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飲食業界のNFT革命 -お品書きNFTからみる飲食業の未来

フードNFTコンソーシアムが打ち出したウェブアプリ「ONEPLATE」。このプロジェクトが、フードNFTの概念を一新し、飲食業界に新たな風を吹き込んでいます。
ONEPLATEによる「お品書きNFT」の導入は、ただの始まりに過ぎません。NFTの本質的な価値は、単なるデジタル資産の売買を超え、実際のビジネスと消費者行動に影響を与えるポイントにあります。

今回は、このサービスがどのように飲食店の未来を塗り替えているのかに焦点を当ててみます。


「ONEPLATE」:NFTの新たな使い道

「ONEPLATE」は、NFTを手軽に、そして誰でも触れられるよう設計されています。このアプリは、XYM(シンボル)というブロックチェーン技術を活用しており、イーサリアムやポリゴンとは異なるアプローチを取っています。

独自のウォレットアドレスを簡単に生成できる点が特徴で、ブロックチェーンを意識せずに利用できる使い勝手の良さを提供しています。

お品書きNFTの導入事例

神田にある懐石割烹「きらり」では、ONEPLATEを活用した「お品書きNFT」を導入しています。

このNFTは250XYMのため、円換算で1000円程度で購入可能です。保有特典は、ウェルカムドリンクのサービスが付与されています。この取り組みは、顧客にとって新しい体験を提供し、店舗にとっては独自のマーケティングツールとなり得ます。

NFTと飲食業界の融合

このNFTの活用は、従来の飲食業界のサービス提供方法に新たな可能性を秘めているのは確かです。顧客はNFTを通じて個性的な体験を享受し、店舗は顧客のニーズにより深く応えることが可能になります。
例えば、ロイヤルホールディングスが展開する会員証NFTプロジェクトでは、顧客の好みに合わせた天ぷらを提供するなど、カスタマイズされたサービスの提供が可能になります。

チケットとしてのNFTの可能性

とは言っても、ただNFT保有者にちょっとした保有者特典を提供するだけではマスアダプション実現には有効な一手とは言えません。
単なるチケットや会員証としてのみ利用するのではなく、より深い顧客体験を提供することが重要です。
たとえば、串カツ田中の550円のドリンクパスのように、チケットを購入することで圧倒的な価格メリットを提供して、リピートを増やす戦略を取ることが重要です。※これはNFTを活用した取組みではありません。

参考のビジネスモデル

NFTだけで収益を上げることは難しいかもしれませんが、これを利用サービスの一部として組み込むことで、全く新しい価値を生み出すことが可能です。例えば、ベネフィットステーションのような福利厚生サービスは複数の店舗やカテゴリで利用できます。

また、千葉県の「チーパス」のように、子育て家族向けに無料で提供されるパスポートは、多くの店舗で利用できるため、ユーザーにとって魅力的です。

このように、圧倒的な顧客メリットも追求しないことには、NFTを活用したサービスを普及することは困難です。NFTを活用する際も、このような幅広い利用可能性を提供することが鍵となります。

NFTの今後 - ゲーミフィケーションの導入

NFTの利用履歴をブロックチェーンで追跡し、ユーザーに応じてNFTが進化するなどのゲーミフィケーション要素を導入することで、ユーザーの興味と参加意欲を刺激します。これにより、一回限りの利用ではなく、継続的な顧客関係を築くことが可能になります。

ブロックチェーンを利用したCRM(顧客関係管理)は、消費者の嗜好や行動を正確に捉える新たな手法となり得ます。これにより、事業者は個々の顧客に最適化されたサービスや情報を提供し、より深い顧客関係を構築することが可能になります。

まとめ:NFTの普及とコンソーシアムによる推進

ONEPLATEの導入は、ブロックチェーンとNFT技術を飲食業界に取り入れる第一歩となります。飲食店におけるNFTの活用は、顧客に新たな体験を提供し、店舗には独自性と競争力をもたらします。この新しい取り組みは、飲食業界におけるサービス提供の方法を根本から変える可能性を秘めています。

また、NFTの普及には、一企業だけではなく、複数の企業や組織が連携することが重要です。コンソーシアムを形成し、互いに連携しながらNFTの使用シーンを広げることで、より多くのユーザーがNFTのメリットを体験できるようになります。
株式会社NFTDriveによるONEPLATEとお品書きNFTの取り組みは、飲食業界におけるデジタルイノベーションの先駆けとなる可能性があります。今後も飲食業界におけるNFTの活用方法とその進展に注目しましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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