皆さんは世界最古の医師と聞いてどんなイメージがあるでしょうか。なんか全く知識もないのにいろいろやってたとか、結局は祈りとか占いに頼っていたんじゃないかなんて思っちゃうかもしれません。実は医学史に詳しい人なら世界最古の医師って「ヒッポクラテス」じゃないの？って思うかもしれませんが、通説ではそうなっています。しかし、古代ギリシャのヒッポクラテスの2000年以上も前にエジプトで建築家で神官であるイムホテプは結核から、歯痛、関節炎まで数多くの治療法を考案していました。ハンパねえ、、

　紀元前２６５０年頃にジュセル王に建築家兼重臣として仕えていました。ある時はエジプト初の王の６２メートルものピラミッドを建てるわ、何百もの患者のデータを記録し、治療法もよく聞いたことから死後何千年にもわたって神として崇められました。めっちゃインテリやん。絶対モテてた。

　実はこいつ元から特殊能力持ってたわけでもないし、貴族の生まれでもありませんでした。ただの平民がいつの間にか古代エジプトの宗教の中心地、ヘリオポリスの高級神官になり、その後宰相となってジュセル王に仕えます。

　イムホテプの医学文書はパピルス（草を乾かして作った紙のようなもの）に迷信以外の実用的な医学的処置のみを記そうとしました。なめてましたね。これが世界最古の書物の一つとしても考えられています。ではどんな治療法が書かれていたのか気になりますよね。例えば、外傷にはハチミツを、リウマチにはセロリを、皮膚疾患にはアロエを使うと言ったものです。実際に調べてみると有効っぽいです（笑）　その他にも研究者が実際に効果があったと認める治療法がいくつもあったそう。彼の死後もその書物は引き継がれ紀元前５２５年のパンテオン神殿で正式に神の一人として認められました。人間から神になった男。人間を超越した存在へとなった。まるでディオのように！！ドッギャーン！※ジョジョより

　ちなみにイムホテプの名前が意味するのは「平和のうちに来るもの」です。めっちゃかっこいい俺もそんな名前にしようかな。彼の設計したピラミッドはNo.１のクフでお話しましたがギザの大ピラミッドの見本になっているようです。実質イムホテプがピラミッド作ったもんやん。