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JCS.GCSによる意識レベルの評価〜JCS I-3は意識混濁?それとも高次脳の問題?〜


こんにちわ!
33日目担当の急性期でスーパーSTを目指すyuccoです。
STの仕事と育児、脳外臨床研究会での活動に奮闘中です!!

脳外臨床研究会の活動の一つ、yuccoがおくる脳外臨床研究会山本秀一朗のセミナー動画(20分)とセミナーレポートをまとめたnoteはこちらからどうぞ💕
新人教育や日々の臨床の悩みのヒントが見つかるかも❣️

また、臨床BATONでのyuccoの記事はこちらからどうぞ↓
#臨床BATONスーパーST

前回は認知機能スクリーニングテストで何の検査を選択し、そこから脳の機能をどう解釈するかについてお伝えしました。
そもそも、意識レベルが安定されていないと神経心理学検査は実施できないですよね。

《意識レベルの評価チャート》

急性期病院にてまず一番最初の評価が『意識レベル』の評価です。

一般的な意識障害スケールにはJapan Coma Scale(JCS)とGlasgow Coma Scale(GCS)があります。
実習中や新人STの頃はこの評価がなかなか正確にできませんでした。


皆さんは、意識レベルの評価において、以下のような事例で悩むことはありませんでしたか?

<事例①>
認知症の患者さんや失語症の患者さんでも生年月日が言えないことがあります。
この場合はJCS Iー3なのでしょうか?

<事例②>
訪室時は入眠しており、JCS Ⅱー10でした。
声かけにて開眼し、時間経過と共にまた閉眼してしまいます。
この現象はJCS Ⅱ 桁なのか?JCS Ⅰ 桁なのか?

これらの疑問を感じながらもあやふやなままカルテ記載していることが多かったと反省しています。
今回は、この疑問点を明確化し意識レベルをどう評価するのかをお伝えします。

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《意識レベルを評価する意味》

臨床で意識レベルの評価を毎日していますか?

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