしたほうがいいよというものでしたが、私は見栄えなど「デザイン目線」でしか考えられていなかったのです。

それまでの私の仕事のやり方を振り返ると、制作の際にデザインの見やすさなどは考えていましたが、このデザインはユーザーにどう捉えられるか?や、このデザインでどの指標を上げられるか?と考えたことはありませんでした。

そこで初めて「私は他部署から依頼がくるものをただ作っているだけに過ぎない...」「そんなのは誰でもできる仕事なのではないか?」という不安や焦りがでてきました。

そのような不安がでてきたものの、今の自分のポジションでどうしたらいいのかその時はわかりませんでした。1年ほどダラダラ将来への漠然とした悩みを抱えていたと思います。

マーケティングと出会うも挫折...

そんな悩んでいる私に対して、取締役が「渡部さんはマーケティングを学んだらもっとデザイン良くなるはずだよ!」と提案してくれたのです。

当時の私は「マーケティング?何それ?」状態でした。笑

よくわからなかったものの、そのアドバイスをきいて私がさらにいいデザインが作れるようになるんだったら、勉強したろ!と火が付きました。笑

私はもともと好奇心旺盛な性格ですし、自分のためを思ってアドバイスされたらポジティブに受けとめてなんでもやってみたいと思うタイプです。

やる気満々でマーケティング初心者向けの本を買ったり、セミナーに参加して勉強したりしましたが、正直難しいカタカナ語ばかりで、よくわからず…。

どんなに頑張っても理解できない部分があり、気づいたら勉強時間だけがずるずると伸びていったのを覚えています。

上司に「勉強を活かして、今あるメディアのKPIを立ててみたら?」と言われて、期待にこたえたいと思うもののどこからどうしたらいいのかわからない...

当時マーケティング部は新設されたばかりで、メンバーも私含め2人だったため周りに聞くにも聞けない日々が続いていました。

今だから言えますが、あの時の私はかなり追い込まれていました笑

自分にはセンスがないな...転職した方がいいのかもしれない...そんな風に思うこともありました。そんな中妊娠が発覚し、私はキャリアに悩みを抱えたまま産休・育休に入ることになりました。


育休明けに周りのメンバーに影響されSNS運用を開始

育休中は復帰後のキャリアにかなり不安を感じていました。

育休中も仲のいい同僚と連絡を取り合っていたため、マーケティング部に中途入社の人が加わり、どんどん組織は拡大していることを知りました。

復帰後に私の居場所はあるんだろうか?と焦ってしまい、仕事の感覚を忘れないためにデザインのバイトをしていた時期もありました。

今考えると、ちゃんと育休中は休んでおけば良かったし、なんでそんなに不安だったんだろう...と思います。

実際に職場復帰したら、「私、転職したのかな?」と思うくらいガラッと組織が変わっており、マーケティングスキルのあるメンバーが増えて強いチームになっていました。

2人から6人になったマーケチーム。育休復帰日のランチに慣らし保育中の娘も参加しました

復帰したての頃、新しいメンバーから今後やっていくマーケティング施策について説明を受けた時に「すごい!私が過去にやりたくても出来なかった施策が実行されようとしている!私も仲間に入れてほしい!!」と目の前がパーッと明るくなったことを覚えています。

この人たちと一緒なら過去挫折したマーケティングにもう一度チャレンジできそうな気がする!

スキルのあるメンバーに感化され、育休中に感じていた不安は徐々になくなり、頑張ろう!という気持ちに切り替わっていきました。

「他の人が企画したものをデザインに落とし込むだけじゃなく、自分が企画段階から携わりたい!」ということを上司にも伝えて、いくつかのプロジェクトに企画段階から参加することになりました。

その中で、タイミングよく任せてもらえたのが冒頭に1万フォロワーを達成したインスタ運用です。保育園探しサイト「えんさがそっ♪」を多くの保護者さんに知ってもらうためにインスタに力を入れようとしていたタイミングでした。

フォロワーがまだ2桁だったときのスクショ。懐かしい...

何も決まっていない初期設計の段階から私に任せてもらえたので、とてもワクワクしてやる気に満ち溢れていました。


フォロワーが全く増えない...SNS運用の難しさにぶつかる

目標はめざせ1万フォロワー!

