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5人の脚本家が「母」を描く映画『Mothers』、高橋郁子組の制作開始!

このマガジンでは、脚本家・高橋郁子さんが参画する短編オムニバス映画『Mothers』の『夜想(仮)』制作日誌を広報担当の花苑がお届けします。
オーディション風景や秘蔵オフショットなど、普段あまり表には出ない映画制作の現場をお伝えしていく予定です。

映画『Mothers』とは?

オムニバス映画『Mothers マザーズ』は、映画・テレビ・舞台などで活躍する脚本家たちが自己資金により企画・製作・発信するオリジナル映画企画です。それぞれの脚本家が「母」をテーマにした短編映画を制作し、それをひとつにパッケージしてオムニバス映画作品として、広く公開を目指します。

2023年撮影開始に向けて、ただいま準備中です。

オムニバス映画『Mothers』Official Web Siteより

脚本家発の短編オムニバス映画を作るこの企画は、脚本家が自腹を切って制作します。つまり、それでも描きたかった純度の高い脚本家の想いがつまった作品です。
5人の脚本家が同じ「母」というテーマに挑むことで、脚本家それぞれの「色」を楽しめるようになっています。

「母」というテーマを通じて、郁子さんが描くのは『夜想(仮)』。当初は脚本で参入する予定でしたが、監督として生涯初のメガホンをとることになりました。

『夜想(仮)』とは?

『Mothers』のなかで郁子さんが作ろうとしている『夜想(仮)』はどのような作品なのでしょうか。
これは新しい朗読劇のスタイル「朗読キネマ」を映像として描いてみる実験映画です。

「朗読キネマ」は聴く者の想像力に訴えかける朗読劇で、上演後に「見ていないはずなのに、たしかに映像が記憶に残っている」と語る観客が続出しています。「キネマ」と冠しているのは、朗読キネマがこうした観客の想像力によって描かれる「映像表現」でもあるからです。

その「朗読キネマ」の作品を「見る」ものにする――。

そんなことをしたら、観客は「映像」のほうに気を取られてしまうのでは?
郁子さんはそんな疑問を抱いていたこともあったといいます。
けれど、アニメ『モノノ怪』の仕事でご一緒した故・石川学さんから「『見る・聴く』は視聴者が選択できる。見たい人は見ればいいし、聴きたい人は目を閉じればいい。知ってもらう場を増やすことを諦めない方がいい」とアドバイスを受け、この方向性で作品を作ることを決意します。

しかし、「聴く」ことを助ける映像表現とは、どのようなものなのでしょうか?
その一つとして現在計画されているのが、切り絵作家・久藤エリコさんによる舞台美術です。
この記事のヘッダーに使われている画像も、久藤エリコさんの作品を写真撮影したものです。

久藤エリコさんの切り絵作品

このマガジンでは映画『Mothers』の郁子さん作品『夜想(仮)』について、より詳しい制作過程やこだわりなどについてもお話していく予定です。

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