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8月の読書

かつて人は夏になると本を読んでいた。
夏の夜長に、電車で、喫茶店で、旅先で。
スマートフォンがない時代、
夏の時間の潰し方は大概本だった。
そこで思いがけず読んだものが
自分を形成する一部になってたりするものだ。
夏の読書は子供の成長に少なからず
影響するんじゃないかな。
根拠がある訳じゃないけど。

そして今年の夏、僕は本を読もうと思っている。
大人になって本を読む時間は減ったが
まとまった休みがあればそこで挑戦することにしている。
instagramだ、Netflixだ、老眼だ。
本を読むハードルはどんどん高くなっていく。
でも負けじと読むんだ。

灼熱の中、本屋まで汗だくで行って
クーラーでお腹を冷やしながらも懸命に
この夏、自分を形成できるような1冊選んで、
待ちきれずその帰りの喫茶店で。
続きはクーラーの効いた部屋のベッドの上で。
最後は旅先の車中で本を読む時間を作るんだ。

この夏選んだ一冊。

季節のない街

前に映画で観たことがある
この本を読もうと思ったのは
そのロケ地(セット)が僕の住む街の反対側だったことを何かで読んだからで
今、走ったり、釣りをしたり、写真を撮ったりした
この川の反対側で撮影してたんだと。
で作家はこの人なので、
ゆかりを感じ読んでみるかと。

で、青べかの時にも感じたのですが
今住むこの辺りの過去の描写がなんかね、
こう、原始的なアマゾンのヤマノミじゃあないですが
そうところにハイパー ハードボイルド グルメリポートみたいなね、
そんな印象を受けるんです。
この辺、すげえとこだったんだなと。

で、今回もどですかでんのイメージも相まって
そういう環境での生活っていうんでしょうか、
世界観を楽しむ感じで一気に読めちゃいました。

で、これを書いてる時に知ったんですが
ドラマになるんですね。
本なんか読んでる場合じゃない。
観よう。
シャワー浴びてから観よう。
夏、人はドラマを観るんだ。

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