右も左も

28歳 男 東京在住 美大卒業後、小売業に就職。 店舗勤務を経て、現在経理財務部に所属…

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28歳 男 東京在住 美大卒業後、小売業に就職。 店舗勤務を経て、現在経理財務部に所属。 主に仕事の悩みをエッセイに昇華しています。 オードリーのANN 村上春樹 Mr.Children が好きです。

最近の記事

大谷翔平に嫉妬して、不機嫌なオバさんを嘲笑う。

大谷翔平の成功を見ると、自分の立場や人生に焦燥感を覚える。 彼のような天才が順調に進む中で、自分はいつまで経っても同じ場所に立ち尽くしているように感じる。 その焦燥感と同時に、自分がどれほど未熟であるかと自覚してしまう。 それにテレビや家族、社会からの大谷翔平への称賛の声を耳にするたびに、自分の地味な存在を思い知らされる。 大谷はヒーローのように持ち上げられているのに対し、自分はただの普通の人間だという実感が湧いてくる。 このような状況に直面すると、ますます焦燥感が増し、自

    • 承認欲求とメンズエステ

      現在、適応障害で休職している。 心を病んでしまった理由は過度な承認欲求であったのではと思い致り、承認欲求に関する本を何冊か読んでみた。 「他者にとって都合の良い自分を追い求め過ぎると、過度な自己犠牲を代償としてしまう。360°全方向への期待に応えるのは不可能で、結果心がパンクしてしまう。」というのがいくつかの本の示唆している所であった。 それらの記述はごもっともであるが、「明日からAさんとBさんの期待には応えない。嫌われていいや!」と割り切るのは難しいなと思った。そもそもそ

      • 抑うつ状態で休職になった話

        2週間前、ストレス性の体調不良で人生初の心療内科に行った。 症状は去年の8月くらいから不調は始まっていたが、自分が精神的な病という事実を認めたくなくて受診する事を先延ばしにしていた。 しかし心療内科に行ってみると、自分の心がとっくに折れてしまっている事を実感した。 自分の状態を認めた事で緊張の糸が解け、心身共に状態が悪化した。とても仕事が出来る状態ではなくなってしまい、休職する事となった。 休職を会社に申請すると、手続きかなり面倒であった。上司との面談、会社の担当医との面

        • タイパの恋 【動画の早送・倍速再生に感じる事】

          出張で新幹線で大阪に行った。 人生初めての出張で新幹線の中でもソワソワが止まらず、風景を見たり車内を見渡したりしていた。 斜め前には30代くらいのスーツ姿の男性が1人で座っていた。雰囲気や持ち物から、どうやら彼も出張らしいという事が感じ取れた。 僕とは対比的に彼は小慣れた様子で、座席のテーブルにiPadを立てて動画を観ていた。 僕も彼も通路側の席であったから、彼が観ている動画の内容をしっかりと観る事が出来た。 しばらく動画を眺めているとそれは竹内涼真さんと平手友梨奈さんが出演

        大谷翔平に嫉妬して、不機嫌なオバさんを嘲笑う。

          心療内科に行った話

          人生で初めて、心療内科に行った。 寝れない。ストレスが溜まると微熱が出るというのが理由だ。 この症状は今に始まった訳では無くて、高校生くらいから続いている。しかし去年になって症状が頻発し、仕事に支障が出始めたので心療内科に行ってみる事にした。 まず驚いた事は、僕の最寄りの駅(西東京の小さな駅)に3〜5つの心療内科がある事だ。 更にどの心療内科も直近1週間のweb予約はすでに埋まっていた。ダメ元で電話をかけたところ、症状を心配した看護師?カウンセラー?の方が予約を入れてくれた

