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#フード 記事まとめ

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レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
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2022年11月の記事一覧

いい肉の話

11月29日は「いい肉の日」ということで、今回は肉にまつわる話を書いていきましょう。 時は2000年、週刊プロレス編集部に配属されてから1年が過ぎたくらいの頃、「週プロスペシャル」という別冊でアニマル浜口さんにインタビューをしました。 浜口さんはテレビで見せるパフォーマンスと違い、普段は物静かですごく真面目な人です。まだまだ新人だった私にも丁寧にインタビューに答えてくれて、私がレスリングをやっていたことを知ると、愛娘・京子さんのオリンピック(2004年アテネ大会から女子レ

くれない族は料理ができない?

土台レシピ14・フリッタータ だいぶ前のことですが、作家・曽野綾子さんのインタビュー記事を読んでいて、「くれない族」という言葉を知りました。 くれない族というのは、自分で考えたり、自ら動くことをやめたときから始まるのだと思います。 この曽野綾子さんの苦言を改めて考えると、料理という裏方仕事は「させていただく」という気持ちがあってはじめて、料理とちゃんと向き合えるような気がします。 台所に立ったときに、食材に対して、道具に対して、食事を共にする人に対して謙虚になる、という

眠れる冷凍庫の食材で「無水かぼちゃカレー」

夜ごはんのお話 眠れる冷凍庫の食材。 夏に買った「トマト」、「かぼちゃ」。 そして、「鶏肉」。 カレーの具材として目覚めると、 かぼちゃの甘味を感じれる無水カレーに変身。 本日のお品書き  無水かぼちゃカレー  かぶの甘酢漬け  セロリの炒めも * 「カレー」おかわりできます。 ◯ 無水かぼちゃカレー 週に一回、大量に食材を買い込みます。 スーパーへ行くとおいしそうなものがあると、あれもこれもとかごに入れて行くと、手持ちのマイバックに入り切らない程買ってし

元気がない日はこれだけ!「もやし1袋まるごとあんかけ」満足感もまんぷく感も。

皆さん、もやしってよく買いますか? 実はわたし、もやしを買うのが苦手でした。 なぜって、買ったら翌日には使い切らないとダメになるし、冷凍したらベチャッとなるから使い勝手が悪いなぁって思って。使い切る策を決め打ちして買わないと、使うタイミングを逃してしまうから…。 使い切るなら、例えば「鍋」とか「ナムル」が定番でしょうか。 わたしがもやしを操るならば、簡単なのにちょっと新しい使い方で、満足感もまんぷく感もあるレシピがいいなぁと思ったんです。 |もやしに片栗粉をまとわせると

晩秋のりんごたちのゆくえ

11月某週末、農協秋の大収穫祭なるものがあった。 「秋の大収穫祭」ってこれ、字面だけでオラワクワクすっぞ状態ですよね。これは農協散財女として見逃さずにはいられない。 いつも通ってる農協、たまたま歩いて行ったけど正解だった。農協に入るための道に大収穫祭渋滞が起きていた。 草木花がわっさわさ レモンやおみかんの苗、お花がたくさん🌼 おだんごの屋台 いい匂いにつられて屋台へ。 あいちのかおりを使った有松だんごに、地元のたまりしょうゆ。 おじいちゃんおばあちゃんがたくさ

【ご当地グルメ】納豆大好き人間が出会った、今までの人生で一番美味しい納豆

どうもこんにちは、いとうです。 今日は、私が今まで食べた中で圧倒的に一番美味しいと思った、”知る人ぞ知る” ローカル納豆をご紹介します。 少し経緯を話すと、私は今、新潟県十日町市の旅館で短期住み込みバイトをさせてもらっています。朝ごはんの盛り付けや配膳、お布団敷き、アメニティの準備などが主な仕事です。 初めての新潟、初めての住み込みバイト。 面白いことは色々あるのですが、個人的にはやはり、地元の食文化が一番面白い。 聞いたこともない名前のキノコや、私の地元・関西とは異な

0〜100℃どの温度でも淹れられるお茶

お茶の淹れ方にルールはない よく「お茶(緑茶)って熱湯で淹れてはダメなんでしょ?」と聞かれることが多いですが、そんなことはないんです。 一般的な「煎茶」の場合、70〜80℃くらいのお湯で、待ち時間1分。がオススメの淹れ方として紹介されていることが多いですが、あくまでも"オススメ"です。 美濃加茂茶舗の「煎茶」もオススメの淹れ方を、[180ml、80℃、5g、1分]としています。 なぜオススメの淹れ方が「80℃」なのか(持論) 日本茶には、渋み、苦み、旨み、甘みなどの味

