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雇用就農するなら? トップリバーが示す新規就農の成功ステップ

新規就農者が直面する課題として「自分のやりたい農業が実現できない」や「独立就農の道が見えない」といった声があります。そこで今回は、新規就農を検討している方々への一助として、トップリバーという独立就農を支援する企業のビジネスモデルを基に、新規就農の仕組みとそのステップについて掘り下げていきたいと思います。


新規就農の選択肢:自分の畑から始めるか、雇用就農か

新規就農には大きく分けて2つのアプローチがあります。一つは自分で畑を借りて耕し始める新規就農です。
もう一方は、農業企業に雇われながら農業を行う方法で、基本給としての給料を得ながら農業のノウハウを学ぶことができる雇用就農です。後者は、特に、既に農地を持っていない方や具体的な農業計画がない方にとっては、リスクを低減する選択肢と言えます。

トップリバーのビジネスモデルの紹介

トップリバーは、長野県を拠点とし、葉物野菜を中心に生産する企業です。

年間売り上げは約20億円にのぼり、すでに70名以上の卒業生が独立しています。この企業の特徴は、マーケットに合わせた農産物の生産と直販による販売力にあります。生協やサイゼリヤなどへの販売を通じて、高品質な農産物を市場に提供しています。

新規就農者向けの研修プログラム

トップリバーでは、新規就農者を対象とした研修プログラムを提供しています。このプログラムは、独立に必要なスキルや知識を体系的に学べるように設計されており、ライフプランニングやマーケティング、販路開拓、生産管理など、農業経営に必要な全ての要素をカバーしています。

引用:トップリバー式 iCD

また、経営者として必要な人材管理やマーケティングスキルなどを学ぶことができます。これは、単に農業技術だけでなく、ビジネスとしての農業を理解する上で不可欠です。

トップリバーが取り組む、新規就農者向けの人材育成システムは、農業分野における大きな革新と言えます。彼らのアプローチは、単に技術を教えるだけではなく、農業経営者としての全体像を理解することを目指しています。このシステムは、特に後継者不足に悩む既存の農家にとっても新しい解決策を提供しています。

地域社会との連携:次世代農家の育成

トップリバーは、地域社会とも密接に連携しており、高齢化が進む中、農業を継続できない農家とこれから農業を始めたい若者をマッチングさせる取り組みも行っています。これにより、理想的な農業モデルの実現を目指しています。

トップリバーでの雇用就農は、理想的な独立就農の形がなくても、まずはノウハウを得ながら進めていくことで、将来的に新しい農地の紹介や自分で農地を探すスキルを身につけることができます。これは、新規就農者にとって、大きな一歩となるはずです。

農業を始めることは決して簡単な道ではありませんが、トップリバーのような企業が提供する仕組みは、新規就農者にとって非常に魅力的な選択肢となります。特に、農業への新しいアプローチや独立就農へのサポートは、未来の農業に新たな可能性をもたらしています。

まとめ

最後に、トップリバーを立ち上げた嶋崎氏が著した「儲かる農業」という本は、新規就農者や農業に興味がある方にとって貴重な一冊です。

この本を読むことで、農業の新たな視点とビジネスモデルを深く理解することができるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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