見出し画像

海外研修 Part3

皆さんこんにちは。今回は研修中の講義で学んだことについて書いていきます。研修についての報告はこの回で終わりとなります。

講義は全部で5個受講し、それぞれハワイ大学のアスレチックデパートメント(AD)に関わる方々に講義していただきました。また講義の他に大学内の施設の見学もさせていただきました。



大学とアスリート

施設見学

以前のパートでも紹介している通り、ハワイ大学にはキャンパス内のアスリートエリアにそれぞれのトレーニング環境やホームゲームを行える施設がそろっています。1万人規模のアリーナ、ベースボール・ソフトボールそれぞれ専用の球場、(アロハスタジアム改修中の為)臨時設営であるはずなのに立派なアメフトの仮設スタジアムなどに加えて学生や職員が自由に使えるジムが複数あります。何度も言いますが1つの大学です。

アリーナの入場口
アスリート用のジム

アスリート用のジムには自由に食べられる果物やドリンクはもちろん、プロテインなんかも提供されてた気がします。


ハワイ大学のアスリートとの座談会

日本からの留学生やアメフトの4年生と話す機会を設けていただきました。
ミラモンに最近でていた野球の武元くんやかなりワイルドな経歴でNCAA1部に登り詰めた松澤さんなどと座談会をしました。彼らもやはりNCAAでのプレーについて施設の良さをメリットとして挙げていましたが、それ以上にその先の最高峰MLBやNFLを見据えた上での進学をあげていて海外でプレーする日本人を応援する気持ちも高まりました。
また、彼らはチームで厳しいきまりやモットーは特にないがチームメイトを家族と思って大切にしているとの話も聞きました。世界中から学生アスリートが集まる大学であるからこそ規則で縛られているのかとおもいきやある種の絆のようなものでまとまっているんですね。

アスリートとAD全般について

大学のアスリート部門の運営や収支についての講義でした。講義の資料について上げていいのかわからないので詳しく書きませんが、大学からもかなりの補助金が出ていて、アスリートに対する大学や世間からのリスペクトがしっかりある文化でないと難しいシステムだと感じました。

大学が提供するアスリートへのサービスについて

ハワイ大学では学生アスリートがスポーツに専念しやすいように様々なサービスが設けられていました。例えば、各アスリートには学習で後れを取らないためのチューターが割り振られていて、自習室なども完備されています。また前述のとおりスポンサーなどから提供された食べ物や飲み物がジムなどにおいてあり自由に利用できるようになっています。もちろん学費の違いなどもありますがアスリートのサポートがすごいですね。


マーケティング

大学のマーケティング戦略

現在のハワイ大学マーケティング部門はかなり明確なターゲットを作って業務を進めていました。それは、将来長期的なお客さんとなる子供たちと子供たちの親となるであろう若い女性です。
その心は、強いから応援するファンではなくハワイ大学だから応援する・ハワイ大学にプライドを持つファンが増えてほしいとのことです。
これはチームの強さに影響されやすいスポーツビジネスにとってはかなり重要で的を得ている戦略ではないでしょうか。

大学のスポンサー関連

大学のスポンサードの管理は外部委託、エージェント的な形で回しているそうです。大学専門のエージェントがあり彼らに委託してスポンサーを獲得したり、ブランディングやプロモーションをしているようです。つまりここでもその手のプロが担当していて、そこに対してしっかりとお金を出せる経済循環を作り出せているんですよね。
これをすごい!で終わらせず、日本に合ったしくみづくりを考えていくことが大学スポーツ・日本のスポーツビジネスの進歩に繋がっていくのだと思っています。

SNSマーケティング

最後にSNSマーケティング、というかSNSやメディアの運用方法について担当の方数名にお話しいただきました。構成を考えたりSNS投稿を管理する方、一日にたくさんの試合を回って写真や映像の投稿素材を取っている方がいました。
特に印象に残った話はカメラマンはただ目立つ選手やプレーを撮るだけではなく、その写真や映像はどのように使われるのかを意識した撮影を行っているという話です。これは主にストーリー性を大事にしているという事です。例えば、コーチの通算勝利の記念試合ではその投稿や記事のためにふさわしいコーチの写真が必要だし、高学年になって急成長した選手を紹介したりその成長を伝える記事を書くためにはあまり目立っていない時期の写真や映像も必要であり、どの選手もなるべく均等に写真に収めるようです。
このように、チームに関わる仕事をする人々は自分の仕事をただ行うのではなくその仕事は何のためなのか、という目的意識を持っていたように感じます。これは成功する組織や仕組みづくりにおいて必要な1つの要素かもしれませんね。


まとめ

今回は研修での講義で学んだ、海外大学の取り組みについて書きました。次回の投稿でこれらを踏まえた感想を書いていきたいと思います。投稿ペースが早いとは言えないですが、次回も読んでくださると幸いです。
それではまた、何卒。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?