夢のない学生へ

これは、大層な夢なんて持っていないことを(主に就職活動時に)不安に思ったりする学生がいたら伝えたいことです。

「社会に出たらやりたいこと」とか「実現したいこと」、よく聞かれるじゃないですか。それはもう小さい時から。

そりゃあったらいいと思いますよ。自分の人生を燃やし尽くしても良いものが自分の心の中に生まれたら、それは幸せなことです。

でも、なくたっていいです。
僕はいまだにないです。少なくとも仕事にできるようなことはない。

なくたって、より良い会社に転職してより良い給料をもらうこともできます。

夢なんて、なくて大丈夫です。

僕は就職が困難なときに新卒の就職活動をしました。
当時はTVなどのメディア業界に入りたかったですが、僕の学歴やガクチカでは箸にも棒にもかかりませんでした。当時は就活サイトなんてリクナビしかない。メディア業界は独自のエントリーシートを紙で提出させることが多いから、やけに金がかかりました。

ほとんど一次選考も通らず、すべて惨敗。

就職浪人で親に迷惑をかけるわけにもいかないから、
本当に名もない、まったく興味のない中小企業のメーカーに入社しました。友達に言っても微妙なリアクションをされる会社です。気配を察して深堀されないくらいの会社。僕と話すときは仕事の話はちょっとタブー感が出ました。

で、その新卒で入った会社で目覚ましい実績をあげた、とか書くと思うでしょ?

そうでもないんです。大した実績はないです。営業は不得意、本部時代はそこそこ。一部に好かれ、一部からは歯牙にもかけられませんでした。

そうでもない人がキャリアアップするためにはどうすればいいか


正直言って、僕は著しく優秀でもなければ、目立って劣等というわけではないです。あと、学歴は中の上くらい、顔は残念な方だし、運動神経も中の下くらいです。

そんな「そうでもない人」で、しかも大した実績をあげてこなかった人が、どうやって転職するのか。

ここで、企業が人を採用する場合の2パターンをお伝えします。

「求めている分野に経験や実績がある人が欲しい」場合と、「経験はなんでもいいから空きがあるので人が欲しい」場合です。

「そうでもない人」は後者を狙うべきなんです。

後者の会社は、ブラック企業ばっかりなんじゃないの?と思うかもしれませんが、そうでもないです。
求人媒体に4つくらい登録して、日々眺めておくんです。そうすればいつか見つけられるし、たまに引っかかります。

僕はそうやって、仕事をしながら求人情報を探していました。
縁あって、一部上場の企業に転職することができました。
きっと、あまり人気のない業界で営業系の職種だったので人が足りなかったんだと思います。

僕はその会社で5年程度勤め、
一部上場企業の勤務経験を得たうえで、
現在はより大きなグローバル企業のマーケティング職として働いています。

きっと、1社目だけの経験では、
社歴の箔とかそういうのも含めて、現在の会社に転職はできなかったでしょう。

じゃあ「そうでもない人」が何を大切にすればいいか

もちろん、いくら「ただただ人手が欲しい会社」だからといって、どんな人だって採用されるわけではないです。
でもアピールするような実績もない。
ではどうすればいいか?

できるだけ、相手(面接官)に興味をもって、会話してください。

それしかないです。誇れるような実績も外見も実家の太さもないんだったら、持ち前の明るさでなんとかするしかないじゃないですか。
その明るさを発揮するために、相手に興味をもって、会話を成り立たせること。開き直ること、スベってもいいやと思うこと、笑うこと。

こういうことを実践できれば、面接官は、「自社のカルチャーに合いそうだな、なじめそうだな」と思ってくれます。

誤解してほしくないのは、明るいっつったって、僕には別に陽キャみたいなノリの良さはないです。むしろ逆です。

ただ、相手との会話を楽しもう、楽しめるポイントを探そうとはしています。

僕はそうやって転職し、会社規模や給料を上げてきました。

話がそれまくったけど、まとめ

・夢や目標なんてなくても、とりあえず就職はできる
・就職した先では良いところも悪いところもありながら普通にこなす
・求人は探しておけ
・面接では面接官との会話を楽しむ工夫をしろ
・そうすれば大したことない企業から大きな企業に行くことはできる
・大きな企業での社歴が、よりキャリアの信用度を高めて、別の可能性も広がる

だから、夢や目標がなく、1社目の就職活動に失敗した人だって、

全っ然大丈夫です。心配しないでいい。

ただしくよくよしても始まらない。入社した会社で、くそつまらない仕事でも、仲間とは朗らかに仕事してください。

今より良い条件を出してくれる会社で、あなたのありのままを気に入ってくれる人は、絶対にいます。




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