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私が新社会人だった頃

私が新社会人だった頃。

真新しいスーツに身を包んで、履きなれないパンプスと、履いたこともないストッキングを履いて、緊張した顔をして職場で挨拶をしたあの日。

もし、あの頃の私に出会えるとしたら、アドバイスしたいことはたくさんある。

背伸びしなくていいんだよ、とか。
誰でも最初は失敗するんだよ、とか。
分からないときは助けを求めたらいいんだよ、とか。

その中でも一番教えてあげたいことは
「職場はそこだけじゃないんだよ。三年働かなきゃいけないなんて嘘だよ」ということ。

私の時代には「ひとつの職場で三年働けなかったら、どこに行ってもダメ」みたいな格言があった。

でも多分、三年は長すぎる気がする。

私は五年働いて、心身を壊してしまったのだから、もっと早くに、逃げたらよかったと今でも思っている。

人生に無駄なんてない、という人がいたけれど、私からすれば、その二年は無駄だった。必要なかった。

どこでも咲ける花になるより、好きな場所で咲ける花になった方がいい。
今時は、そういう時代だ。

でも、たぶん、逃げてばかりでもダメだから、ここなら頑張れそうだって思うのなら、少しだけ頑張ってみたらいいんじゃないかと思う。

誰かが助けてくれる職場だったり、尊敬できる人がいる職場だったり、頑張りたいと思う職種だったり、楽しくなくても無理なく働ける職場だったり。

何が大事かは自分の心に聞くしかない。
朝起きて少し面倒でも、今日も頑張るかと思えたら、きっと大丈夫で。
朝起きて涙が出て、会社に行きたくないと思うのなら、もうそこにはいかなくていいんじゃないかな。

そして、稼いだお金で大いに遊んでください。
自分が自分の力で得たお金って、たぶん、思っているよりもずっと、あなたに色んな景色を見せてくれる。
自分の力で、どこにでも行けるっていうことが、どれだけ素晴らしいことかを体感してほしい。

そしてそれを素敵な思い出にして、明日からも頑張ってほしい。
人生は同じことの繰り返しだけど、同じ日は二度と来ない。

あなたの人生が、あなたのものだということを、どうか忘れないで。

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