          心療内科に行った話

          社会に染まる インターンシップで感じた事。

          僕の勤めている会社では毎年インターンシップを開催している。そのインターンシップの中で「先輩社員の仕事紹介」というコマがあり、僕はその講義に登壇した。 自身が今の会社に入った経緯や社会人としての略歴、今の仕事内容を紹介する。 会社への不満は多い。日本経済やら、業界の推移を見るとウチの会社に将来性は感じられない。新卒で入社した同期の半分以上は精神的なキツさを理由に退社している。 それらの事実はオブラートに包んで飲み込んで、僕は理想的な先輩社員として、にこやかに虚像の希望を示した

          社会に染まる インターンシップで感じた事。

          辛いし、しんどいし、惨めで、苦しい。恥ずかしい。凄く嫌だ。 そして情熱もない。

          「とにかく恥ずかしい。惨めだと思う。辛い。 辛いし、しんどいし、惨めで、苦しい。恥ずかしい。凄く嫌だ。」 今年2023年に日本テレビで放映されたテレビドラマ「だが、情熱はある」でとても印象に残ったセリフだ。 主人公の若林正恭役の高橋海人は20代後半の売れない芸人で、同世代の一般的な社会人と自身の状況を比較して吐露したセリフである。 僕は現在、28歳。大学を卒業して一般的なサラリーマンになった。この本作の主人公の様に、社会の潮流から大きく外れることはしていない。 しかし「惨め

          辛いし、しんどいし、惨めで、苦しい。恥ずかしい。凄く嫌だ。 そして情熱もない。

          地獄でなぜ悪い

          祖父が死んだ。92歳だった。 祖父は岐阜に住んでいて、僕が祖父の家に着いた頃には死化粧をして白い棺桶に入っていた。 その顔は酷く痩せこけていた。その棺桶の中の老人が、僕の記憶にある元気な祖父を同一人物だと認識出来なかった。 僕はcsvファイルを連想した。 何度もアップロードしてもエラーを返してくるcsvファイルだ。正しいはずなのに僕のcpuはその処理を受け付けてくれなかった。 葬式では老婆僧侶の奇妙なリズムの経を唱えていた。僕はそれをBGMに元気な頃の祖父の写真を眺めてい

          地獄でなぜ悪い

          10年越しの葬式 2人の祖父の死

          高校生の時、母方の祖父が亡くなった。 葬式はセンター試験の前日で、冬の日だった。祖父の事は好きだったし思い入れもあっけれれど、その頃は自分の事に興味がありすぎて、いまいち悲しむ事ができなかった。 自分の将来や同級生の女の子の事で頭がいっぱいだった。それで祖父の死を直視出来ないというのは、いささか薄情過ぎると感じる。 その悲しめなかった経験が、僕の心を逆説的に傷つけ、それは暗雲の様に心に漂い続けた。 今28歳になって、父方の祖父も死に近づいている。 母方の祖父の死からちょうど

          10年越しの葬式 2人の祖父の死

          喉に刺さった小骨 エロ広告の不思議な日本語

          ネットサーフィンをしていると、性的な広告が目に入る。中にはLINEのメッセージ通知を模倣して、スマートフォン画面の上部に  ミカ「今すぐ家に来て❤️」 みたいな広告も散見される。 それらの広告は男にとっては日常茶飯事で、特に気にも留めない。しかしどうにも気になる広告があったので、1つ話をしたいと思う。 その広告には リホ 「中出しを気にしない、今どき女子です」 と書いてあった。 その文章は魚の小骨が喉につっかえた様に、僕に一種の不安を与えた。 この文章は2通りの捉え方が

          喉に刺さった小骨 エロ広告の不思議な日本語

          メタファーとしての背中の体毛 ジムの大浴場で感じた事

          利用しているトレーニングジムに大浴場とサウナが付いている。最近は毎日の入浴をこのジムの風呂で済ましている。 僕はどーいう訳か、同性の身体に興味があって(セクシャル的な意味じゃないです。)、湯船に浸かりながら色々な男の身体を眺めている。 そこで発見するのは、「人間という生き物は実に様々な場所に体毛が生えるものなのだな」という事だ。 ロングtシャツを着ているかの様に上半身にびっしり毛が生えている人もいれば、斑点模様の様に不規則的に毛が生えている人もいる。 その中、背中にチョロ

