足関節内反と歩行の関係
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「脳卒中後遺症による足関節内反と歩行の関係」についてお伝えします。
距骨下関節内反と歩行の関係
距骨下関節内反/外反のコントロールは歩行において重要です。
【重要ポイント】
☑︎ 外反方向のコントロールが可能になると立脚期中に足底腱膜による足部の安定を引き出せる。
☑︎ SW〜ICでは、距骨下関節が軽度内反位にあることで、ICの際に踵外側から設置ができ、距骨下関節内反に働く筋の遠心性収縮によって外反方向へ誘導できる。
その結果、内側縦アーチが低下することで、足底腱膜が伸張され、足部が安定することでMStからTStに移行が出来る。
脳卒中の場合…
SWの時に過度な内反位になることが多く、その状態のまま過度な内反位でICを迎えて、距骨下関節は外反方向へ誘導されず、MSt〜TStを迎えることが多いです。
この方法では、足底腱膜を利用した安定性を形成できず、また足底の外側で接地する結果、支持基底面は外側にあり狭くなります。
【流れとして】
麻痺側下肢のSWで過度な内反の出現
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過度な内反位でICからMStへ
⬇︎
MStからTStにおける足底筋膜の伸張による
足部の安定性機構が破綻
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支持基底面の低下
距骨下関節を内反させる筋群
評価としては…
『内反の出現原因の筋と外反のコントロールが不十分な筋』の触診による鑑別が必要になります。
▶︎ 筋群(内反を招く筋群)
☑︎ 後脛骨筋
☑︎ 長母趾屈筋
☑︎ 長趾屈筋
☑︎ 前脛骨筋
☑︎ 長母趾伸筋
まとめ
歩行時の内反は、臨床では良く見られており、患者自身も感じやすい問題の為、訓練のターゲットになりやすい項目です。
筋肉が変化すればよくなるものではありませんが、まずは、基礎的な知識を付けて、その上でなぜ〇〇筋が内反方向に動くのかを検証することが大切です。
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