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『チャンスと思うが大変とも思うという答えだったら、もうお宅はマネジメント能力を超えている』

あけましておめでとうございます。
たまたまこの記事が2023年最初の投稿です。

 仕事上の必要に駆られて、何冊か文献をひっくり返していたら面白いのを見付けたので、書き留めておく。起業家とイノベーションについて、ある雑誌の編集長からインタビューを受けた際、ドラッカーが面白いことを言っている。

インタビュアー「新しい事業はいろいろなまちがいをする。そのなかでも最大のまちがいは何か?

ドラッカー「私はチャンスがきたらどう受け止めるかを聞く。一万個納入できるなら注文すると言われたら、大変と思うかチャンスと思うか。チャンスと思うが大変とも思うという答えだったら、もうお宅はマネジメント能力を超えていると言ってあげる。

ドラッカー『ネクスト・ソサエティ 歴史が見たことがない未来が始まる』ダイヤモンド社[2022]p157

「チャンスと思うが大変とも思うという答えだったら、もうお宅はマネジメント能力を超えている」―新規事業におけるトップマネジメントについての経験則だが、それ以外にもあてはまりそうである。

 既存事業にも、部門長や部課長などのミドルマネジメントにも、個人レベルのマネジメントにも、こういう視点は示唆を与えてくれそうだ。

 それにしても言い方がユーモラスだ。ドラッカーは結構ユーモアがあったのかも。

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