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内村航平さん 引退会見 自由質問質疑応答②


これにて内村航平さんの引退会見の記事は最後になります。

今日の記事としては引退を決意した時の話以外にも体操界の後輩や子供達にへのメッセージ、そしてこれからの内村航平さんの話などがあります。

それではご覧ください♪



Q:体操界にこれは残せてよかったなと思ってることを教えてください。

A:これを残せてよかったもの…、
ん〜、残したものってなんなんでしょうね。
結果以外になんがあるのかなぁ。

でも、結果を残していくことで、
その先にある体操を越えた他の競技の
選手たちにもリスペクトされるような存在に
なれたというのは非常に嬉しかったかなと。

なんか別にそれは残したものではないので、
なんかちょっと違うなぁ〜。

残したもの…。僕が残したもの…。
何残したんすか?逆に笑
僕が残したものですか?なんでしょうね。

新しくプロというものを作って、
その道を作れたものも、もちろんそうですね。
体操に可能性はまだまだあると示せたっていうこと。

まぁ、何を残したかっていうと本当わかんないですね。

結果は残したけど、他何残したんだろうと思ってもあまりピンときてないというかっていうのはありますね。

Q:後輩たちの体操界へのあっていってもらいたい提言みたいなものもあれば教えてください。

A:体操だけ上手くたってダメだよって言いたいですね。やはり人間性が伴ってないと。

僕が若い時は競技だけ強ければいいと思ってたんですけど、結果を残していく中で
やっぱり人間性が伴ってないと誰からも尊敬されないし、発言に重みがないというか。

僕はもう小さい時からずっと父親に
「体操選手である前に一人の人間としてちゃんとしてないとダメだ」というのを言われ続けて育てられたので、その意味がようやくわかったというか。

大谷翔平くんもそうですし、羽生結弦くんも人間としての考え方が素晴らしいなと思うからこそ、国民の方々から支持されて、結果も伴ってますし。

そういうアスリートが本物なのかと僕は思ってるので、そういう高い人間性を持った一人の人間に体操選手としてあってほしいっていうふうに僕は思いますね。

結果を残すのももちろん当然だと思っているので。

もちろん沢山あります。体操に関しては
『美しさ』とか
『着地の大切さ』とか
『六種目やってこそ体操だ』ってこととか、
僕が散々示してきたことを受け継いで欲しいっていうのはあるんですけど、結果を残してきた身としては人間性というところに重きを置いて欲しいなということを伝えたいですね。


Q:内村選手は以前Twitterで800ある技で500は出来るというようなツイートをされていましたけども、今まで終えてきた技の中で最も礎を築いた技であったり、印象に残ってる、今一番思いが残ってる技がありましたら教えていただけませんでしょうか?

A:僕がそこまで技を習得出来たのもやはり技を覚える楽しさを知っているからだと思うんですよ。

一番技を覚えたことで嬉しかった、楽しかったっていう記憶があるのが『蹴上がり』という技で。
多分小学校一年生か、ちょっと入る前かだったんですけど、これ知ってる人は知ってると思うんですけど、色んなメディアでも喋ってるんで。

あの時の記憶が今でも覚えてて、僕、クラブでもすぐ出来る方じゃなかったので、凄い技覚えるの遅かったんで、『蹴上がり』覚えた時の感動は今でも本当に忘れられないというか。

あれがあるからこそ500技ぐらい覚えられた原動力になっているのかなと思うので、それは自分の礎になっているのかなと。

その中でも印象に残っている技というのはあと二つあって、『リーシャオペン』と『ブレットシュナイダー』ですね。

『リーシャオペン』は今まで自分が習得してきた中で一番難しかったし、一番動画を見る回数が多かったし、考えたし、実際できてもこれが本当にあってるのかなと思いながらずっとやってたし。

その後も改良を加えましたけど、未だに難しいなと思いますね。

『ブレットシュナイダー』に関してもまさに同じで、本当に試行錯誤を重ねてあの領域まで行けたので。

でも試合で一回も落ちてないというのはどこかでなんかで見たんですけど。

一つの技に対してそこまで追い求められるからこそ、質とか成功率とか高いんだろうなと自分でも思っているので、そういう所は下の選手の人達にも追い求めて行って欲しいというか。

答えはないから追い求め続けることが大事なんだよというのが言いたいですね。

今後も技は増やしていく予定なので随時更新していこうと思ってます。


Q:世界選手権前に引退を決断した時に葛藤というものはあったのか。葛藤があるとしたら自分の中でやり残したこと、やりたいことがあったのか。その辺りはいかがでしょうか?

A:もし続けるとしても、あと一年とかそういう感じではなく。やっぱり次のオリンピックも目指したいなって中で考えていたので。

そう考えるとあと3年になるわけじゃないですか?
やぁ〜、そこまではもう無理だなっていうふうに思ったので結構すんなり行きましたね。

世界選手権に向かうまではオリンピックが終わった後は結構半々だったんですけど、向かう中で、オリンピックが終わって世界選手権までなんで約2〜3ヶ月ですね。

その間だけでもこれだけしんどいのに、あと3年となると100%無理だなと感じたので、結構すんなり「もういいや」「もう無理だ」ってふうに思いました。


Q:今後子供達にもいろいろと関わっていきたいという中で、多くの子どもたちにとって内村選手は憧れの存在でもあります。
一つのことをずっと続けてきた内村選手から改めて子供達にメッセージをいただけたらありがたいです。宜しくお願いします。

A:なんでもいいと思うんですけど、本当に自分の好きな事っていうのを一つ見つけられると、それが大人になっても続づいていくよなことに繋がっていったり、

その好きなことをやり続けることで、例えば勉強だったり、習い事だったり変換できて、こうやって頑張ればいいんだ。こうやってやり続けられればいいんだというのを学べるので。

やっぱり好きだと思うことを見つけることが一番何事においても大事だと僕はこの競技を続けて感じたので。

そこを見つけて欲しいなというのは子供たちには言いたいですね。

もちろん、体操をやる子供たちが増えてくれたら僕は嬉しいんですけど、なにせ未だに僕は体操やると楽しいんだよとしか言えないので。

体操やるとこうなって、こうなって、こういうことになるからやった方がいいよって、自信を持って勧められるように研究して、データを取って、子供たちの前で言えるようになりたいなと思っています。


Q:3/12 Kouhei Uchinura Fainal について改めて教えてください

A:先程も申しました通り、最後に東京体育館で六種目やる予定です。

まだ詳細は決まってないんですけど、他にも選手を呼んで、僕と一緒に会場を盛り上げてもらいたい、体操を盛り上げてもらいたいと思っているので。

Amebaでも生中継やりますしね。会場に来れない方も見ていただけると思うので、僕の最後を見て欲しいというよりかは、改めて体操の素晴らしさというのを感じてもらえるような舞台にしたいなとは思ってます。

僕の演技としては最後になるんですけど、僕の人生と考えるとそこがスタートでもあるので。

次に繋がるような舞台にしたいなと思っています。


3日間やってきましたが、改めて会見を聞いてみて、
内村航平さんの実績、
栄光と挫折、
そしてこれからの展望が聞けて本当に勉強になったことが多かったです。

皆さんはいかがだったでしょうか?

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