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意外と知らないフィリピン人の生活スタイル

こんにちはKenjiです。今回は「フィリピンの生活スタイル」に焦点をあてて、思ったこと感じたことをつずっていきたいと思います。前回の記事は下のリンクから見られますので、時間があれば、併せてご覧ください。


フィリピン人の生活スタイル

フィリピンの生活について語る前に、格差について話さなければなりません。なぜなら格差が違うと生活スタイルも異なるからです。
フィリピンでは経済的な格差がはっきりと目に見えます。日本にいるとその格差はパッと見ただけではあまり分かりませんが、フィリピンでは超貧困層、貧困層、富裕層、超富裕層と4段階で分かれていると感じます。簡単に説明すると以下の通り。

フィリピンの経済格差4段階

超貧困層
生きていく家もお金もなく、物乞いをしてなんとかお金を恵んでもらい、その日暮らしの生活を送る人々。

家がないため、路上で寝る親子(Makati)

貧困層
家はあるが、あまり自由に使えるお金がなく、古着屋で服を買ったり、安い屋台やファストフードでご飯を食べる人々。大学を出ていない人達。職業としては、ジープニー(フィリピンの格安交通機関でバスに近い)の運転手から清掃員、ごみ収集の人、スーパー、モールなどの店員があげられます。職業はあるものの、あまり選択がないイメージ。

貧困層の子供たちと遊んだ時の写真

富裕層
ある程度の会社に勤めていて、コンドミニアム(日本でいうマンション)やビレッジ(警備員や壁に囲まれた安全な地区)に住む人々。モール内、デリバリーでご飯や、家政婦の料理などを食べています。職業は幅広く、IT会社で働く会社員、店のオーナーやマネージャー、いい大学卒の人達が多いです。海外の駐在員も含まれます。家族が車を持っているかどうかがいい基準かもしれません。

超富裕層
日本でいう大企業のオーナーや政治家など家庭。レベルがちげえ。滅多に会わないし、生活も様々なので説明のしようがないですが、大豪邸、別荘、車数台持ち、家政婦たくさんみたいなイメージかな?知らんけど。

フィリピンに来る前は、貧困層の人がもっといるのかと思っていましたが、意外にも今回は主に富裕層あたりの友達が多いので、富裕層の生活スタイルにスポットを当てて感じたことを綴っていこうと思います。

スローライフ

時間がゆっくりと流れていくのを感じられるフィリピンの郊外の様子

さて、フィリピンの生活スタイルの最も特徴的なものとして挙げられるのはのんびりとした「スローライフ」でしょう。仕事をしている側からみると効率の悪さが目立ちます。何事も後回しで、仕事中にはケータイでゲームしたり、SNSを見たりするのは当たり前です。連絡しても返事が遅い、時間も平気で遅れてくる(フィリピンタイム)。日本の基準を押し付けてはいけません。気長に待ちましょう。

ただし、日本人と比べると明らかにストレスのレベルは低いですし、鬱や病んでる人をまだ見たことがありません。「もし自分が休んだら迷惑かけるんじゃないか」みたいな考え方があまりなく、すぐに休みます。それはいい面かもしれません。残念ながら、僕の周りの日本の友達は鬱病の方がたくさんいます、、、
ちょっと働き方を考えるいいきっかけになりますね。

家族第一

フィリピン人はとにかく家族思い。一人暮らしをしていても週末には遠く離れた田舎の実家に帰ったりします。働いてもらったお給料を親に仕送りすることも当たり前です。
日本語を教えているときに、どれだけの人が親に仕送りをしているのか聞いてみたところ、22人中19人は親に仕送りをしているといっていました。残りの3人はお金持ちだそう(笑)
これはカルチャーショックでもあるのですが、「みなさんは何のために働きますか」と授業中聞くと、「家族のため」と答えます。日本では一人暮らしをして親元を離れたら「はい、おしまい」みたいなイメージがありますが、家族にもらった恩を忘れない精神はとても大事だと気づかされました。

食べ物が○○すぎる

最後に、食べ物が不健康すぎる。食べ物はすべてが「すぎる」んです。味が濃すぎる、甘すぎる、しょっぱすぎる、油っぽすぎるなどなど。日本の食べ物がいかに素晴らしいかに改めて気づきました。なるべく自然の調味料を使って素材独自の味を生かす日本料理はやっぱりレベルが高ええええ!友だちにフィリピン人は「食べ物をソースで食べるんじゃなくて、ソースを食べ物で食べてるような気がする」と言ったところ。大笑いしてました。
フィリピン人はバランスが悪い食べ物ばかり食べているので、糖尿病や高血圧になりやすいです。僕と同じ世代(24歳とか)で血圧計を持ち歩いている学生も見たことがあります。平均寿命が低いのは食べ物による影響が大きいと思います。日本人よりも太った人が多いと感じます。

余談ですが、フィリピンのご飯っておいしいの?ってよく聞かれます。実はわりとおいしいんですよ~!おススメはTofu sisig(揚げ豆腐をクリーミーなソースで炒めたもの), Adobo(醤油でジャガイモと肉を煮込んだもの), Bulalo(牛筋を長時間煮込んだスープ), Pansit kanton(フィリピン流焼きそば)です!!

奥がBulalo手前がPansit kanton(Tagaytay)

最後に

ここまで日本とフィリピンを比較してフィリピンの生活スタイルについて述べてきましたが、フィリピンに1年半以上住んでみて気づいたことがあります。それは日本もフィリピンも良いところと悪いところがあるというところです。
海外に住んだことも旅行したこともない日本人がよく「日本がいちばん!」と言っているのを耳(目)にしますが、それは少し疑問に思います。なぜなら、そこには友だちから聞いた話やテレビで刷り込まれた偏見(偏った情報)が入ってしまっているからです。偏見なしに物事を評価したり判断するのはとても難しいのですが、実際に体験(旅行、海外移住)してみると「この国も案外悪くないかも」「日本って実は遅れてるんじゃないか」などと感じることができます。
海外に行けというつもりはありませんが、日本のいいところだけでなく海外のいいところにも目を向けて、理解し、いいところを習うようにすれば、もっと自分や日本を豊かにできるんじゃないかなと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。この記事がおもしろかった、役に立ったと思った方はぜひスキ、シェアお願いします!今後の記事を書く励みになります:) また、フィリピンのこのことを知りたい!などがあればコメントしていただくと記事にできるかもしれません。それでは、また!


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