当時はインスタのアルゴリズムなんて知らなかったので、どんな人でもいいからとにかくフォロワーを増やそうという戦略でした。笑

アカウントの認知を高めるために、インスタの投稿以外にも広告、プレゼントキャンペーンなどいろいろ試してみましたが、毎日1桁、2桁しかフォロワーが増えず伸び悩む毎日。

「フォロー&いいねで、抽選で知育おもちゃをプレゼント!」などの「プレゼントキャンペーンを頻繁に打ちすぎたせいで、懸賞目的のフォロワーさんも増えてしまいました。

当時やっていたプレゼントキャンペーン

誰でもいいからとにかくフォロワーを増やすことが目的になってしまっており、本来の目的である「保活サイトの認知」からどんどん離れていっていることに気付き始めました。

保活をしたいフォロワーに情報が届いていない原因を考えたところ2つの原因があるのではないかと気づきました。

原因①ターゲットが絞れていない

まさにマーケティングの基礎ですよね。ターゲットが幅広すぎると、発信内容もぶれてしまいます。

アカウント開設当初、えんさがそっ♪のInstagramのターゲット・発信内容は下記のように幅広く設定していました。

■アカウント当初のターゲット/発信内容

0〜2歳の子どもがいるママパパといっても、保活をする人、保活をしない人、すでに保育園に入園している人など様々です。

また、発信内容も保活以外のことまで広げすぎていました。育児ハックや子育てあるあるはバズりやすいですが、それに興味がある人が必ずしも保活サイトに興味があるというわけではありませんでした。

そこで思い切って、ターゲットを「はじめて保活をする、入園前のママパパ」に絞ることにしました。発信内容も「育休中に知っておきたいこと」に絞り、ターゲットのニーズからブレないように意識しました。

■見直し後のターゲット/発信内容


原因②フォロワーのニーズを知らない

もう1つフォロワーが増えない原因として考えたこととして、保活をしている人のニーズを捉えられていなかったことです。

実は、私自身保活をしたことがなかったのです。一般的な悩みは分かるものの、保活で悩んでいる人のリアルな悩みをもっと知る必要がありました。

そこでフォローしてくれている人は何を求めているのか、悩んでいることは何か、こちらからストーリーズで質問することにしました。


ストーリーズでの質問募集

いただいた質問の回答をまとめて投稿したり、ストーリーで紹介したりしていきました。すると同じ悩みをもっている方がフォローをしてくれたり、「まさに今悩んでいました!」という共感するコメントが増えていきました。

上記の①ターゲットを絞る②フォロワーのニーズにあった投稿をするという2点を決めて発信をはじめて1か月後...

急に保活をしているフォロワーが伸びるようになりました。

ターゲットを絞った直後フォロワーが伸びるように

フォロワーが伸びなかった原因はまさにマーケティングの基礎である「誰に何を伝えるか」が定められていなかったからだ、と身をもって経験した出来事でした。


競合アカウントとの差別化をしたことでフォロワー1万人達成!

さらにここから競合アカウントの差別化を行ったことでフォロワーが一気に増えました。

実はインスタでの保活アカウントは他にもたくさんあります。

発信を続けていると、ただ単に保活のノウハウを投稿するだけでは差別化できないし、ユーザーがあえて「えんさがそっ♪」のアカウントをフォローする理由がないことに気づきました。

えんさがそっ♪でのオリジナリティを出すためにはどうしたらいいのか。

・他の保活/育児アカウントがやっていないこと
・育休復帰の際にニーズがありそうなこと
・フォロワー全員に提供できること

上記の条件からいろいろと考えた結果、育休復帰リストを配布することにしました。

育休復帰リストとは、仕事復帰前のママパパに向けた、仕事復帰までのやることリストです。

「こんなの欲しかった!」「早速参考にしてみます!」とたくさん反響があり、嬉しいコメントをいただきました。コメントは合計で1,163件ありました。

育休復帰リストを受け取った方からの嬉しいコメントたち

インスタのアルゴリズムとしてコメント数が多いと多くのユーザーに露出できる仕組みのため、そこからフォロワーもぐんと増えました。

差別化を行うことでさらにフォロワーが伸びた

さらにその後も、家事分担リスト送迎分担マニュアルも作り、多くの育休復帰前の方から役立ったと言っていただけました。

ターゲットのニーズにあった発信になるように、週3でコツコツと発信を続けた結果...
ついに先日、1万フォロワーを達成することができました🎉

1万記念スクショ🎉

ここまでの道のりはとても長かったですが、やっと当初からの目標だった1万に達することができてとても嬉しかったです!

