余白

ノートの片隅に好きなことを書きなぐる。 日記のようなもの。 地方住みシングルマザー。

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最近の記事

MBTI診断の結果を変える

一時期はやったMBTI診断の結果を変えたいと思っていた。 私はINFJ(提唱者)にあたるらしいのだが、当時の私はそれがものすごく嫌だった。 私にとって提唱者とは「理想主義者」であって、それがとても嫌だった。 私の中で「理想」というのはエベレストのように高い、まるで届かない山のようなものだったからだ。 私には「なりたい自分」が存在していた。それは最初「普通」という言葉で表現されていた。 カウンセリングの先生から「普通とはなんですか?」と聞かれてから、普通についてよく考

    • 「他人って思っているより自分のことなんて見てないよ」っていうけど、それって本当なの?

      最近、他人の視線がすごく怖かったことがありました。 定期的にやってくる問題ではあるのですが、私は他人の視線がすごく気になるタイプです。 そのたびに色々調べるのですが「他人って思っているより自分のことなんて見てないよ」という言葉です。 でも、これって本当にそうか??と思ってしまいました。 なぜなら「女性の多い場所では、他人の視線は痛いほど突き刺さる」という体感があるからです。 ありませんでしたか。 学校で女子が固まってこちらを見てコソコソ笑っていること。 ある日突

      • 「どうせ自分は選ばれない」という思い込み

        先日、SNSの過去の投稿を読み返していた。 そこで初めて私は「どうせ自分は選ばれない」と強く思い込んでいることが発覚した。 割と無意識に「どうせ自分は選ばれない」と思っていて、同時に「自分が選ばれない」ようにする行動を取っていること、そして選ばれないことによって「ほらまた選ばれなかった」というシナリオを作っていることに気がついてしまった。 どうして自分は選ばれないのだと思い始めてしまったのだろうか、と考え始めた。 元旦那に不倫されたから? 好きな人が気のあるフリだけし

        • 私が新社会人だった頃

          私が新社会人だった頃。 真新しいスーツに身を包んで、履きなれないパンプスと、履いたこともないストッキングを履いて、緊張した顔をして職場で挨拶をしたあの日。 もし、あの頃の私に出会えるとしたら、アドバイスしたいことはたくさんある。 背伸びしなくていいんだよ、とか。 誰でも最初は失敗するんだよ、とか。 分からないときは助けを求めたらいいんだよ、とか。 その中でも一番教えてあげたいことは 「職場はそこだけじゃないんだよ。三年働かなきゃいけないなんて嘘だよ」ということ。 私

        MBTI診断の結果を変える

        • 「他人って思っているより自分のことなんて見てないよ」っていうけど、それって本当なの?

        • 「どうせ自分は選ばれない」という思い込み

        • 私が新社会人だった頃

          気持ちを漬けていく

          ピクルスを作ったことがある。 煮沸消毒した瓶に、調味料を入れて加熱した酢と、詰めたい野菜を入れていく。 ローリエの葉っぱをひとつ入れて、数日置けば簡単なピクルスが完成する。 ピクルスの瓶は見た目もなんだかおしゃれだ。 先日、実母と喧嘩をしてしまった。 「尋問する」と本人が言った。 私は、ギュッと喉が詰まるような気持ちになった。 私は何も抵抗できなくて、思わず押し黙った。 実母が欲しい情報だけを渡して、もう好きにしてくれと思った。 嫌な気持ちが自分に詰まっていくような

          気持ちを漬けていく

          希死念慮と強い怒り

          私が希死念慮を感じるとき、それは常に強い怒りがそばにいるような気がする。 私はいつも何かに怒っている。 誰かの視線、誰かの言葉、誰かの叱責、誰かの行動。 誰に対して一番怒っているかと言われれば、それは自分に対してだ。 私は、いつも怒っている。 ――私に対して。 なんでこんなこともできないのか、なんで優しくできないのか、どうしてニコニコできないのか、明るくなれないのか。 そんなことばかり考えて、ニコニコして優しくて、なんでもできるような自分に擬態しては、 完璧に取

          希死念慮と強い怒り

          深く傷ついた心の寄り添い方。

          有料記事を多く書くのも今年の目標なので、有料記事を書いていきます。 私は不倫をされて離婚をしました。 私が離婚をしたときは、もう心も体もグチャグチャでした。 食べられなくなって筋肉も溶けて瘦せ細った体、何度も何度も信じて裏切られて傷だらけになった心。 その両方を抱えて、どうやって生きていこうかと悩みました。 この心が癒される日など無いのだと思っていました。 私は元旦那に何度も裏切られてきました。 一度目も、二度目も、許すことにしました。身内にも見放されても、それでも一緒

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          深く傷ついた心の寄り添い方。

          他人と比べるな、自分と比べろ

          デスクが一つ、空いたままになっていた。 ちらちらと気になる人を見るみたいに、誰も座っていない席を気にしてばかりいる。 そこに誰が座るんだろう、どんな人が来るんだろう。 隣に誰か自分より優れた人間が座れば、私の席なんてすぐになくなってしまう――。 私の中にある、それこそ強迫観念みたいな。信念めいたもの。 私の代わりなんていくらでもいる、いつだって席替えに耐えられるように、それが当たり前だと思うことで自分を必死に守っている。 見知らぬ幽霊が、まるでそこに座っているみた

