食材を選ぶ難しさ

久しぶりに日本に来て、食料品店の賑わいを観察しています。見た目と口当たりの良い食べ物が便利な環境にどっさり並び、買うことと食べることが日常的で手軽な娯楽になっているのはいつも驚くばかり。価格帯はお店によって様々ですが、どこへ行っても「見た目」と「楽しさ」が最優先されています。商品が所狭しと並んだ店内には賑やかな音楽や呼び込みの声が響き渡り、あれもこれもと目移りはするものの、じっくり物を選ぶのはむしろ困難。

私は動物性素材不使用のものだけを探すので、目立つ所に並んだ食べ物には、ほとんど縁がありません。肉や魚や卵や牛乳の売り場はもちろん素通り。しかもパンや洋菓子にはもれなく乳製品と卵が入っているし、出来合いのお惣菜やお弁当は肉や魚のおかずが主体です。即席ラーメンのスープにも動物性素材が入っています。麺類のつゆはすべて魚のだし汁と醤油を混ぜたもの。それらの動物性食品の中に隠れるようにひっそりと存在する、豆のカレーや寒天ゼリーや大豆ミートを、目を皿のようにして見つけ出すわけです。

大豆製品も肉のスープで味付けしてあったり、豆腐のおかずに魚のすり身が混ざっていたり、いちご大福に練乳が入っていたり、それはもう細心の注意が必要です。なので原材料の一覧には必ず目を通して確認します。見た目と口当たりと楽しさが売り物の商品がどっさり並ぶ中で、賑やかな音楽や呼び込みを聞きながら集中するのは割と骨が折れます。周りの人からも変な客だと思われているかもしれません。

だけど食材を選ぶ時に最重要なのは、何が入っているのか、どうやって作られたのか、ちゃんと確認することですよね。今の購買環境では、それが本当に難しくなっているのです。これがもちろん、「動物性食品と動物虐待の関連性」に考えが及びにくい原因にもなっています。




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