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ミステリーって、東野圭吾ってすげー


はじめに


こんばんは!!


今回は、久しくやっていない読んだ本の読書感想やってみようかなって思ってます。


いつも小説とか読んで、感じたことを投稿してるんですけど、今回読んだ本は何も感じなかった(笑)


この言い方だと、つまらなかったと思われそうですが、逆です!!


ストーリーが面白すぎて、考える暇もないままページをめくっていたら終わっていたんです。


ミステリー小説ではありがちなんですよね


先に本の紹介をしておくと、


「十字屋敷のピエロ」 東野圭吾


有名な作家、東野圭吾さんの作品ですが、これは本当にミステリー小説として、すごく完成度の高い作品だと感じています!!


何がすごいかって、ストーリーの構成がすごいんです!!


こんな見せ方あるんだ!!

びっくりしました。


その内容を語っていきたいと思います。


ネタバレになるかもですので、ご了承ください。


ピエロの視点という構成


ざっと、ストーリーをはじめに話しておきます。


ある女性が自殺した。数か月後、四十九日として集まった親族のもとで1つの殺人事件が起こる。その現場には気味の悪いピエロの人形が残されていた。そのピエロは女性が自殺した現場にも置かれていた。呪われたピエロの人形の周りで起こる不幸の数々。そして、事件解決のカギを握るのもピエロの人形!?


まあ、ざっくりですけど、まとめるとこんな感じです。


先ほど、ストーリー構成がすごいっと言いましたが、これのカギを握っているのもピエロの人形です。


この小説最大の魅力は、ピエロの視点が描写されていることです。


このピエロの人形は不幸を呼び寄せる人形という設定で登場し、この人形には、意識があるんです。


といっても、トイストーリーみたいに動いたり、喋ったりするわけではありません。一見、ただの普通の人形です。


ただ意識があるということは、物事を見ることができ、聞くことができます。


ここが大きなポイントです。


ピエロの視点は、章と章の間に差し込まれます。

ここでピエロが見たもの、聞いたものを小出しにしていくんです。


ピエロはいつも殺人現場に居合わせています。

つまり、ピエロは犯人が殺害しているところも、トリックの仕掛けだったり、いろんなものを1番近くで見ているんです。


だから、このピエロの視点というのは、読者へのヒントなわけです。

クイズ番組とかで視聴者にしか分からないヒントのようなものです。


ヒントを与えられると、犯人とかを考えたくなりますよね。

犯人誰だろう?とミステリの醍醐味を存分に味わえるストーリー構成になっているんです。


そして、このピエロは読者へのヒントという役だけにとどまらない。


事件解決自体の重要なピースともなります。


そして、最後にも重大な役目を果たします。

事件が解決したあと、ちょっとネタバレですが、1つだけ疑問が残る形で終わります。


その疑問を最後の巻末のピエロの視点がスッキリさせます。


ピエロは動かない、喋らない


だから、秘密の独白も聞くことができる。


その独白は色んなものをひっくり返す、鳥肌モノです!!



最後に


ミステリー好きで読まれていないという方、ぜひ読んでみてください!!


超名作だと思います!!


これが二十数年前に書かれたとは思えない、素晴らしい構成でした。

さすが東野圭吾!!ってなると思います。


今回は、ただこの小説がすごいっという話でした!!


また、こういう感じでも書きます。


では、今回はこれで、ばいばい。

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