おそば屋さんのカレーを再現してみた話。

カレーはみんなの大好物。 トケイヤkitchenにもカレーのレシピがいくつかあります。 🍛カレーバリエーションたとえば定番の№1、さらりとした欧風カレー。 それに小麦粉のルウでとろみをつけた第2の欧風。 最近注目のスパイスカレーもたまに食べたくなります。 そしてなんといっても懐かしいのが、子供の頃これが当たり前だと思っていた、大阪風の混ぜカレー。 トケイヤkitchenにとっては、「#うちのカレー」投稿企画で受賞させていただいた、記念のレシピでもあります。 こうし

そうだ、姉の誕生日だ、クッキー缶を作ろう。

姉の誕生日プレゼントに 初めてクッキー缶を作った。 ずっと作ってみたかったクッキー缶。 クッキー缶は、詰めたいものをとことん詰められる 宝箱のようなものだと思っていたけれど、 「誰のためのクッキー缶か」ということを考えると、 必ずしもそうではないのだと思い知った。 シナモンを使ったクッキーや、レーズン入りのクッキー、 いろいろなスパイスを組み合わせた変わり種クッキーなど、 私が好きな、缶に詰めたいクッキー案を考えると、ニヤニヤが止まらなくなった。 しかし、そんな浮かれ

お店のパフェを自宅でも。山椒&スターアニスが効いた和梨のパフェ

旬のフルーツやジェラート、美しく重なる層がまるでアート作品のようなパフェ。お店で食べるような極上のパフェが自宅でも食べられたら……そんな夢を実現すべく、「夜パフェ専門店 Parfaiteria beL」へ伺いました。 「夜パフェ専門店 Parfaiteria beL」は、「お酒の〆として、夜に食べたいパフェ」をテーマにした通称“夜パフェ”が話題のお店。夜パフェ文化を生んだ札幌に本店を構え、季節のフルーツやスパイスをふんだんに使った、美しくておいしいこだわり夜パフェを提供して

「原木しいたけ」栽培に日々をついやす ~秋田市鵜養(うやしない)地域の石塚満さん~

秋田市河辺岩見山内地区に位置する鵜養地域は、秋田市河辺を流れる岩見川の源流、大又川と小又川に囲まれるように集落を形成しています。 ここで原木しいたけ栽培を黙々と営んできた石塚満さん(75歳)。石塚さんの今をご紹介します♪ 1.原木しいたけ栽培との出会い 35歳まで大館市で会社員をしていました。その頃、「自分のしたい仕事は本当にこれなのか、いや違う、自分で物を作り出すことをしたいのだ。やはり農業だろう。」と、それまで勤めていた会社を退職。農業に従事する決断をしました。ところ

ブロッコリーに注目!

わたしが好きなブロッコリーは、栄養価も高く嬉しいことに畑でもプランターでも家庭菜園で育てるのも比較的容易。 そのブロッコリー、興味本位でネットで調べてみると、もとはキャベツの一種でどうやら約2000年間マイナーな食材だったのが改良されて近年急増している野菜という。 また、驚くことに種苗メーカー大手の株式会社サカタのタネは、世界シェア65%だといいます。 ということで、サカタのタネと農林水産省のHP、Wikipediaからブロッコリーの歴史や人気の理由について調べてみまし

パンが膨らむお話。イーストって何?

師走って11月から始まるんでした?ってほどバタバタしています。こんにちは、Threebread店主です。 今回は当店SNSでも告知した通り、イーストの話です。皆さん、イーストってなんだと思いますか? イースト、酵母、イースト菌この3つの違いを説明できる人って、パン屋と研究者くらいしかいないのかもしれません。 イースト(=yeast)は英語で、日本語に訳すと「酵母」です。 つまり、イースト=酵母です。 では、酵母とは何か。 酵母は総称で、端的にいうと菌類の一種です。 酵母

とにかくQOLを向上したい人のマトンビリヤニ

ほいほーぃ 長いものに巻かれるマンだ。 憧れのビリヤニの話をします。 今年の春頃、続々と近所のお料理界隈でビリヤニが作られていた。 普通ビリヤニなんてご家庭で作らないよな? なんだよこれ。怒涛のビリヤニ祭り。 私もビリヤニ作りたい... ところがあまりビリヤニを食べたことがない私。 まずは近所のインド料理屋で予習。 チキンビリヤニ。 これが、ビリヤニ。 ただのカレー炊き込みご飯じゃないぜ? なんかわからんのだけどめっちゃうまい。複雑。 ライタというヨーグルトのソース