          他人と比べるな、自分と比べろ

          【お金】シングルマザーのリアルマネー事情【二人暮らし編】

          今年の目標に「有料記事を書く」を掲げているので、少し自分の体験を切り売りして有料記事を書きたいと思います。 今回のテーマは「シングルマザーのリアルマネー事情」と題しまして、 私が娘と二人暮らしをしていたころの 家計簿を公開します!! ざっくりとした収入、母子手当の金額、支出とその内訳を書いていきます! 年間の特別支出も書いていきます。 そのうえで節約を頑張ったポイントなどを書いています。 よろしければ購入して参考にしてみてください。 当時の私の状況 離婚したばかりで

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          【お金】シングルマザーのリアルマネー事情【二人暮らし編…

          0点と100点を巡る旅

          私は「鴻上尚史のほがらか人生相談」をよく読むのだが、その中でもとても衝撃を受けたコラム記事を紹介したい。 0点と100点を巡る旅、私がその旅に出てもはや三十数年が過ぎようとしている。 鴻上さんはこう述べている。 私は相手の言っていることを黙って聞いていたり、ある日プツンといなくなったりすることが良くあった。 何かを伝える時には1から100まで伝えないといけないと思っていた。 そうでなければ「誠実ではない」と思い込んでいた。 だから「67点分だけ話す」というのは、私の

          0点と100点を巡る旅

          雪が降った。

          雪が降った。 白い雪がちらつく夜の姿は、いつもとまるで違った。 黒い道路が白く染まって、光を反射して夜がいつもより明るかった。 まだ雪が降っている。 息は白く、靴はざくざくと気持ちよく音を刻んでいく。 ーーこれは明日、きっと積もるだろう。 慌てて家に戻って、カメラの充電をした。 翌朝、見事なくらいに雪が積もっていた。 「雪の写真を撮りたい」 私はずっとそう思っていて、ようやくその願いが叶う日がきた。 仕事は休みだ。 私は意気揚々とカメラを持って外に出た。 寒さ

          雪が降った。

          全方向美少女

          最近よく聞いている「全方向美少女」という曲の歌詞で という歌詞が、とても好きだ。 運命とは、人間の意志にかかわらず、身にめぐって来る吉凶禍福。めぐり合わせ。のことらしい。 私には高校時代、同じ生年月日の同級生がいた。 彼女と私は、仲が良かった、というには少し距離のある関係で、 知り合いというより、少し近い関係だった。 彼女は私とは全く違う星の生き物だった。 背が高く、部活動のために髪を短くして、ハツラツと喋る女性だった。 大きな声で笑い、嫌なことは嫌だと笑いながら断

          全方向美少女

          永遠の愛。

          「彼、私のことが好きなの」 冬にしては暖かな日差しの入るカフェで、彼女はアイスティーのコップを少し傾けながらそう言った。 揺れた氷が、からん、と音を立てて光った。 一瞬、視線を落として、私はそれを「うん」と小さく肯定した。 彼女は嬉しそうに彼のことを語った。 幸せそうな彼女の顔を見ていると、私はなんとも言えない気持ちになる。 ーー好きって、そんなずっと続くものなのかな。 私にはよくわからないことが二つある。 ---- ひとつは、相手がずっと自分のことを好きでいて

          永遠の愛。

          シングルマザーの孤独

          息が詰まるようだった。 娘とふたりで暮らしていた時も、住む場所を追われて実家に帰ってきたいまも、私は息が詰まるような気持にちになってばかりだ。 やりたいことは、ほぼできない。 何かをしていても必ず横やりが入る。私の時間なんてほぼ皆無だ。 働いても働いても暮らしは全然楽にならないのに、元旦那からは面会もしないくせに養育費の減額の要望ばかりが届く。 私って何かな。 シングルマザーになったことは、後悔していない。 でも、疲れてしまった。 何もかもに、疲れてしまった。 私

          シングルマザーの孤独

          私の命が薄まっている

          ベットに横になると、私の中の命のようなものがゆらゆら揺らめくように感じる。 中身の半分くらい入ったペットボトルを横倒しにして、その中身が揺れているような、そんな感覚。 でもなんだろう、中身が年々薄くなっているような気がしている。 子どもの頃に飲んだ濃いカルピスのような、強く煮出した麦茶のような、真夏のアスファルトに濃く残る自分の影のような、そういった“強さ”みたいなものが私からごっそりと抜け落ちて行っている気がした。 私という体に溜まっていた強さは、気づけばすっかり薄

          私の命が薄まっている

          自分の感情だからこそ、度し難い

          暖かいコーヒーを相棒に、夜の道を車が走っている。 車の中にはBGMも何もなく、私はじっと、車のライトが照らす方向だけを見ていた。 ほんのちょっとしたことで、仕事をミスしてしまった。 目的地なんてどこにもなくて、どこに行ってもいいのか分からないまま、私はアクセルを踏み続ける。 落ち込むといつも私は「ここにいる意味」について考えてしまう。 誰かが私を必要だよと言ってくれても、たったひとりの「お前などいらない」が私の体をすべて支配していく。 そのたったひとりは、この私だ。

          自分の感情だからこそ、度し難い