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第四話  続き

数分後、キャラメルが完成しました!


パフェは、キャラメルを入れる袋を準備しました。

いちごは、ラッピング用のリボンをを準備しました。

スピカは魔法を使って、看板を作りました。


そこには、『小さなお菓子屋さん』と書いてあります。

「いつ、だれが来ても大丈夫!」

「早くお客さん来ないかな~!」

いちごとパフェは、そう言いあっていました。

「う・・・うん!」  スピカもそれに続き言いました。

『小さなお菓子屋さん』開店です!!

**********

しばらくするとそこに、小さな男の子と、小学生ぐらいの女の子がやって来ました。

「お姉ちゃん!早くお菓子かってよ!お腹すいた~!」

「待ってて!もう少しでスーパーにつくから・・・・・ あれ?」

女の子が小さなお菓子屋さんに目を向けました。

「気づいた・・・!」

「スピカ、笑顔で!!」

緊張で顔がこわばるスピカに、いちごが小さな声で言いました。

「ねえ、あそこにお菓子屋さんがあるよ!行ってみない?」

女の子が言いました。それに、男の子はうなずきました。

二人が、三人の店に向かってきます。

「いらっしゃいませ!今週のお菓子は、キャラメルだよ!」

いちごが笑顔で言いました。

「・・・すごい!お姉ちゃん、色々な形があるよ!!」

「・・何個欲しいですか?一個50円です」

スピカが緊張気味に言いました。

「じゃあ、二つ下さい!」

「わかりました!代金は100円です。」

女の子は100円を置きました。

そして、パフェは二つのキャラメルを透明の袋に入れました。

「はいどうぞ、また来てね!」

「「・・・はい!」」

その姉弟は、笑顔でそう言いました。

「「「ありがとうございました!」」」

二人は、一緒に仲良く、帰って行きました。

**********

「う・・・売れた~!!!」

それを見送った後、スピカは疲れたように言いました。

「まだ一回だけだけど・・・まあ、みんな頑張ったね。」

パフェが少しだけ小さな声で言いました。賢いパフェは、次のお客さんが来ることを考えて、キチンとした姿勢を保っています。

「・・・たった100円・・・だけどさ!自分が作ったお菓子が売れるのって、こんなに嬉しいんだね・・・!!」

いちごが貰った百円玉をながめて言いました。

「「・・・うん・・・!」」

その後も何人かお客さんが来て、その日は幕を閉じました。

**********

三日後、小さなお菓子屋さんには、いろいろな味や形のキャラメルが並んでいました。


それは、スピカのアイディアでした。

「味や形が色々あれば、みんなに楽しんでもらえるんじゃないのかな?」

「・・・確かに!!」

いちごが大きな声で言いました。

「そういうキャラメルは、お菓子の国でも見たことないんだけど・・・」

「そ、そうなの!??!?」

「いや、でもできると思うよ。いいアイディアだと思う!斬新でいいんじゃないかな。」

「じゃあ、作ってみよう!」


そうしてできたのは、苺味や抹茶味、その他たくさんのキャラメルです。

キャラメルいろいろ!

「すごい、大繁盛だよ!!」

「私のアイディア、すごかったんじゃない~?」

「すいませーん、キャラメル3個下さい!!」

「「「はーい!!」」」

**********

午後五時になりました。三人は、夕焼け空を眺めています。

「今日のお店は、これで閉店だよ。」

パフェが二人に向かって言いました。

「すごいよ!!なんと、合計1500円も貰っちゃったんだよ!」

スピカが箱にたまったお金を二人に見せました。

「それは、500円ずつみんなで分けよう!じゃあ、また明日!」

いちごがそう言って帰ろうとした時、パフェが言いました。

「待って!いちご、スピカ。売れ残ったキャラメル、貰ってってよ。このままあっても困るからさ。」

「「ありがとう!」」

「二人ともまたね!!」

スピカはそう言いました。パフェは優しく手を振り、二人を見送りました。

**********

~いちごの家~

「ただいま~!」

「お帰り!!」

そう言ったのは、今は小学四年生になったれもんです。

「あ、れもん、これあげるよ!」

「わー、すごい!!キャラメル??色ついてる!!」

「すごいでしょ、今日作ったんだよ!!」

「食べるね!いただきまーす!」

れもんはバナナキャラメルを口に入れました。

「お、おいしい!!バナナの味と、キャラメルの味、どっちもあってすごいね!!」

「良かった~、ありがとう!!」


「今週のお菓子はもう終わったけど、小さなお菓子屋さん、大成功だね!」


「えっ?お姉ちゃん、何か言った?」

「あっ・・・ううん、何でもない!」

いちごは、『小さなお菓子屋さん』のことは、秘密にすることにしました。お菓子をずっと勉強して、家族のみんなに、美味しいお菓子をプレゼントするために・・・・・・



〈終わり〉五話へ続く!!!


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