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『ウエスト・サイド・ストーリー』(スティーヴン・スピルバーグ、2022)

『レディ・プレイヤー1』を単なるジジイの昔話としか思えなかった人間からすると、今回もそう受け取った。心踊る瞬間がなかったといってもいい。ロミジュリが党派を越えて恋に落ちる件を見ながら、本当に『マイノリティ・リポート』の監督かよと思うほど視線の演出が単調。

撮影はカミンスキー。ファースト・シークェンスからして『プライベート・ライアン』中盤の戦闘シーンを思わせるのだが、パーティーシーンでさえ黒澤明的な色使いが顔を見せる(『リンカーン』)。イーストウッド『ジャージー・ボーイズ』でさえもう少し明るかった。

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