自宅で出来る歩行バランスのチェック【TUGテスト】
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「自宅で出来る歩行バランスの確認する方法」について説明します。
はじめに
脳卒中後の後遺症より、装具や杖を使う方は非常に多いですが、その補助具を外してもいいタイミングを考えたことはありますか?
当事者本人の判断ではどのタイミングで外すかを判断するのは難しく、身体機能が向上しても補助具を使い続けてしまうと、それ以上、身体機能が変化しない場合もある為、補助具を外すタイミングは知っておきたいところです。
補助具を外すタイミングの前提には「転倒しない」が最も重要です。
それを確認できるのが…
「TUGテスト」
です。
このテストを行えば、おおよそのバランス機能を図ることが出来き、補助具を外すタイミングを確認することが出来ます。
TUGテストとは?
TUGテスト(timed up&go test)とは…
歩行能力や動的バランス、敏捷性などを総合的に判断するテストとしてPodsiadlo & Richardson(1991)らが考案したテスト
様々な研究者によって研究成果が報告されていますが、一般的には転倒リスクの高い方を判断するのに有用なテストとされています。
TUGテストの方法
図のように、椅子と3m先に目印を置き、歩くスピードを測ります。
【方法】
椅子から立ち上がり、3m先の目印を回って、再び椅子に座るまでの時間を測定する
そのタイムを以下に当てはめます。
☑︎ 10秒未満 : 自立
☑︎ 11〜19秒未満 : ほぼ自立
☑︎ 20〜29秒未満 : 歩行が不安定
☑︎ 30秒以上 : 歩行障害
その結果を参考にして、装具や杖を外すタイミングを知りましょう。
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