          メタファーとしての背中の体毛 ジムの大浴場で感じた事

          アンチセグメンテーション オーストラリア留学で感じた事

          大学生の時、オーストラリアの語学学科に留学していた。 そこには英語を学ぶために、世界各地から色々な人種の学生が集まっていた。 東アジアの学生も多く在籍し、日本、韓国、中国の学生も多くいた。 その留学生活で強く感じたのが、東アジア間の微妙な関係である。 仲良くしようとする人、歪み合う人が混在していた。 歪み合う人は決して多くないのだが、その不安な空気は我ら東アジアの学生に影響を与えるに必要十分であった。(今思うと僕の思考の偏りもあったと思う) 僕は「なぜ先祖のイザコザで、

          アンチセグメンテーション オーストラリア留学で感じた事

          終わりのない螺旋階段 youtuberの炎上から感じた事

          好きなYouTuberが炎上した。 インフルエンサーの炎上は毎週の様にニュースとして取り上げられているけれど、それらは対岸の火事で特に関心もなかった。 しかし今回の炎上は、そのYouTuberが好きだった事もあり無性に気になった。 僕はその炎上の(あくまでニュースでの)一部始終をsnsで追いかけている。 そんな経験は初めてであったし、今までの(今も)僕は、その様に他人のエトセトラをsnsで追いかける人達を見下していた。 当初、僕はその一連の炎上の起因となったインフルエン

          終わりのない螺旋階段 youtuberの炎上から感じた事

          自称清潔な心 同僚の鬱病について

          会社の先輩が鬱病で休職した。 その先輩は長時間の残業が日常化していた。 何が作用して鬱病になってしまったのかは分からないけれど、業務体勢は健全で無かったと思う。 僕は今回の休職を他人事だと思えない。 何故なら、いつか自分の順番が回ってくると直感しているからだ。 ランダムに脱落していくロシアンルーレットの様に今回は自分の順番が来なかっただけなのだ。 僕は弾丸がこめかみを貫通する瞬間を震えながら待つしかない。 先輩の休職から少し経って、会社の飲み会があった。 そこで課長が先輩

          自称清潔な心 同僚の鬱病について

          社会の隅で喘ぐ。【内定者懇談会にて】

          24年卒のウチの会社の内定者と、(僕ら)先輩社員がざっくばらん(建前)で話すという懇談会が開かれた。 内定者のモチベーションを維持し、入社辞退数を減らす事が目的のイベントだ。 来年の入社人数は300人くらいを予定していて、先輩社員は30名くらい招集された。 つまり内定者10名くらいに対して、先輩社員1人がありがたい(迷惑)な話をしたり、内定者の不安を聞いたりする。 内定者ハーレムである。 アダルトビデオでそれ程のハーレム物の作品であれば、、、まぁその話は置いておこう。 内

          社会の隅で喘ぐ。【内定者懇談会にて】

          セックスが上手だと、元彼達の顔がチラつく。

          ここ1ヶ月、恋人とのセックスは騎乗位ばかりだ。 理由は僕の体調にある。 僕が1ヶ月程体調を崩していて、鼻水が止まらないからだ。 正常位の体勢だと、鼻水が落ちてきてしまう。仰向けであれば鼻水は落ちてこないから、セックスの対位は騎乗位がメインとなる。 今の恋人は騎乗位の経験が浅かった為、最初はぎこちない動きであった。 しかし1ヶ月も騎乗位を続けたものだから、今ではセクシー女優も顔負けの官能的な腰使いをマスターしている。 そんな健気な恋人には、港区女子もあっと驚く様な豪華な

          セックスが上手だと、元彼達の顔がチラつく。