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稟議申請の導入

上場準備を進めていく中で避けられないのが稟議申請です。たいていシステムを入れると思いますが、通常はない時に比べ「面倒」「手間が増える」と考えられ、なかなか従業員の理解を得られないと思います。

IPOする企業にとって仕方がない、普通の企業はやっているという考え方もあるとは思いますが、こんな感じで伝えるのも一つかと思います。

稟議はお金を使う時の相談の場

会社のお金なので自由に使うことはできないです。それは社長もその他役員も同様です。株主からお金・会社を預かって運用しているだけだからです(代表が100%持っているといいのかとかそんな野暮な指摘はやめてください)。そのお金を使うときにそれが適切な使い方なのか話し合う機会があることは良いとは思いませんか。

適切な使い方とは

ではどのような使い方が「適切」なのかというと予算内か、費用対効果があるか、そもそも本当に必要か、他の方法はないかなどを鑑みて意思決定することになると思います。

手続きを踏むことで身を守ることができる

勝手に使った場合、損失を生んだり、下手すると横領などと言われかねないくらい資金の使用はシビアです。しかし、手続きを踏んだ上で実行が決まればその申請者は咎められる筋合いはなくなります。責任は全て承認者になります。

承認したから全部責任を負うのか

上記のように少し過激な表現になりましたが、とはいえ、失敗全てが承認者のせいになるかというとそんなことはないです。手続きにおいてやるべきことをやっていればいいのです。そのため適切な使い方であるか検証することが重要なのです。検証すべき事項をリスト化したり過去の経験を書き留めておくと間違った意思決定が減ると思います。

とはいえ手続き重視ではだめ

手続きを踏めば許されるということで、手続きが重要視されてしまうことがあります。手続きが踏まれることが重要で、中身は二の次になっては元も子もありません。

稟議は仕組み

稟議は上長に許可を得る場となりやすい傾向はありますが、あくまで手続きの一環であり、権力を振りかざす場でも許しを乞う場でもありません。その資金の使途が適切なのかを検討する場です。これはどちらかというと承認者がそのことを意識して稟議申請を受け止めなければならないと思います。

とはいえ間違いは起こる

稟議で承認されたものに間違いはないかというとそんなものはないし相対評価であるし、そもそも間違いとは何かもわかりません。なので、稟議申請に転がされず、適切な判断だと思え、それが説明できることが重要だと思います。説明したことで「それは誤っている!」と言えるのは何かの結果が出てからしかないです。

すごいざっくりではありますが、上場準備でよくある問題について思ったことを書いてみました。また、気が向いたら書いてみます。

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