1986年生まれ神奈川県出身の37歳。県立高校を卒業後イギリスに渡り5年間過ごす(1年間の語学学校、1年間大学付属のファウンデーションコースをへてウェールズ大学人類学部卒業)。日本に帰国し新卒で東京のIT系商社に就職し約10年間勤務。2021年秋に家族でベルギーに移住。
 
イギリス時代に知り合ったフランス人の夫は私の就職がきっかけで日本へ。約10年間東京で共働き夫婦として生活。日本生まれの7歳長男、5歳長女、3歳次女の5人家族。
 
ヨーロッパ移住はずっと頭にあったものの居心地のいい東京での暮らしも捨てがたく気づいたら10年たっていました。本当にあっというま。しかし長男長女出産後の職場復帰から時短勤務のモヤモヤを経て次女の妊娠、パンデミックで移住を決意。なぜフランスではなくベルギーなのかとはよく聞かれるのですが、英語で学ぶ大学院があるところ、多言語でマルチリンガルな教育環境である、フランス語で仕事ができるブリュッセルが通勤圏内という3点でベルギーというかルーヴェン一本にしぼりました。夫はフランス語ができない私が手持無沙汰になることを特に危惧していたので最初からフランスはあまり候補に挙がってなかったのですが。
 
ベルギーに縁があるわけでもなく今回初めて来たくらいなので移住は結構な賭けでした。そして大変すぎてもう絶対したくない。ルーヴェンがあるフランダースで主な公用語であるオランダ語はお互い初心者、日々新しいベルギー文化を発見する毎日。初めての場所で仕事もなく住む場所もとりあえず数週間予約したホテルだけ、あるのは大学院の入学許可証だけという状況で今思うと幼い子ども3人を連れてよく移住したなと思うのですが当時はそのくらい切羽つまっていたんでしょう。そしてそのくらいしないと駐在でも転職でもない移住は決断が難しかったと思います。
 
私のみ学生ビザ、夫と子供達はフランスの国籍があるためビザなしで移住し現地で登録しID取得、一年目に専業主夫として家事育児を担ってくれていた夫は昨夏からブリュッセルで仕事が決まり再びサラリーマンへ。私は今年の春にEU配偶者向け滞在許可証をもらうことができ学生ビザの不便さから脱却。現在はKU Leuven大学院修士課程にて13年ぶりに人類学に向き合い中。家事育児をメインに細々と学業を続けています。