ターゲットを定めたり、競合のアカウントを調査したりと、自然とマーケティングの一部を行なっていたんだな…と気づくことができました。

一度挫折したマーケティングにもチャレンジできて、結果も出せたことが自分の自信にもつながった気がします。


育休後に現職でキャリアを広げる選択肢。

 
育休前の私はマーケティングを学ぼうとして挫折したり、作るだけのデザイナーになってしまっていることに不安を覚えたり、とにかく自信がありませんでした。(もちろん、今でも自信が持てないときはあります。)

仕事復帰後にマーケティングが強いメンバーたちに感化された際に、行動しなければ未だにくよくよと悩んでいたかもしれません。

育休中に復職後のキャリアに悩むママは多いと思います。

今の時代、転職が当たり前の時代になっていますが、自社でもキャリアアップできる可能性はあるよ!ということを伝えたいです。

もし今、今後のキャリアに迷っている方がいれば、下記の3つを意識してみてください。

①やりたいことがわからない人はまず誰かに相談してみてほしい

自分がどんなことをしたいのかを見つけるのはとても難しいと思います。まずは、30分ほどの雑談レベルでもいいので、社内でも社外でもいいので信頼できる人に今の状況を話してみるのが大事だなと思います。

そうすることで1人でモヤモヤ考えてしまうことも防げますし、あえて口にすることでやりたいことがいくつか出てきます。
デザインで悩んでいた時や、育休中の時の私は1人で難しく考えすぎて、勝手に自分で自分を追い込んでしまっていたと思います。

あの時の私に声をかけるなら、もっと早く誰かに相談して!と伝えたいです。

②やりたいことがある人は周りに「やってみたい!」と伝えること

既にやりたいことがある人は、ぜひ言葉にしてみてください。
私は育休復帰後に「ただデザインをするだけじゃなくて、企画からやりたいんだ!」ということを周りや上長に何度か伝えていました。

それがきっかけとなりインスタの運用を任せてもらえて、デザイン以外の仕事に幅を広げられたと思っています。

今やっている仕事以外で興味があることがあれば、ぜひ周りにしつこいと思うくらいに伝えてみてください。笑
いつか順番が回ってきたり、部署移動に繋がったりするかもしれません。


③自分の経験で無駄なことは一つもないということ

私は高い学費を払って芸大に進学したものの、芸術の道を一度諦めています。ですが、今はこうやってデザインの仕事に就くことができています。

また、この会社に入って一度マーケティングを勉強したものの、挫折してしまいました。ですが、今はSNSマーケティングを実践することができています。

このように私の人生を振り返ると何度か挫折したり、遠回りしているものの、過去の経験が後々活きているんだなと思うことがたくさんあります。

過去に「このデザインの仕事は誰でもできることかも知れない...」と自信を失ったこともありますが、今ではすべての経験が自分の糧になっていると自信を持って言えます。

キャリアに悩んでいる方もきっと今やってることに自信を無くすこともあると思いますが、きっとこれまでの経験は後々活きてくるので、自信をもって進んでほしいです。

長くなりましたが、以上です。

もし同じように悩んでいる方がいれば相談に乗りますのでお気軽にDMをしてください!

私の育児の日常やSNSマーケティングについて発信しているので、X(旧Twitter)アカウント(@aimmiariririのフォローをよろしくお願いします!


ここまで読んでくださった方へ

このnoteを読んで、良いなと思っていただいた方、少しでもおむつのサブスクが世に広まってほしいと思っていただいた方はぜひSNSでシェアをしていただけると大変うれしいです。

また、BABY JOBで働くことに興味が沸いた方がいらっしゃれば、以下の採用サイトを覗いてみてもらえると嬉しいです!

社員の半数以上が子育て中のママパパで、在宅勤務やフレックスタイム制なども導入しており、働きやすい環境です。

手ぶら登園サービスサイト
えんさがそっ♪サービスサイト
・取材依頼はこちらまでお願いします

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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