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社会の隅で喘ぐ。【内定者懇談会にて】

24年卒のウチの会社の内定者と、(僕ら)先輩社員がざっくばらん(建前)で話すという懇談会が開かれた。
内定者のモチベーションを維持し、入社辞退数を減らす事が目的のイベントだ。

来年の入社人数は300人くらいを予定していて、先輩社員は30名くらい招集された。
つまり内定者10名くらいに対して、先輩社員1人がありがたい(迷惑)な話をしたり、内定者の不安を聞いたりする。
内定者ハーレムである。
アダルトビデオでそれ程のハーレム物の作品であれば、、、まぁその話は置いておこう。

内定者は社会人頑張るぞ!!
という気合いに満ちていて、
「なんでウチの会社に入ったの?」と聞くと
「海外事業に携わって、発展途上国で当社の需要拡大に努めたいです。」みたいな100点満点な答えが返ってくる。
また内定者は皆が先輩社員(僕)に対して接待モードに入っていて、歯の浮くようなお世辞を言ってくれる。

そんな中、隅っこで終始スマホをいじっている女の子がいた。
彼女は怠く身体を斜めに傾け、
「オッサンどもの接待なんてクソ喰らえ!!」というオーラが溢れ出している。

僕は彼女を視界の片隅でチラチラと観察してしまう。
何故か。
単純に人間として惹かれるのだ。
世界と帳尻を合わせる事が出来ず、自分の不利益になることをしてしまう人が。

彼女が社会に出ても
お客様、上司に対して(心の)中指を立て続けて欲しいと思う。社会の激流に研磨されず、その姿勢を失わないで欲しい。


よくよく考えると
AVのハーレム物でも、端っこでつまらなそうにしている女の子を目で追ってしまう。

僕も資本主義の片隅で申し訳程度に喘いで行こうと思う。
ニコニコカメラ目線でフェラなんてしてやるか。

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