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罪と苦痛の散文

 罪悪感と後悔と戒めをテーマにしないと何も作れない事に気がつく。思い返せば僕の作ったモノは全部そういう奴だった。

復讐にだって罪悪感が付き纏う。正当な理由を持って報復しても、後から余計に苦しくなる事があるのだ。上の下手くそな奴らはそういう話。
次に作ろうとしているのだって、何も知らないまま人を傷つけ続けた馬鹿に罰が下る話である。

 正しい生き方は人それぞれだ。僕は間違えたから地獄に落ちた。
 一切に心を閉ざし続けるのがよかったのだ。僕の怒りや悲しみ、孤独感は人を傷つける。

 争うのが嫌いだ。自分が醜くなる。誰も傷つかない方がいい。何も起こらない方がいい。可能なら何も考えたくない。だが何も考えない事は争いの元になる。
眠たいとか何とか言いながら、水面下でずっと考え続けている。何が贖罪になるのか。どうしたら元通りになるのか。どう思われているのか。

 元通りになんかなる訳ないだろ。時間は巻き戻らないんだ。皆内心では僕を憎み続けている。だから誰も話しかけないし距離を取られているのだ。ずっと眠たいのは、眠っていれば都合の良い夢ばかり見られるからに違いない。
 元通りの夢。被害者の本音を聞く夢。とてつもなく巨大な存在に全てを赦される夢。何も見ない時の方が多いけど。

 眠る事が最も幸せだ。平均で14時間、どこにも僕が存在しない。僕ですら僕を認識できない。なんと素晴らしい事だろう。これがずっと続けばいいのに。そういう理不尽な罰が僕にも下ればいい。

 この部屋に混在する冷たさと温もり、錠剤に信仰心が芽生えつつある。彼女らは僕の愚かさを全て消してくれるだろうか。

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