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怒る・叱る難しさ

よくあるテーマだとは思うのですが、
今回はこの内容で思うところを。

【そもそも意味】

意味を調べてみると、「怒る」も「叱る」は以下のような説明が。

■怒る
 腹を立てる。おこる。いきどおる。
 興奮して気を荒立てる。

■叱る
 (目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて、
 強い態度で責める。

改めて確認すると、確かに特にコミュニケーションをとる際には
以下のように使い分けているなぁ、と振り返りがありました。

「怒る」はどちらかというとネガディブな、感情を爆発させた状態に利用。
「叱る」はたしなめ・諭すように指摘する状態に利用。

もう少し調べると、特にマネジメントや子育ての領域においては
「叱る」と「怒る」にプラス「指導・指摘する」という言葉も加えて
どうしていくべきかが説かれている文章をよく見かけます。

【タイミングの難しさ・怒る】

さて本題。
「怒る」も「叱る」も発動するタイミングって難しく無いですか。
そもそも「怒る」は本当の臨界点に達した際、
タイミングとか計る間も無く、関係なく発動しませんか。

またこの数年で、世間一般的に
「怒る」という行為は「避けるべきもの」として扱われる風潮が
強くなったからでもあるかと。
※だから少し前に「アンガーマネジメント」がフォーカスされ
 バズワードにもなったのでは、と思ってます。 

「怒る」について、
相手が大人であれば駆け引きなどはあるかもしれませんが
相手が子供だったり自分より目下の場合はかなり難しいと考えています。

また「怒る」は自分が大人になればなるほど(歳をとるほど)
出す場所やタイミングが無くなっていくと感じます。
(上記、「避けるべきもの」の影響も大きいかもしれません。)

これは、
「怒る」ことは「感情的になる」ことと解釈されているので
「感情をコントロールできる」ということが大人である。

と見られているからだと考えています。
(この辺は平成ぽい。先の30年間、少なくともこう言われて育った。)

意図的に「怒る自分を演出する」という方法もあると思いますが
これに関しては「あの人は感情をコントロールできない人だ」と
見られてしまう諸刃の刃でもあると思うので、非常に技術力の必要な
表現ではないかと思います。

こう書くと、結構「怒る」状態になるのは
百害あって一利無し、ですね。

全く怒らない方が良いと思いますが
感情の起伏が激しい(感情出してこうぜ!の)筆者にとって
ココロの健康には良く無いような気もします。苦笑

【タイミングの難しさ・叱る】

「叱る」については、社会人になればなるほど、
歳を重ねるごとに使う機会やシチュエーションが増えました。
「感情に任せて叱る」は「怒る」に近しいので、
アプローチとしては「諭す」が一番近しいと思います。

「諭す」や「指摘する」という意味合いで使われることが増えたため、
特に仕事・マネジメント論やリーダー論が語られる際に
使われることが多くなった印象です。

ただ「叱る」は、使い方や言い回しが
非常に難しい技術だなぁ、と常々感じます。

「諭す」ためには
「相手が理解する・できる」ように伝える必要があるため、
相手によって言葉を使い分けて・選ぶ必要がある、
というのもその難しい技術である一端かと考えます。

あと、たとえ相手が大人であっても、
・精神的に成熟していない場合
・世間的なポジションなどで相手が「引けない」場合
・(論外ですが)人の話を聞こうとしない場合
など、叱り方の難易度を上げる条件や状態は多々あります。

【叱る技術が上手い職業】

そんな「叱る」技術が上手い職業は
以下の職業ではないか?と思っています。

・幼稚園教諭、保育士
・小学生低学年を教える教諭、教師

理由は、
叱る=諭す=相手にわかるように伝えることができるというロジックで
モノゴトがまだ分からない子供にも、「これはやってはダメである」ことを
わかるように伝えることができる職業だから。

です。

極端な例として
大学の教授が、大学生に最新のテクノロジー技術や
経済の流れ・ビジネスモデルなどを教えるのは簡単なはずです。
なぜなら、教授が専門用語で説明しても、学生は自分たちで調べて
分からない言葉でも「理解しようとする」から。
※この例は、目的が少し違うのであくまで「伝える」場合の
 極端な例、として挙げています。

伝えることが目的で、かつ相手に「理解させる」ことが
重要な場合ほど、相手が理解できる言葉で伝える必要があり、
この言葉選びは永遠の課題だと感じています。

相手にこちらの考えていることが一発で通じるような言葉が
使えるようになれば、また違う世界が垣間見れるのでは、と
ワクワクします。

ちょっと長文ではありましたが
自身の思うこと、を文章でまとめてみました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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