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屋内プールとウクライナ

長男の友人はウクライナから来た。その友人と母親、長男、長女と私で屋内プール施設であるAqualibiに行ってきた。この時期は外が暗く雨も多いので屋内で楽しめる遊戯施設はとてもありがたい。小さい子ども連れの親子が大半、中高生のグループが少し、カップルがほんの少しといった客層。

ルーヴェンから電車で30分程だが、ここはフランス語圏になるのでスタッフは基本フランス語、もちろん英語も話してはくれるが苦手な人も多いようだ
。友人はお昼の注文時に誤解が生じてしまったらしく、大量のポテトとコーラを頼んでしまったそうで子どもが多く食べ盛りの私たちはありがたくうけとった。

これが誤ってたくさん注文してしまったポテト。コーラもありがたくもらいました。
全部で26ユーロ。チーズバーガー5ユーロ、フィッシュバーガー7,5ユーロ、ポテト4ユーロにケチャップとマヨネーズそれぞれ1ユーロ。ベルギーでは平均価格かな。こちらはソース基本有料なので初めてファストフード食べた時はびっくりした。

ちなみに私と長女はフィッシュバーガー、長男チーズバーガーを頼みポテト一個をシェアする予定だったので助かった。ケチな私はドリンクも頼んでなかったのだ。。。電車で友人ママがコーラを買ってきてくれていたので、ずうずうしく持ち込んでいた。知らなかったのだがこの施設は持ち込み禁止らしい。ドリンクくらいはいいのかもしれないが、よく確認せずお弁当を持っていかなくて本当によかった。カフェは水着で入れるスペースと入場前に一か所ずつあるのでどちらでも楽しめる。

屋内プール施設は大きい波のプール、小さめの流れるプール、幼児の遊べるプールと滑り台がある空間、小さめスライダー、そして何個もある大きいスライダーが目玉。こちらはかなり並ぶこともあるらしい。友人母子はスライダーに何度もチャレンジしていたが、我が子らは思ったより慎重派で波のプールや幼児エリアできゃっきゃしていた。

息子と私のお気に入りはジャグジー。水温が高く温泉のようだが深さが大人の肩ほどあり、子どもは助けが必要だがこれがプールと温泉の中間のようで楽しい。もちろん数か所円形の座るスペースがありきちんとジャグジーを満喫できる。

12時近くに入園してから遊び続け17:30の電車で帰宅 (乗車時間30分程)。母親二人は電車で軽く意識を失っていたが子どもたちは帰るのが惜しいように喋りつくしていた。

友人母が眼鏡からコンタクトにしていたので聞いてみたら、なんとこの夏帰ったウクライナで買ったらしい。海外(ベルギー)だとこういうのどうやって買っていいかわからないよね、と。私もまったく同じ意見だがウクライナでもう普通に買い物ができることにびっくりした。

ウクライナっていまどんな感じなの?失礼にはならないようにと思いながら聞いてみた。

人々は日常を取り戻そうと必死に活動しているけど夜は爆撃の恐怖があって眠れない。義理の両親は人生に悲観的になりすぎていてもう話たくない。でも気持ちはわかる。だってもう2年もこの状態でいつ終わるかもわからないから。

涙があふれそうになる気持ちを必死に抑えた。だって彼女のが何倍もつらいのだ。英語が話せ博士号を持っている彼女はこちらの大学でポスドクのポジションをもち夫と離れながら息子と二人で暮らしている。難民として逃れてきた彼女達にとって母子2人の生活は大変ながらも心が安らぐようでそれだけが救いだ。難民としてベルギーに逃れてきながらウクライナに帰った人々もたくさんいる。英語を話せない人も多く、新しい国で言語を学びながら職を探すのは並大抵のことではない。

時代の流れに押し流されながらも日常を取り戻そうと必死に戦っている人々がいる。そのことを決して忘れないように、と思った一日でした。

私たちの着替えをまってる間に子どもたちにドリンクも買ってくれちゃってました。感激。日本人のお友達とのお出かけではあまりおごったりおごられたりしないので新鮮。私もまた何かお返ししたいなと思います。



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